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関西特集
大阪・関西万博開幕間近 ―トップの成長戦略―
万博は世界をつくる「手段」/日本・パラオ国際友好協会 会長 淺見 正義 氏
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日本・パラオ国際友好協会 会長 淺見 正義 氏
日本・パラオ国際友好協会は1987年に日本とパラオの経済や文化交流、親善を促進・発展させるために設立された。国交樹立前から両国間の諸問題を調査研究しており、それを解消するため、日本からの親善訪問団の派遣やパラオの大統領を日本に招聘(しょうへい)するなどの「国際的心友」をスローガンに掲げ、日本とパラオの間の歴史的な関係に基づく信頼を大切にし、パラオの人々との37年間にわたる文化交流や志業として追悼慰霊祭の活動を行い、今日を迎えている。
いよいよ4月13日には大阪・関西万博が開幕する。「いのち輝く未来のデザイン」をテーマに、150以上の国と地域が参加する。私は、万博の開催は「目的」ではなく、世界の国々が交流し、それぞれが抱える課題や矛盾を解消し、豊かで苦しみの少ない世界をつくる「手段」であると考える。国際紛争や自然災害など世界が抱える課題は多発している。大阪・関西万博がそれらを解決するきっかけになることを祈念する。
グループ参画でさらに顧客満足度向上/秋山シャーリング社長 吉川 成次 氏
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秋山シャーリング社長 吉川 成次 氏
1964年の創業以来、鉄・非鉄金属鋼板の販売と加工を手がけている。一般的なものから他社にはない珍しい鋼材まで幅広く在庫しており、材料の調達から加工まで一貫して行える顧客対応力の高さも強み。昨年11月には、板材や鍛造、塗装、表面処理などの16社で構成する双葉コーポレーショングループに加わった。自社でできない仕事をグループ内の企業に対応してもらうことで、今まで以上に顧客満足度の高い製品やサービスの提供が可能になる。グループは今後、後継者不足などの理由で廃業せざるを得ない企業の受け皿となるため、ホールディングス化を進めており、将来は株式上場も視野に入れている。
当社も中核企業としてグループに貢献していきたい。当社は土曜日の営業やキロ当たり1円の輸送費、豊富な品揃えなど他社にはないサービスで売り上げを伸ばしてきた。同時に、広告やホームぺージなどを通じて自社の魅力の発信も行ってきた。4月に開幕する大阪・関西万博が日本の魅力を海外に知ってもらう好機となることを願っている。
【有力企業の製品・技術】
センシング技術で世界に貢献/フィガロ技研
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水素の安全な利活用を支える「水素センサモジュール (CGM6812)」
フィガロ技研(大阪府箕面市、宇高利浩社長)はカーボンニュートラル社会の実現に貢献する三つのガスセンシング技術を紹介する。一つ目は次世代エネルギーとして注目される水素を高感度に検知できるガスセンサーモジュール「CGM6812」。水素の安全な利活用を支えるセンシング技術として開発に取り組む中、需要が増加している。
二つ目はリチウムイオン電池(LiB)の安全対策に寄与するガスセンサー。LiBは高性能化・大容量化などが進み、大型エネルギー貯蔵システムや電気自動車向けなど、その用途と需要が拡大している。一方で、熱暴走による発熱、発火などの事故も発生しており、LiBの異常をいち早く検知する技術として、ガスセンサーが活用されている。
三つ目は省エネルギー化が進む半導体式メタンガスセンサー「TGS8410」。高度な微小電気機械システム(MEMS)技術で、大幅な省エネを実現した。初代のガスセンサーは駆動に約1ワット必要だったが、現在は0・1ミリワット以下となり、約1万分の1まで低消費電力化している。同社はガスセンシング技術を通して世界中の人々に安全・安心と快適を提供し続ける。
北陸までカバー 大阪営業所開設/呉英製作所
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水循環式無振動ドリルの販売を強化する
ダイヤモンド工具の製造・販売を手がける呉英製作所(広島県東広島市、小谷克宏社長)は2024年11月、大阪府茨木市に大阪営業所を開設した。本社がある広島県外の営業所は東京、福岡に次ぐ3カ所目。社員2人を配置し、併設する倉庫に在庫を確保して関西から北陸までの市場をカバーする。今後の増員も予定しており、積極的に展開する。
同社は自社開発したコンクリート切断用カッターなども販売。06年に開発した水循環式無振動ドリル「水すまし」は、壁コンクリートやタイル剥落防止工事でのピンニング孔開けなど向けの製品で、ダイヤビットの回転ドリルにより、低騒音・低振動の作業を実現した。水循環式のため外壁を汚さず作業できることもあり、ユーザー評価の高いロングセラー商品として、業界で高い認知度を誇っているという。
万博に向けプレ展示会
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大阪・関西万博 本番の会場イメージ
大阪シティ信用金庫(大阪市中央区、高橋知史理事長)は、4月10日、本店に関係者を集め、大阪・関西万博開幕に先行した「シティ信金リボーンチャレンジ プレ展示会」を開催する。万博の大阪ヘルスケアパビリオンにおいて「未来の生活スタイル~スマートルーム~」をテーマにした展示を予定しており、この展示に出展する中小企業など38団体が万博会場でのレイアウトどおりに展示物を並べ、本番を想定したリハーサルを行う。
出展企業の関係者や同信金職員、提携する大学の外国人留学生ら参加者は、万博への来場者役としてリハーサルに協力。「LDK(リビング・ダイニング・キッチン)」「ベッドルーム」「REBORN(アップサイクル・サステナブル)」などのエリアや、体験型展示「ミライ体験」エリアでのデモンストレーション、さらに映像型展示「シアター」エリアでの試写を通じ、本番さながらのやりとりで展示内容のさらなるブラッシュアップを図る。同信金の万博での展示期間は25年6月10―16の7日間で、未来における「健康・快適・サステナブルな生活」を実現する製品・サービス・技術を展示する。
この万博出展を通じ、中小企業やスタートアップ企業の発展と、大阪の未来の基幹産業創出をめざし、支援を続ける。