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神奈川県央地域
県央での企業の動き③ 高品質な製品やサービス提供
尾崎ギヤー工業/高精度歯車を多品種少量生産
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各種高精度歯車製作や大型部品加工を手がける
尾崎ギヤー工業(相模原市中央区)は各種高精度歯車製作や大型部品加工を手がける。1948年に東京都江東区で創業。69年に相模原市橋本に工場を新設、本社を2006年に江東区から相模原市中央区宮下の現本社工場に移転。相模原市内に2拠点を構える。多品種少量生産の高精度な歯車で、1個からの生産に対応する。相模原市内の本社工場と橋本工場をオンラインでネットワーク化し、独自の品質マニュアルを基本とした生産管理システムを運用し、受注・手配・生産・進捗(しんちょく)管理・納品までを一貫して管理できる体制を確立。
国際プロジェクトであるITER(核融合エネルギーの実現可能性を検証するための科学実験プロジェクト)に参画する大手重電工業メーカーの品質監査に合格。08年の第一次試作、24年の第二次試作でも関連案件を受注しているほか、神奈川県からは経営成績や作業環境、生産技術が評価され、優良工場として表彰を受けるなど、高い品質ときめ細かなサービスを提供している。
エヌ・デイ・ケー加工センター/特殊な金属接合で付加価値提供
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サレジオ工業高等専門学校と共同研究で連携
エヌ・デイ・ケー加工センター(相模原市中央区)は、電子ビームや真空ロウ付けを得意とし、金属接合・表面改質を手がける。1977年創業、相模原市に本社、埼玉県に戸田工場を置くほか、2003年にはタイに自動車部品などの機械加工や熱処理を行う関連会社を設立した。溶接・微細加工や異種金属接合などの専門加工メーカーとして環境に対する配慮も行いながら、電子ビーム溶接や真空ロウ付け、真空接合、真空熱処理、プラズマ窒化、アルミ加工などの精密機械加工に強みを持つ。
付加価値の高い特殊な金属接合の技術力は顧客から高く評価され、半導体製造装置部品製造の需要も取り込み成長を続ける。積極的に設備投資、人材育成を進めており、1月には、サレジオ工業高等専門学校と共同研究の推進や研究者の相互交流、人材育成支援に向け包括連携する協定書を締結している。サレジオ高専は民間企業との包括連携は初めてで、相互に連携し、学生が活躍する場を拡大していく。
ベストトレーディング/事業拡大で持続可能な社会に貢献
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ECサイトやSNSを活用する「古着事業」を開始した
ベストトレーディング(神奈川県厚木市)は、「原点を超えて未来へ—環境と福祉事業を通じて人々に幸せを—」という経営理念のもと、持続可能な社会の実現に向けて多角的な事業を展開している。同社は障がい者の積極的雇用促進、教育施設の整備、再生可能エネルギーの創出、廃棄物処理、そしてリサイクル産業を通じて社会貢献を果たしており、その取り組みが評価され、中小企業庁による2023年度「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定されている。リサイクル事業では、自動販売機から回収されるペットボトル、缶、ビン、紙パックの再資源化に取り組んできた。
世界的なサステナブルファッションの潮流に注目し、新たな事業領域へも進出。一般廃棄物として処理される高品質な日本製中古衣料を再商品化し、海外市場への販売を開始した。国内市場向けにおいても、ECサイトやSNSを活用する「古着事業」をスタートさせている。販路を拡大しながら、地域の古着文化醸成にも貢献していく方針だ。
多摩川電子/通信用・電子応用機器 技術領域広げ成長続ける
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新工場を建設した多摩川電子ベトナム
多摩川電子(神奈川県綾瀬市)は、通信用機器や電子応用機器の開発、製造、販売を手がける。1968年の創業以来、アナログ高周波技術に基づく製品開発にこだわり、光伝送、デジタル信号処理やFPGAなどのデジタル技術のほか、それらを組み合わせたシステムインテグレーションまで技術領域を拡大してきた。製品ラインアップも拡充し、モバイルインフラ市場、高速道路のトンネルや大規模地下街の不感知対策用光伝送装置などの公共市場、安全保障に向けた官公庁向け装備品市場など、多角的に活躍の場を広げる。近年では、東北大学で2024年に運用が開始された加速器ナノテラスなど全長約100メートル規模の大型製品を手がけるまでに成長。
海外では全額出資の現地法人多摩川電子ベトナム(ハノイ)を15年に設立。通信機器部品分野の拡大する需要に対応するため今秋に新工場を建設し、生産体制を強化している。先端技術吸収に積極的に挑戦する同社では、公共インフラや官公庁など最前線で活用される製品を生み出していく。
レーザ技術サービス/豊富なラインアップでモノづくり企業支援
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ファイバーレーザ切断機「BOLTⅦ3015」
レーザ技術サービス(相模原市緑区)は中国と伊の合弁会社ペンタレーザーの日本総代理店として、工業用レーザ加工機の販売を行う。ペンタレーザーのレーザー加工機は厳格なヨーロッパの基準に基づいて設計され、低価格ながら、小型かつ、高品質として好評だ。欧州安全基準のCE規格に適合した高性能なファイバーレーザ切断機やパイプ切断機など豊富なラインアップでモノづくり企業を支援する。
CNCファイバーレーザ・パイプ切断機「WPB6025BV—D」は最先端のソフトウエアと技術を備える。全自動で材料を投入し、機内でドリル加工やタップ加工が可能。「BOLTⅦ3015」はファイバーレーザ切断機の最上位機種で、パレットチェンジャーを備える。精密なカットを実現するハイパワーレーザ専用の切断ヘッド搭載し、高出力を生かした厚板切断だけではなく超高速切断や、バリのない超高速穴あけ、ベベル加工(斜めカット)、精密カットも可能だ。同社では加工機とロボットを組み合わせた自動化なども提案していく。
