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化学産業
インク・接着剤
印刷インクや接着剤を手がけてきた企業は、長年培った技術力をもとに事業領域を広げている。
印刷インク・デジタルで進化
印刷インクは日本企業が世界で高いシェアを誇る。情報のデジタル化で紙媒体の印刷が減る一方、食品・飲料、日用品、医薬品などで使う意匠性の高い包装資材への印刷需要は堅調。脱プラスチックによる〝紙回帰〟需要もつかむ。
事業構造改革中のDICは、印刷時の色彩再現を効率化するデジタルサービス「DIC COLORCLOUD S」の提供を始めた。オフセット、グラビア、フレキソ、インクジェットの各印刷方式で希望する色を正確に再現し、刷り直しや色校正のやりとりを減らす。印刷現場の技術者不足に対応する。
接着剤・産業分野で高度化
異種材料をつなぐ素材が産業分野で高度化している。液体を硬化する「接着剤」や半固形を保つ「粘着剤」の技術開発は日本企業も注力してきた。世界中で開発が進む電気自動車(EV)では、軽量化や車載部品の仕様変化に伴い、特殊な需要が増えている。微細化する半導体でも同様だ。工程短縮の面でも期待が高まっている。