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工作機械産業
[1面] 工作機械産業 総論
日本工作機械工業会(日工会)によると、2025年の工作機械受注実績は、前年比8・0%増の1兆6043億1900万円で過去4番目に高い金額となった。このうち外需はアジアと米国の旺盛な需要により過去最高を更新し、外需比率は同2・2ポイント上昇の72・5%となった。
外需は同11・5%増の1兆1634億5700万円。地域別ではアジアが中国やインドの好調な需要などにより同12・2%増の5801億円、北米が関税問題の一服感や利下げ効果などから同17・6%増の3600億円で、ともに過去最高だった。欧州は2年続けて2000億円を割り込んだ。
一方、内需は同0・2%減の4408億6200万円で3年連続の前年割れとなった。航空、造船、金型などは増加したが、自動車や半導体関連では本格的な回復は見られなかった。
年明け、日工会は26年の受注額の見通しを25年の受注総額を上回る1兆7000億円とし、回復傾向が続くと予想した。実際、1月の受注額は前年同月比25・3%増の1455億7900万円、2月の受注額も同24・2%増(速報値)の1467億8400万円となり、好調が続いている。中国を中心にアジアがけん引する外需が引き続き堅調に推移する。航空機産業などが活発な米国の需要も底堅く「設備投資に対する前向きな姿勢が外需全体で続いている」との見方を示す。
また、内需は設備投資を促す政府の減税策なども視野に回復に期待する。
一方、中国による日本向け輸出規制をめぐり、レアアース(希土類)の供給懸念が浮上しており、サプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化が求められる。
デジタル化 現場で進む
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省力化・少人化に対応するため、産業用ロボットの活用が進む
モノづくり現場では就業者や熟練工が減少し、慢性的な人材不足が続く。これまで熟練工に依拠するところが大きかった生産プロセス構築、生産実行、品質管理などの技術を効率的にデジタル化していくことや、省力化・省人化などが求められている。
これらに対応するため、モノの移動に役立つロボット(AMR)や、工具の挿入・加工対象物(ワーク)の交換を行うロボットなど、産業用ロボットと工作機械を組み合わせた自動化システムの活用が進んでいる。
また、3次元(3D)データをもとに造形物を製造する積層造形(AM)、設計から加工までをデジタル化し、製造効率を飛躍的に向上させる3Dコンピューター利用設計・製造(CAD/CAM)など、さまざまな技術が進化を続けている。
今後もモノづくり現場の高いニーズに応える工作機械と関連機器の登場に期待が高まる。
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多様なニーズに応えるシステムが提案される
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3DCAD/CAMを用いると、設計の意図がそのまま加工で生かされる(2面=3DCAD/CAM)
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インドでは工作機械の旺盛な需要が見込まれる(8面=IMTEX Forming2026リポート)
