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にっぽんプラスX
変わる世界、日本産業に好機
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来月開幕する2025年大阪・関西万博では日本のさまざまな最新技術が披露される(万博で運航する岩谷産業の水素燃料電池船「まほろば」) -
生産設備の自動化・省人化ニーズは今後一層高まる(第32回日本国際工作機械見本市〈JIMTOF2024〉)
激動の時代の真っただ中で世界経済を取り巻く環境が不確実性を増している。米国では自国第一主義を掲げるトランプ政権が再び立ち上がり、日米関係、米中関係をはじめ世界に大きな変化が生じていく。ロシアによるウクライナ侵攻も4年目に突入したが、収束のめどは依然つかない。
世界の政治・経済が混沌とする中、2025年は官民ともに日本の底力が問われる年になる。時代に取り残され後退していくのか、それとも変化をチャンスと捉え新たな成長の機会をつかみ取ることができるのか。まさに分水嶺に立っている。
産業界では世界共通の社会課題である脱炭素やグリーン・トランスフォーメーション(GX)への対応が待ったなしの状況だ。人口減少に伴う労働力不足も顕在化し、自動化や省力化を実現する技術、製品が一層求められる。社会インフラの強靱(きょうじん)化や経済安全保障など対応すべき課題は少なくない。日本が持続的成長を遂げるためには、未知の領域を切り開き、新しい価値やアイデアをプラスし産業界からイノベーションを絶え間なく起こさなければならない。
当特集では「にっぽんプラスX」によって現状を打開し、次代を見据えて成長を目指す各業界の先駆的な事象を紹介する。