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埼玉県
新型コロナウイルスの脅威は弱まったものの、不安定な国際情勢などを起因とするエネルギーや原材料などの物価高、人材不足など厳しい状況が、埼玉県内の企業にも押し寄せている。そうした中で企業が社会や会社内のエンゲージメント(結びつき)を高めていこうという動きが加速している。持続的な成長や発展を遂げるためには連携が欠かせない。脱炭素化やサーキュラーエコノミー(循環経済)などへの取り組みも求められている。
現場を支える 人・ヒト・ひと
埼玉県の人口は約730万人。一人ひとりが働き、学び、生活することで埼玉県の活力を支えている。県は「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向け、持続的な成長に向けた施策を打ち出しているが、実を結ぶかどうかは現場で汗を流している方々のたゆまない努力にかかっている。県内企業のそれぞれの職場で、それぞれの仕事に挑戦する「人・ヒト・ひと」の姿を紹介する。
七星科学研究所情報通信事業部
七星科学研究所情報通信事業部(NKKC、所沢市)の河口俊一さん(28)は、光通信機器の技術開発職として修業中だ。「今の業界トレンドをつかみ、状況を知った上で、商品づくりにつなげたい」と意気込んでいる。
日本電鍍工業
日本電鍍工業(さいたま市北区)検査課所属の小田根美咲さん(26、左)と遠藤柚香さん(23、右)。数多くのお客さまの要望に対して満足と安心を提供している。顧客ニーズを追求し続けるチャレンジ精神ある2人だ。
東立製作所
東立製作所(日高市)のアギラル・タカヨシさん(写真左、31)は、樹脂部品を加工する旋盤グループのリーダー。オキ・ルシアナさん(同右、35)とともにグループを盛り上げ、向上心を持って難加工品に挑んでいる。
内藤環境管理
内藤環境管理(さいたま市南区)の環境検査部でチームリーダーを務める阪口玲子さんは、飲料水中や工場排水中の有害物質などの分析を行う。
東京ガス
東京ガスの春名宏一さん(27)は、本年度から営業を希望し埼玉支社(さいたま市南区)に従事している。東京ガスラグビー部にも所属する二刀流で、「日々勉強」と持ち前のガッツで脱炭素社会の実現に向けトライを目指す。
三芳合金工業
三芳合金工業(三芳町)の石島睦己さん(28)は、特殊銅合金の製品開発を担当。実験炉などで材料の熱処理条件を実験し生産に生かしている。「今ある材料の改善だけでなく、新しい材料を開発したい」と力を込める。
AGS
AGSの松澤京佳さん(28)は、給与システムのシステム移行や保守を担当する。「お客さまのやりたいことや課題解決を実現できたときは、とてもうれしい」と笑顔を輝かせる。
日東精密工業
日東精密工業(寄居町)の黒沢徹さん(38)は精密切削工具「ブローチ」の研削加工のエース。常に加工改善に取り組み、マイクロメートル(マイクロは100万分の1)レベルの精度を追求する。
内田精研
内田精研(川口市)に今年新卒入社した鈴木翔さん(22、写真右)は、新機種を使って匠の技をデジタル化で再現中。昨年入社の富澤蒼平さん(23、同左)は、五感を重視する職人タイプ。今後、期待の2人だ。
日本伸管
日本伸管(新座市)の長沢勇大さん(24)は、生産技術の担当としてアルミニウム管の量産加工に向けた試作品の開発を手がける。「いままでやったことのない材質に注目し、こなしていきたい」と声を弾ませる。