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関西特集
万博会場で楽しむ特別メニュー
コメや麺 日本食アピール
食品メーカー各社は2025大阪・関西万博の来場者が楽しめるメニューを提供し、米や麺など日本の食を世界にアピールする。
コメ
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くら寿司が回転ベルトで流す世界の料理の一例 -
象印マホービンがORAパビリオン内の店舗で提供するおにぎりや具材
くら寿司は、同社史上最大の338の客席に、約135メートルと最長の回転ベルトを設置した店舗を出店する。まぐろなど人気のすしはもちろん、低利用魚やAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)技術を使った養殖魚などサステナブル(持続可能)なすしを提供。加えて、万博に参加している約70の国・地域の代表的な料理も万博特別メニューとして回転ベルトに乗せて流す。
FOOD&LIFECOMPANIESの子会社が運営するすしチェーン「スシロー」も出店する。持続可能な水産資源の調達を目指し、水産物商品は全て養殖を使用。身のないウニを収穫し陸上養殖技術で育て直したウニや、地下海水を使用して養殖したサバを用いた「〆サバ」などを提供する。
象印マホービンは、大阪外食産業協会(ORA)のパビリオンに出店。炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊いたごはんを、半自動のおにぎり製造システムで握り、サケなど定番の具材を使った4種類のおにぎりや、国内特産品などを使った具材のおにぎり、海外の郷土料理などを使った具材のおにぎりなどを入れ替わりで提供する。
麺
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ケンミン食品のグルテンフリー醤油ラーメン
まねき食品(兵庫県姫路市)は、姫路駅のホームなどで提供している中華麺に和風だしの「えきそば」に神戸牛を使用した「究極のえきそば」などを提供する。究極のえきそばは、容器にもこだわり、輪島塗の漆器を採用した。
ケンミン食品(神戸市中央区)は米粉由来の麺や、小麦粉を使わないグルテンフリーの醤油(しょうゆ)ラーメンなどを提供する。さらにグルテンフリーとプラントベースを両立したとんこつラーメンなども提供。誰でも食べられるラーメンとしてアピールする。
居酒屋などを運営する翔家フードサービス(大阪市阿倍野区)は、ORAパビリオン内に期間限定で出店する。さまざまな人が安心して食べられるよう、米粉麺を使った冷麺や、ローストビーフと米粉麺をパンで挟んだ「万博ドック」などを販売する。
サステナブル
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日世のORAパビリオン内の店舗 -
伊藤ハム米久ホールディングスがORAパビリオン内で提供する大豆ミートを使ったバーガー
ORAパビリオン内ではサステナブルなメニューを提供する企業も多い。ソフトクリーム総合メーカーの日世(大阪府茨木市)は乳原料の代わりに植物性原料を使ったプラントベースソフトクリームなどを販売。コーンは米粉を使用し、グルテンフリーにすることで、多くの来場者が食べられるようにする。また、1970年に開催された前回の大阪万博で提供したソフトクリームの味を再現した商品も販売する。
伊藤ハム米久ホールディングスは大豆ミートを使ったメニューを提供する。お好み焼き風の大豆ミートバーガーや、大豆ミートソースを使った包みピザなどを販売する。回転すし店舗の運営などを手がける大起水産(堺市北区)は、サステナブルな海産資源を使ったすし箱などを提供する。国産で完全陸上養殖したサーモンと、堺市にあるコンテナ型陸上養殖設備で育てた海ぶどうを使用する。
白ハト食品工業(大阪府守口市)は、農業の未来を示せるようなショップを出店する。芋やイチゴ、リンゴを使った商品を販売する。鉄コンテナを用いて育てたさつまいもや、高密栽培で栽培したりんごを使う。鉄コンテナなどは万博会場にも設置する計画。
サントリーホールディングス(HD)は、カフェやレストラン、養殖魚専門料理店の3店舗を出店。ダイキン工業や近畿大学と共創する。さらにサントリーHDはダイキン工業と「ウォータープラザ」で会期中、日没後に水上ショーも実施する。