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神奈川県特集
社会のニーズに応える優れた技術・製品・サービス File003
不二越冶金工業/表面処理対応を強化
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旧事務所棟を改築して新設した開発拠点兼表面処理工場
精密金型と精密機能部品への熱処理、表面処理の専業メーカー不二越冶金工業(川崎市中原区)は、プラズマ窒化・浸炭窒化、プラズマCVD・PVD処理などプラズマ処理を集約した開発拠点兼表面処理工場を2024年に完成した。
タブレットで各部門の情報を共有し、窒化、PVD、DLC等複合処理の工期短縮も実現。主力であるプラズマ窒化BPNでは金型製品向けのラインとプラズマ軟窒化のラインのほか、炉を新設してプラズマ浸炭窒化専用のラインを増設した。BPN浸炭窒化については量産製品の一部業務移管の問い合わせに対応して精度の高いステンレス製品などを中心に契約に至っており、委託開発含め今後の受注拡大を目指している。
セラリカNODA/国産ライスワックスの提案を強化
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独自の精製技術により他の植物ロウを大きく上回る硬度を実現
セラリカNODA(神奈川県愛川町)は、国産ライスワックスの提案を強化している。米ぬかを原料とするライスオイルやライスワックスは天然由来の素材として人気を集める。国内初のライスワックスを開発した同社は独自の精製技術で「におい」を抑制し、高機能素材に仕上げる。製剤に配合した際、天然ロウとしては際立つ硬さを付与できる点が最大の強み。この精製ライスワックスをベースに、メキシコからの供給不安が続くキャンデリラロウ代替の新製品も開発。化粧品や食品コーティング、インキ・塗料など用途は幅広い。円安に強い安定供給と脱化石資源を両立する素材として、合成ワックスや輸入天然ロウからの切り替えを提案していく。
オータックス/「お客様第一」の姿勢 具現化 事業承継を推進
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オータックスのタイ工場
オータックス(横浜市港北区)は「『お客様第一』の姿勢をさらに具現化し、日本の製造業の責任を果たす取り組み」として、事業承継を推進している。FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)から角形コネクターを、松久からDIPスイッチをそれぞれ譲り受けた。2025年にはパトライトからKASUGA端子台の事業承継を完了した。端子台および端子台に関わるアクセサリー事業と端子台を製造する辰野工場(長野県辰野町)を取得した。長年培われたモノづくりの技術の継承を進めることで、事業基盤の拡大と競争力の強化につなげる。
これらの製品はいずれも数十年の歴史があり、ニッチな分野ではあるものの、今後も社会においてニーズが高く、ユーザーから必要とされ続けている製品だ。同社が受け皿となって事業を承継し、メーカーとしての供給責任を果たすことで、社会のニーズに応えていく考えだ。
同社は日本・タイ・中国・マレーシア・韓国に広がる生産ネットワークを生かし、継承した製品を安定的に維持・供給していく。同時に国内生産への回帰を進めることで、サプライチェーン(供給網)強靱(きょうじん)化への貢献を目指す。
オーネックス/人間性を尊重し、組織の活性化
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オーネックス厚木工場
金属熱処理を手がけるオーネックスは、経営体質を強化している。理念の中心に「人間性の尊重」を据え、新規開拓に向けた営業活動の再構築など組織体制の見直しに着手。「組織は人間の集まりであり、人間を尊重しなければ何も始まらない」という方針で、定年の延長など熟練の技術を持つ人材が活躍できる制度のほか、社員の誕生日にお祝いを贈る制度も始めた。経営体制は三大本部制に移行。管理本部、事業本部、営業本部の各本部長を執行役員に任命し、経営に参画させている。経営層からシニア、若手人材まですべての社員が挑戦できる環境を整える。
工場別に熱処理製品のバランス化を進めているほか、効率的な生産や運営、物流体制の強化に向けて、人手不足対策として自動搬送装置やロボットによる熱処理加工も進めている。三重県の生産拠点である子会社のオーネックステックセンター(OTC、三重県亀山市)では、取引先のすそ野を拡大するなど、今後引合いが増えるロボットや防衛産業関連の製品へも対応していく構えだ。非金属、特にセラミックスの熱処理分野への進出も視野に入れ、”金属熱処理企業”から”総合熱処理企業”への進化を目指す。


