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関西特集
万博にかける!多様に関わる有力企業 代表者の思いは①
大阪・関西万博開幕まであと1年
大阪・関西万博に企業は多様な形で関わっている。13ある民間パビリオンへの出展や、「いのち」を幅広い視点でテーマにした8人のテーマ事業プロデューサーの各パビリオンへの協賛、次世代技術・社会システムを万博会場で実装する「未来社会ショーケース」事業の参画などだ。関西の有力企業の代表者を対象に、万博へかける思いを寄稿してもらった。
未来のエネルギーを体感・実感/関西電力社長 森 望氏
関西電力グループは、「未来社会の実験場」がコンセプトの大阪・関西万博において、未来のエネルギーを体感・実感いただけるような新しい取り組みに挑戦したいと考えています。具体的には、走行中の電気自動車(EV)バスに給電を行い、長時間の運行を可能とするほか、空飛ぶクルマや水素燃料電池船の実装を目指し、充電設備の整備などを行ってまいります。
また当社も所属する電気事業連合会は、パビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」を出展します。実は私たちの身の回りには“エネルギーの可能性”がたくさんあふれており、将来さまざまな技術の発展によって活用することができると考えられています。そんな可能性のタマゴたちを通して未来社会の一端に触れ、驚きや楽しさ、感動を味わっていただきたいと思います。
当社グループは引き続き、自治体をはじめとする地域や経済団体の皆さまとしっかりと連携し、万博の成功に貢献してまいります。
産業・くらしに潜在力示す/エア・ウォーター会長 豊田 喜久夫氏
「2050年の社会像」を具体的に提示する大阪・関西万博は、モノづくりに不可欠な産業ガスをはじめ、生命を支える医療、くらしにかかわる食品の供給などを通じて、広く社会に貢献するエア・ウォーターの可能性や潜在力を示す格好の場と捉え、準備を進めています。
「大阪ヘルスケアパビリオン」では、「ミライのくらし」をテーマにした体験型のコンテンツ提供を行うほか、未来社会ショーケース事業として、会場内で排出される二酸化炭素(CO2)を回収し、冷却用のドライアイスなどに活用する最新技術を実装します。これら二つの出展展示を通じ、危機差し迫る地球環境に有効な手だてを示しつつ、人々の「ウェルネス」を支える企業であることを世界に発信していきます。
私たちの使命は、空気や水といった地球資源をうまく活用する技術を通して、産業やくらしに広く貢献すること。今こそ、この普遍的なミッションをもって、社会課題の解決に挑戦していきます。
ノモの国から未来への思い提供/パナソニックホールディングス参与 小川 理子氏
パナソニックグループは「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現を目指してさまざまな取り組みを進めています。万博出展に際しても自分たちの存在意義について議論を深めました。モノは心の持ちようによって捉え方が変わる、モノはこころの写し鏡であるという考えから「ノモ」という言葉に思い至り、パビリオンを「ノモの国」と名付けました。ノモの国の基本概念は「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい」。人の営みと自然の営みの循環が作用し合い一巡りする「720度の循環」の中で子どもたちの感覚を刺激。自分らしい気付きから“ソウゾウする力”を解き放つことで世界だって変えていくことができる。そんな未来への思いを持ち帰っていただける体験を提供します。
また、ノモの国では使用済み家電を分解し主要部材として用いたり工場から出る端材や廃材をアップサイクルするなど、資源循環型パビリオンを実現していきます。