-
業種・地域から探す
続きの記事
工作機械産業
台北国際工作機械見本市(TIMTOS)レポート
台北国際工作機械見本市(TIMTOS)が3日から8日まで、台北市の台北南港展示センターと台北世界貿易センターで開催された。米トランプ政権による経済政策(トランプ2・0)関連ニュースが世間をにぎわす真っただ中での開催となり、輸出メインの台湾工作機械産業が国際市場にその革新性をアピールする姿勢が目立った。
台湾 輸出10%増 今年
-
30回目を迎えたTIMTOS2025のオープニング。台湾の頼清徳総統(左から2人目)も出席した
「台湾からの発信で、いろいろな国の仲間たちとAI(人工知能)など新技術を組み合わせ、イノベーションを作っていく」-。TIMTOS2025は主催者の一つである台湾貿易センター(TAITRA)のJames C・H・Huangチェアマンのあいさつではじまった。1975年にスタートし、今年は半世紀の歴史を経て、節目となる30回目の開催。世界18カ国・地域から1038社が6109ブースに出展した。
会場では協働ロボットやAIを組み合わせた生産性向上、二酸化炭素(CO2)削減の見える化技術などの付加価値型提案が、台中精機、東台精機、友嘉実業グループ、高明精機工業、永進機械工業、SOCOなど台湾を代表する企業を中心にくり広げられた。
6日間の来場者数は2023年に行われた前回展の4万5000人より少なく、3万人にとどまった。ここ2年は中国勢台頭や円安による日本製機械の割安感がもたらす競争激化により、主要市場の米中で低迷している。こうした経済状況や、中国大陸からの来場減が背景にあるとみられる。
米国製造業復興 AIサーバー関連需要拡大
-
協働ロボットなどと組み合わせた生産性向上の提案が活発
もう一方の主催者である台湾機械工業同業公会(TAMI)は期間中に会見を開催。王陳鴻工作機械委員会委員長は25年の台湾工作機械の輸出額について、米国の製造業復興やAIサーバー関連の需要増などで「前年比10%増を見込む」とし、台湾製の反転タイミングにあると強調した。
実際、出展者からは「総合的な来場者数は少ないかもしれないが、エネルギー関連の問い合わせが多い」「航空機分野で大型発注が来た」「インドのバイヤーが積極的」など、海外バイヤーとの商談成果に手応えを示す声が多数あった。
スマート製造 前面に
デジタル関連など台湾が得意とする他産業との協力をスピーディーに行う柔軟性は、台湾の強みだ。スマート製造の魅力を前面に出し、貿易戦争激化の中でもしなやかに生き抜こうとする台湾勢の今後の動向が注目される。