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化学産業
化学系展示会
未来社会の構築目指す 最新テクノロジー集結
化学装置、生産プロセス、エンジニアリングの総合展示会「INCHEM TOKYO2025」が9月17日から19日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟で開催された。会場では環境負荷低減やエネルギー効率化、グリーン・トランスフォーメーション(GX)関連など、新技術が勢ぞろいし、現場の課題を解決するソリューションが提供された。オンライン展は10月31日まで開催している。
【INCHEM TOKYO】 GX・エネ効率化・環境技術 勢ぞろい
INCHEM TOKYOは化学製造装置を中心としたプロセス機器、プラント設備、エンジニアリング技術などが一堂に会する2年に一度の展示会。化学に関わる企業・人が幅広く集まる展示会として、出展・来場者へマッチングの場を提供している。
今年の統一テーマは「持続可能な未来への共創イノベーション:化学技術によるサステナブルな社会の実現を目指して」。会場では315社・団体が625小間出展し、3日間で1万2078人が来場した。化学工学分野が持続可能な社会の実現に貢献するため、最新の技術動向や情報が発信された。
三菱ケミカルはサーキュラーエコノミー(循環経済、CE)に貢献する取り組みを加速している。会場ではCEへの貢献と事業成長を支えるデジタル変革(DX)の取り組みとして、エポキシ分解による有価物リサイクル技術やスマートファクトリーの実現に向けた標準化による全体最適へのアプローチなどを紹介した。 同社は環境負荷の少ない製品を拡充し、循環型社会の実現へ向けて取り組みを推進している。
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レゾナックの特別企画パネル展示
レゾナックは川崎事業所(川崎市川崎区)で20年以上の運転実績を持つ川崎プラスチックリサイクル(KPR)設備の特徴やこれまでの歩み、技術、将来の展望などについて紹介した。
同社はプラスチックのケミカルリサイクル効率向上のための技術開発をはじめ、産官学連携やオープンイノベーションによって未来社会の構築に貢献していく。
バイオテクノロジーに焦点を当てた「BioJapan2025」、再生医療分野の研究開発の加速・産業化を目指す「再生医療JAPAN2025」、デジタルテクノロジーとライフサイエンスを融合させたソリューションが集まる「healthTECH JAPAN2025」の3展示会が、8日から10日までの3日間、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で開催された。
【BioJapan】 創薬・バイオ・再生医療・機器—最先端
BioJapanは1986年に初開催し、今年で27回目。バイオテクノロジーの応用先は創薬や再生医療、診断・医療機器など幅広く、近年はモノづくりやエネルギー、機能性食品などの分野でも注目されている。
3展示会は効率的なニーズ探索や商談をスムーズに行えるパートナリングシステムを特徴とし、多様なテーマで講演やセミナーが行われた。化学メーカーやエレクトロニクスメーカーなども出展し、3日間で2万2167人が来場した。
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UBEのPPI膜培養基材とPPI膜インサート
UBEはポリイミド多孔質膜(PPI膜)培養基材やPPI膜インサートを紹介した。PPI膜は多数の連通孔を持つ厚さ25マイクロメートルの薄膜で、細胞培養に有用な多くの特徴を持つ。細胞培養の足場材として接着性に優れ、継代操作なしでの長期培養が可能だ。また、細胞を付着させたまま凍結保存でき、凍結・融解時の遠心操作も不要。安全性に優れ、医療分野での展開にも期待されている。同社のPPI膜インサートは6ウェルと24ウェルの2種類あり、PPI膜以外の部材はポリスチレン製となっている。
日本ゼオンはシクロオレフィンポリマー(COP)で作るマイクロ流路チップのワンストップサービスを提案した。COPは同社が開発し、低不純物や低吸水性などの特徴を持つ高機能なプラスチック材料。
同サービスはCOPの優れた特性を生かしたマイクロ流路チップを、基板の成形から接合までワンストップで受託し、顧客の製品作りを支援する。
