-
業種・地域から探す
続きの記事
京都産業界
明日を拓く京の羅針盤
-
10月2日にオープンしたニンテンドーミュージアム -
京都の玄関口 JR京都駅 -
京都のランドマーク「ニデック京都タワー」 -
インバウンドでにぎわう嵐山 -
京都産業大学 神山天文台の国内私大最大の望遠鏡
本格的な秋の観光シーズンを迎え、国際観光都市であり、世界有数のグローバル企業、グローバルニッチトップ企業などが集積する京都は近年にないにぎわいを見せている。
JR京都駅前に降り立った観光客や修学旅行生の多くは、ランドマークであるニデック京都タワー(4月に名称変更)をまず見上げて、スマートフォンで記念撮影。そこから、嵐山や八坂神社、清水寺といった京都市内の観光名所に繰り出す。今年は、世界有数のゲームメーカーである任天堂が10月にオープンした新施設「ニンテンドーミュージアム」(京都府宇治市)も注目スポットだ。
ただ、観光消費額が過去最高を記録する京都の観光関連産業はもとより、本年度は業種・業界などで好不調が入り交じる大手・中小の製造業なども含め、ほかの地域と同様に京都も『人手不足』という共通課題を抱えている。例えば、京都は国内外の多くの観光客や修学旅行生を受け入れるために何年もかけてホテルなどを増やし、客室数を増加させてきたが、昨今の人手不足で多くの宿泊施設が稼働率を抑えているといった具合だ。押し寄せる世界的なコスト高やインフレ、価格交渉・転嫁、急激な為替変動、防衛的な賃上げも、大きな経営課題としてのしかかる。
世界を見渡すと国際社会、国際秩序、産業構造、自然環境に至るまでが急激に変化し、先の見通しを立てることは困難といえる。だが、およそ1200年前から時代のうねりとともに、そして変革をも勝機と捉え、次代の息吹を育み、新たな価値を生み出してきた京都。そこには、知恵と独創的な価値観が今もしっかりと息づく。その一挙手一投足が各界から注目を集める京都の今を追う。