-
業種・地域から探す
続きの記事
工作機械産業
導入事例/すぎやま工業
工作機械600台で一貫生産 フォークリフト部品 高精度加工
-
最終製品の性能や耐久性を左右する重要部品のギア加工ライン(本社工場) -
追加導入したオークマ製CNC旋盤「LB2500EXⅡ」
すぎやま工業はフォークリフト部品の製造を主力とする。足回りやエンジン系、トランスミッション系などフォークリフトの性能や耐久性を左右する重要部品を得意とし、ギアボックスやウォーム減速機などのユニットも手がける。本社工場は熱処理を含め材料加工から仕上げまでの一貫生産体制。600台近い工作機械が稼働する。
近年、金属加工の現場では、大量生産ならロボットなどによる自動化、多品種少量生産なら複合加工機での工程集約がトレンドだ。工作機械メーカーも高機能を提案する。しかし、すぎやま工業はロットが100個から1万個程度の中量中品種生産だ。「シンプルに機械本来の能力とコスパ(費用対効果)が重要」と杉山元規社長は説く。
本社工場の工作機械は200台以上がオークマ製だ。杉山社長は「ほかの大手企業以上に中量生産のことまで考えてくれている。引き合いやトラブル時の対応もていねい」と話す。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向け、非加工時の無駄な駆動を自動停止する機能なども活用している。
2024年12月にもオークマのコンピューター数値制御(CNC)旋盤のベストセラー機「LB2500EXⅡ」を2台導入した。歯車の内溝の加工用だ。杉山社長は「小型ながらパワーや剛性があり、重切削を含め高効率、高精度に加工できる」と選定の理由を説明する。今後も工作機械を順次更新しながら、生産性を底上げしていく方針だ。
一方、人手不足が深刻な中、「今後は一定の自動化が必要。しかし当社のような中小企業には生産ラインを自社で構築するマンパワーがない」(杉山社長)と課題も打ち明ける。「将来は、旋盤やマシニングセンター(MC)に加え、(歯車加工に必須の)ホブやシェービング、ブローチなどの全設備を一つのシステムで一括で管理したい」と杉山社長。工作機械メーカーにはライン全体の一括提案を求めつつ、一層の生産性向上を目指す。
【すぎやま工業】
▽事業内容=フォークリフト部品の製造
▽所在地=岐阜県安八郡輪之内町大藪2627の1
▽社長=杉山元規氏
▽電話=0584・76・5892
▽資本金=4200万円
▽従業員=220人
▽創業=1948年11月