-
業種・地域から探す
続きの記事
埼玉県特集
さいたま市 幹部に聞く
都市戦略本部長 佐野 篤資(さの あつし) 氏/市民の誰もが未来を描ける都市へ
今後も持続可能な成長・発展を続けていくため、総合振興計画の各施策を着実に推進するとともに、検証・分析に基づく中間見直しを行う。
また、将来にわたって持続的な行政サービスを提供し、政令指定都市として未来へ躍進する都市経営の拠点となる本庁舎を、令和13年度を目途に移転整備するため、基本設計などを着実に進める。
さらに、地下鉄7号線の延伸実現に向けて、早期の鉄道事業者への事業実施要請を目指し取り組むとともに、中間駅周辺のまちづくりを一体的に進める。
総務局長 髙木 泰博(たかぎ やすひろ) 氏/市民に安全・安心を提供できる組織体制整備
自然災害や大規模テロ等の危機事案に備えることは、行政に期待される最も重要な役割の一つである。真に災害に強いレジリエントな都市を目指し、市民が安全に安心して暮らせるよう、迅速かつ的確な対応ができる体制を整備する。
また、「さいたま市の新時代」にふさわしい都市へのシンカに向けて、簡素で効率的な組織体制、最適な人員構成を構築するとともに、職員のコンプライアンス意識の向上と内部統制制度の円滑な運用を推進する。
財政局長 田中 俊匡(たなか としまさ) 氏/シンカの10年を乗り越えるために
令和7年度予算は、誰もが未来に希望を描けるよう、さいたま市の新時代に向けて更なるシンカに取り組む予算として編成し、前年度より収支不足を圧縮して基金繰入と特例的な市債活用により収支均衡させた。
今後の財政運営では、人口・高齢者数増加に伴う子ども・子育て施策や社会保障施策、未来のまちづくり投資、都市インフラの老朽化対策、資材価格・労務単価上昇など多くの需要が見込まれる。
引き続き、歳出規模の平準化と持続可能な事業内容への転換を図り、特例的な市債に頼らない持続可能で規律ある財政運営を追求する。
市民局長 丸屋 美智代(まるや みちよ) 氏/市民ニーズや地域の課題に対応したまちづくり
多様化する市民ニーズや地域課題に、迅速・的確に対応するため、地域と連携した防犯の推進や交通安全の取組のほか、消費者被害を未然に防ぐための事業を行い、安全で安心して暮らすことのできる地域社会の実現を目指す。
また、お互いの存在や違いを認めあえる人権尊重意識の醸成や男女共同参画の推進に加え、自治会活動の支援や市民活動及び協働の推進を行う。
市民にとって最も身近な行政窓口である区役所では、利用者にとって利便性の高いサービスを提供することにより満足度向上を図る。
スポーツ文化局長 石塚 正歳(いしづか まさとし) 氏/スポーツのまちの実現、文化芸術都市の創造
市民がスポーツに親しむ機会の創出や、生涯スポーツの振興、スポーツシューレ事業の推進などのほか、さいたまクリテリウムやさいたまマラソン等の開催を通じて、健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」の実現を図る。また、大宮盆栽村100周年の周知及び盆栽文化の振興に資する事業や、文化芸術創造拠点の構築等のほか、専門人材による調査研究、文化芸術活動支援等を行うアーツカウンシルの運営を通じて、「生き生きと心豊かに暮らせる文化芸術都市」の創造を目指す。
保健衛生局長 小島 徹一郎(こじま てついちろう) 氏/健康づくりの推進と医療提供体制の整備
市民の健康寿命の延伸に向けて、市民・関係機関・行政の連携により、生活習慣の改善、生活習慣病の発症・重症化予防及び市民が将来にわたって健康意識を高め、主体的に健康づくりに取り組めるような環境づくりを推進する。
引き続き、感染症対策に取り組むとともに、定期接種化された帯状疱疹ワクチン接種について、本市独自の助成制度を創設し対象者を拡大する。
併せて、医療需要の増加に対応するため、限られた医療資源を最大限活用し、必要な医療提供体制の整備を推進する。
福祉局長 山﨑 勝(やまざき まさる) 氏/挑戦を通じて、より良い未来へ
本市が掲げる将来都市像「上質な生活都市」の実現のため、「誰一人取り残さない地域共生社会の実現」をキーワードに、超高齢社会に対応した高齢者福祉の充実、障害者支援の推進など、福祉の向上に資する取組を進める。
また、ライフスタイルの多様化や生活課題の複雑化・複合化により、制度の狭間にある課題を抱えた方や自ら支援を求められない方などの喫緊の課題に対しても、市民の皆様をはじめ、地域団体、事業者など多様な主体と連携し、包括的な支援体制を着実に整備していく。
子ども未来局長 安部 健一(あべ けんいち) 氏/「子育て楽しいさいたま市」の実現に向けて
結婚・出産を含めた若者のライフデザイン形成支援や一か月児健康診査を新たに実施するとともに、産後ケアサービスを拡充するなど、安心して子どもを生み育てられる環境づくりに取り組む。
また、第二子の保育料軽減の適用拡大や放課後子ども居場所事業のモデル校の拡大に加え、子育てヘルパー派遣やファミリー・サポート・センターの利用料金引下げなどにより、子育てがしやすい環境の整備を進める。
併せて誰一人取り残さない支援の充実を図り、「子育て楽しいさいたま市」の実現を目指す。
環境局長 大塚 一晴(おおつか かずはる) 氏/環境共生都市の構築に向けて
本市の重要な目標であるゼロカーボンシティの実現に向け、公民学の連携による温室効果ガス排出量削減に向けた取組の加速化を図るとともに、市民・事業者等の行動変容や生物多様性の保全を進め、本市の豊かな自然環境を未来へ継承する。
また、プラスチックリサイクルの推進などごみ減量施策を着実に実施するほか、市民生活の基盤を支える廃棄物処理施設の改良や再編を図り、効率的かつ安定的な運営体制を確保することで、循環型社会やレジリエントな社会への移行に対応した持続可能な環境共生都市の構築を目指す。
経済局長 金子 芳久(かねこ よしひさ) 氏/地域経済の更なる発展に向けて
市内の中小企業の生産性向上や企業誘致・産業集積拠点の整備、女性求職者向けの就労支援の実施や観光資源を活用したプロモーションを行う。さらに、さいたま市みんなのアプリを活用し、地域経済の活性化や市民生活の利便性向上のため各種キャンペーンを実施する。加えて、大宮盆栽村の開村100周年を契機に、万博への出展や盆栽ビジネスコンテストを開催し、未来に向けた新たな取り組みを展開する。
また、都市農業の持続的な発展に向け、農業交流施設の着実な整備や農業DX支援を実施する。
都市局長 佐藤 久弥(さとう ひさや) 氏/交通の要衝にふさわしい東日本の中枢都市の実現
国内外と積極的に交流する活力ある「東日本の中枢都市」として、機能の集積・強化を図るとともに、「上質な生活都市」の実現を目指す。大宮駅周辺地区では、「大宮駅グランドセントラルステーション化構想」の具現化に取り組む。
浦和駅周辺地区では、西口南高砂地区の再開発事業を推進する。
また、路線バスの自動運転化やグリーンスローモビリティの推進に向けた実証実験、スマートシティに向けたモビリティサービスの拡充・展開、Park-PFIなど公民連携による都市公園の魅力向上やグリーンインフラの取組の推進など、各種施策を積極的に展開する。
建設局長 斉藤 稔(さいとう みのる) 氏/強靭な都市づくりを目指して
近年多発する豪雨や台風、切迫する首都直下地震等の自然災害への対策強化のため、治水対策、無電柱化の推進、緊急輸送道路の確保、建築物の耐震化促進などにより、災害に強い都市基盤の整備を進める。
また、都市活動を支える道路ネットワークなどを整備するとともに、老朽化が進む道路・橋りょう、市営住宅、下水道などの施設の計画的・効果的な維持管理や、生活道路、自転車通行環境、住環境などを充実させ、市民生活環境の向上を図る。
これらの事業を着実に推進し、強靭な都市づくりを目指す。
水道局長 城川 猛(しろかわ たけし) 氏/災害に強く、持続可能な水道を目指して
令和6年能登半島地震での水道施設の甚大な被害や、首都直下地震の切迫性などを鑑み、市民生活と都市活動を支える基幹ライフラインとして、災害に強い水道インフラを整備していく。
「さいたま市水道施設再構築計画」に基づき、浄水場、配水場や水道管路等の改良更新、耐震化等の整備を計画的に進め、信頼性の高い強靭な水道施設の再構築を推進する。
また、スマートメーター実証実験などのDXの推進や、30年以上に渡るラオス国への技術協力を通じ、持続可能な水道に向け取り組んでいく。