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関西特集
万博にかける!多様に関わる有力企業 代表者の思いは②
子どもたちの記憶に残る原体験を/大阪ガス社長 藤原 正隆氏
万博が開催される2025年は、私たち大阪ガスにとって120周年の節目の年です。この特別な年に関西企業として大きく二つの取り組みを行います。
一つ目は持続可能な未来の実現に向けた最新技術の社会実装です。会場内では、回収した生ごみや二酸化炭素(CO2)を「e―メタン」として生まれ変わらせ、会場内のエネルギーとして再利用します。ほかにもゼロエネルギーで温度を下げる「SPACECOOL」を体感できます。
二つ目は、ガス業界を代表し、日本ガス協会が「化けろ、未来!」をコンセプトにした「ガスパビリオン おばけワンダーランド」を出展します。「おばけ」がいる不思議な世界で、未来に化けるドキドキ・ワクワクするような体験を提供します。子どもたちの記憶に残り、豊かな心を育む原体験となってほしいと願っています。
ぜひ未来に向けた希望を感じてください。開幕まで残り1年となりました。一緒に素晴らしい未来を創りましょう。
走行中充電システム実装を担う/ダイヘン社長 蓑毛 正一郎氏
当社は社会課題解決へ積極貢献する企業を目指し、再生可能エネルギーの活用拡大に資するエネルギーマネジメントシステムや電気自動車(EV)普及に不可欠な充電インフラ機器など、独自の価値を持つ製品開発を推進しております。
大阪・関西万博では、「未来社会ショーケース事業」の一つとして、来場者の会場アクセス・会場内周回にEVバス100台を導入し、運行管理システムとエネルギーマネジメントシステムを活用した大規模な技術実証を行うことで、次世代モビリティーとその進化が示されます。
当社はこの実証において、非接触で充電可能な「ワイヤレス充電システム」の技術を応用し、走りながらEVバスに充電ができる「走行中充電システム」を開発・実装する役割を担います。
今回の万博への参画を通じ、当社の技術がEVの普及に寄与し、脱炭素社会の実現に貢献することを、世界に向けて発信したいと思います。
水素技術、世界に示す絶好の機会/岩谷産業社長 間島 寛氏
関西には先進的な技術を持つ大学や研究機関、企業が多数あり、新しい製品やサービスを生み出そうとするチャレンジ精神や、それを受け入れる文化もあります。万博を契機として地域全体の連携を深めて、魅力的な「社会の未来像」を構築し、世界に発信していきたいと考えています。
当社は万博の場を、長年にわたり培ってきた水素技術を世界に示す絶好の機会と捉え、水素の持つ大きな可能性を示すために、日本初の水素燃料電池船の旅客運航を計画しています。万博会場と大阪市内を結ぶ運航ルートを予定しておりますが、クリーンエネルギーである水素を使用するため、運航時の二酸化炭素(CO2)排出量はゼロであり、においや振動もなく、快適な乗船時間を体感いただけます。
本船を「動くパビリオン」と位置づけ、移動を特別な体験に変えることで、世界各国からの来場者に水素の魅力や可能性を感じていただくとともに、万博を盛り上げていきたいと思います。
プラ海洋汚染、海業活性化テーマに/サラヤ社長 更家 悠介氏
サラヤは、私が理事長を務めるNPO法人ZERIジャパンが出展するパビリオン「ブルーオーシャンドーム」に協賛することで大阪・関西万博に参加します。ブルーオーシャンドームでは①プラスチック海洋汚染、②海業の活性化と持続的活用をテーマにして、パビリオン内外で活動し万博を盛り上げます。
今、世界は戦争と分断が起こり、国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指す地球の持続可能性に大きな懸念が生まれています。いまこそ世界が協調し、人類として①地球温暖化・異常気象への対応、②そのためのエネルギー転換、③生物多様性の保全、④社会の分断の解消―に取り組まねばなりません。万博に参加する多くの国や地域、国際機関を中心に世界が分断から協調へ、新しい技術やコンセプトで人類と地球の持続可能性が高まればと願います。ブルーオーシャンドームへ訪問いただき、さまざまな問題へ関心を持つきっかけにしていただければと思います。