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神奈川県特集
神奈川を支え 未来へ挑戦 — Chapter2 —
アニヴェルセル/宴会事業強化 第2の柱に
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昨年にリニューアルした「アニヴェルセルみなとみらい横浜」
アニヴェルセル(横浜市都筑区)は国内最大規模のウェディング施設「みなとみらい横浜店」(同中区)が2024年に10周年を迎えたのを機に、同店を新装した。
企業や団体の宴会をはじめ、会議や周年イベントなど多様なニーズに対応するため、多目的に利用できる「街に開かれた施設」へリニューアルした。式場らしい華やかな会場の装飾やしつらえ、窓から自然光が入ることによる開放感が得られる。ウェディングで培ったパーソナライズ力や感動演出がいかされ、宴会事業はウェディング事業に次ぐ第二の柱として着実に成長している。
アニヴェルセルはフランス語で「記念日」を意味する。「幸せは、祝福されると記念日になる。」をコンセプトに結婚式だけでなく、プロポーズやカフェなど記念日を軸とした商品ならびにサービスを提供している。お客さまの人生に寄り添い、感動を提供し続ける「記念日プロデュース企業」を目指す。
エレックス工業/JAXAプロジェクトに参画
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SAMRAI搭載衛星のイメージ
エレックス工業(川崎市高津区)は、革新的な超広帯域マイクロ波計測技術を使用した「超広帯域電波デジタル干渉計」(SAMRAI)を開発する宇宙航空研究開発機構(JAXA)のプロジェクトに参画している。海面や大気などから放出される微弱なマイクロ波を観測し、大規模な自然現象の観察や高精度な気象予測などへの応用を目指す。観測データの応用で線状降水帯の予測、洋上風力発電の効率化、漁場探索などが実現できると期待される。
JAXAはSAMRAI搭載の人工衛星を2027年度以降に打ち上げる計画で、エレックス工業はSAMRAIの開発・製作を請け負い、衛星の打ち上げに貢献する。
エレックス工業は強みの高速アナログ・デジタル(AD)変換技術を生かし、観測機器の高性能化や小型化を実現する。プロジェクトを通じて開発した技術を市販用のマイクロ波放射計の製品化に生かし、新市場の開拓にも取り組む。
かわさき新産業創造センター/イノベーション創出
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産学交流・研究開発施設「AIRBIC」
かわさき新産業創造センター(KBIC)は、川崎市がベンチャー企業や企業の新分野進出の支援などを目的に設置した施設。各種工作機器や3Dプリンターを配備するKBIC(ケービック)本館、大型クリーンルームやナノメートル(ナノは10億分の1)領域の超微細加工・計測に対応するNANOBIC(ナノビック)、商談や懇親会・交流会にも使えるレストランと300人収容の大会議室を備えるAIRBIC(エアビック)で構成される。
常駐するインキュベーションマネージャーが入居企業のビジネスプランやマーケティング、技術コーディネーターが専門技術領域まで寄り添って伴走支援する体制を敷く。
また、オープンイノベーションに向けた各種イベントを実施するなど、幅広くベンチャー企業の支援に取り組んでいる。
入居企業の成長ステージに応じ、切れ目のない支援を一気通貫で提供し、高い評価を得ている。
FACTORIZE/生産効率化支援システムを普及・拡大
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QRコードをスマホで読み取って業務記録をデータ化
FACTORIZE(神奈川県横須賀市)は、業務記録のデータ化や集計作業を軽減するシステム「軽減くん」を提供している。生産現場の各工程のタクトタイムなどのデータをリアルタイムで収集・閲覧することで、生産性向上に寄与する。新たに分析データの配信など機能強化も今秋以降に行う計画で、製造業などへのさらなる普及・拡大を図る。
同システムは作業者がスマートフォンで2次元コード(QRコード)を読み取るだけで、「いつ」「誰が」「何をしたか」といった情報をデータ化する。データはリアルタイムで集計し、日報形式に自動でまとめ、クラウド上の管理画面で閲覧できる。日報作成の手間を削減しながら、不良発生やタクト乖離(かいり)の原因究明が迅速になる。
機能強化ではユーザーニーズに応じた指標に応じ、分析したデータを定期配信することを計画する。データの収集・閲覧に加えて分析までを支援することで、ユーザーの業務効率化を後押しする。
サクラテック/高精度・非接触 振動センサーを製品化
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非接触型振動センサー「CbM」
サクラテック(横浜市港北区)は、ミリ波レーダー方式の非接触型振動センサー「CbM」を製品化した。79ギガヘルツのミリ波レーダー技術を応用し、非接触で構造物の微細な振動を測定できる。鉄道・高速道路などのインフラ構造物の健全性を評価するための定期検査や、工場生産設備の故障の前兆を振動の変化から読み取る予防保全などに活用できると期待される。
外形サイズは縦139ミリ、幅150ミリ、高さ80ミリメートル。反射した信号の周波数が物体との距離によって変化することを検知して移動速度を測定できる周波数連続変調(FMCW)方式を採用。1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の微少な変位を読み取れる。
非接触のため、加速度センサーに比べて機械共振の影響を受けずに高精度な測定が可能。高温下などさまざまな環境で使える利点もある。
またレーザードップラー方式のセンサーに比べ、装置の大幅な小型化と低価格化を実現する。


