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埼玉県特集
埼玉産業人クラブ主催「第21回埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰」
埼玉産業人クラブ(増田文治会長=マスダック会長)は4月21日、埼玉県内の中小・ベンチャー企業の経営者を表彰する「第21回埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰」(埼玉県、埼玉りそな銀行、日刊工業新聞社後援)の表彰式をロイヤルパインズホテル浦和(さいたま市浦和区)で開いた。県内金融機関や産業団体から推薦のあった経営者らのうち、事業・財務内容に優れ、チャレンジ度が高い5人を選んだ。
埼玉県知事賞に木口氏(日本シーム)/廃プラリサイクル装置 高い事業成長性を評価
埼玉県知事賞に輝いたのは、日本シーム(埼玉県川口市)の木口達也最高経営責任者(CEO)。同社は廃プラスチックのリサイクル装置の製造・販売を手がける。国連の持続可能な開発目標(SDGs)やサーキュラーエコノミー(循環経済)の取り組みが拡大する中、同社製品の需要が高まる傾向があることなどから、高い事業成長性が評価された。
埼玉産業人クラブ会長賞は、トキタ種苗(さいたま市見沼区)の時田巌社長が受賞。特別賞は浜屋(埼玉県東松山市)の小林茂顧問、ビクトリー(同八潮市)の堀越敦社長、日本製衡所(同美里町)の岩淵智宏社長の3人が受賞した。
時田社長は中国やインド、イタリア、米国などに現地法人を設立するなど、グローバルな事業展開が評価された。
小林顧問はリサイクル・リユース事業を担っており、70カ国以上に販売先を持つことや、循環型社会の実現に向けての活動が評価された。
堀越社長は、収益性や健全な財務内容、CRS・社会貢献の取り組みなどが高く評価された。
岩淵社長は産業用はかりを手がけており、はかりと連動したクラウドサービスを大手ゼネコン向けに開発・提供している。業務効率化に貢献した点などが評価された。
栄えある5人は笑顔で壇上に上がり、表彰楯などを受け取った。
埼玉県の大野元裕知事は、県知事賞を受賞した日本シームについて「廃プラスチックの再資源化に取り組んでおり、サーキュラーエコノミーの実現につながるものだ」と高く評価した。続けて「埼玉県はこれからも、新たな産業や新たなビジネスをしっかり支援していく。引き続き、皆さまも埼玉県経済を支えていただきたい」と祝辞を述べた。
さいたま市の清水勇人市長は「受賞した経営者の皆さまは中小企業のリーダーとして、創造性や革新性を存分に発揮されて、企業の発展にご尽力いただいた。こういった企業が増えることが埼玉県経済の発展につながる」と祝福した。
埼玉産業人クラブの増田会長は「受賞者は皆、経営基盤が盤石で社会的に意義のあることにも積極的に取り組んでいることが共通点。非常に刺激を受け、参考になった」とコメントした。