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埼玉県
変化に打ち勝つ彩の国
技術で広がる未来へ
中東情勢の緊迫化が進み、国内外の経済に影響が及んでいる。加えて、原材料価格の高止まりや人手不足が続き企業の経営環境は不透明感を増している。こうした中、埼玉県内では地域産業の底力を発揮する活発な動きが見られる。独自の技術力や研究開発力を強みに、新たな販路や商機を見いだす取り組みも進んでいる。本特集では、次代の埼玉産業を担う企業の歩みを紹介する。
内田工芸所/自社ブランド展開 海外も視野
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内田工芸所が販売しているアクセサリーなどの製品
内田工芸所(埼玉県小川町、内田正義社長)は、アクリル加工メーカー。リングやピアスなどのアクセサリー制作を手がける。長年、大手ブランドのOEM(相手先ブランド生産)として技術を磨いてきたが、現在はデザイナーとの連携や自社ブランド展開に注力。次期社長で次女の好美氏は「若いクリエイターが気軽に相談でき、共に新しい表現に挑戦できる場所にしたい」と強調。海外進出も視野に入れる。
新報国マテリアル/合金の熱膨張測定精度 向上
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新たに導入したレーザー干渉計は測定時間も短く効率面にも寄与する
新報国マテリアルは、川越市の研究開発部門で、究極ゼロインバー合金の熱膨張測定精度向上に取り組む。新たに導入した非接触式レーザー干渉計と測定技術の確立により超精密測定が可能となり、その精度安定性は0.01ppmと最小化を実現。確かなエビデンスを基に高品質な合金を半導体製造装置、航空宇宙など最先端分野へ提供する。
三芳合金工業/大型インゴット鋳造
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5トン級の大物が造れるようになったのは初めて
三芳合金工業(埼玉県三芳町、萩野源次郎社長)は、特殊銅合金を一筋に手がけるメーカー。大型クレーンやプレスなど大物製品の受注に合わせた設備を近年導入し準備を整えてきたが、この程、約5トンの大型インゴットの鋳造に成功した。AIデータセンターの電力需要増加に伴い発電タービンに使う軸受け材料向け等を目指して造った。直径800ミリメートル、長さは1300ミリメートルで、2024年から専用の金型設計を始め、何度も試験を繰り返したという。今後の本格受注に向けまい進する。
佐竹マルチミクス/円滑なワクチン製造に貢献
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新バイオ事業所の完成イメージ
佐竹マルチミクス(埼玉県戸田市、西岡光利社長)は、さいたま市桜区に建設中の新バイオ事業所を9月に完成する。経済産業省の「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」(2次公募)に採択された事業で、ワクチン製造に必要なシングルユースバイオリアクター(培養装置)とシングルユースミキサー(撹拌装置)などを生産する。いずれも使い捨てのバッグを用いる製品で、加藤好一常務は「これまで海外製に頼っていたこれらの製品を初めて国産化。国内での円滑なワクチン製造をはじめ、再生医療分野での商用生産などに貢献したい」と将来を展望する。
