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化学産業
日本化学会、化学工学会、新化学技術推進協会、日本化学工業協会の化学4団体は1993年、化学の啓発と化学産業の社会貢献への理解促進を目的に「夢・化学ー21」委員会を創設。同委員会は若い世代に化学の持つ面白さ、不思議さを理解してもらい、化学の世界に興味を持ってもらう目的で「夏休み子ども化学実験ショー」や「なぜなに?かがく実験教室」などの活動を行う。さまざまな活動で化学の魅力を伝え、化学人材の育成に貢献している。
化学の魅力ー次世代へ
文明の発展
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「夏休み子ども化学実験ショー」(2025年=日本化学工業協会提供)
化学は人類とともに歩み、文明の発展を支え、歴史を作ってきた。食べ物の煮炊きに使う火は化学反応の一つの「燃焼反応」。自然界に酸化鉄として存在する鉄鉱石は「還元反応」により鉄となる。
また、薬の開発が病苦からの解放をもたらし、プラスチック、セラミックス、セルロースなどの素材は人々の生活に変化をもたらした。現代人の身の回りにあるパソコン、スマートフォン、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、自動車には半導体などの化学材料が使用され、生成AI(人工知能)や量子コンピューターの登場によって社会課題の解決にも期待がかかる。
化学の研究者にとって最高の栄誉である「ノーベル化学賞」ではこれまで9人の日本出身者が受賞し、化学の発展に貢献してきた。文明の発展を支える化学の魅力が多くの人々に伝わり、次代を担う人材の育成が求められている。
なぜなに?かがく実験教室
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「なぜなに?かがく実験教室」(2026年3月=日本化学工業協会提供) -
「夢・化学ー21」委員会は実験教室や実験ショーを通じて化学の不思議や魅力を子どもたちに伝えている。
学校の先生が講師として本格的な実験を行う「なぜなに?かがく実験教室」は、小学1年生から4年生までを対象に年6回(奇数月)、東京都千代田区の科学技術館で開催されている。土曜日午後に計2回行われ、定員は1回につき24ー26人、1日最大52人を募集する。参加費は無料。詳細と参加申し込みは、同委員会ホームページへ。
国際化学オリンピック
「第58回国際化学オリンピック ウズベキスタン大会」が、7月10日から19日までの10日間、ウズベキスタンのタシケントで開催される。灘高等学校2年の東彦宏さんと岡添皇樹さん、広島大学附属福山高等学校2年の上吹越結也さん、京都市立洛風中学校3年の宝田怜弥さんの4人が日本代表生徒に決定し、理論試験(筆記)、実験課題、現地の文化体験などを通して各国生徒と交流を行い、メダルの獲得を目指す。
国際化学オリンピックは1968年にハンガリー、旧チェコスロバキア、ポーランドが始めた高校生の学力試験から発展し、毎年7月に約10日間開催される「化学」の国際大会。世界の高校生が一堂に会して化学の実力を競うと同時に親交を深めることを目的とし、日本は2003年のギリシャ・アテネ大会から参加している。
日本では、全国の中高生が化学の実力を競う「化学グランプリ」の参加者などから代表候補を選抜し、筆記試験と選抜合宿を経て代表生徒を決定している。
