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兵庫・神戸産業界 特集
トップメッセージ(3)
不断の改革で強靭化図る/TOYO TIRE社長 清水 隆史 氏
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TOYO TIRE社長 清水 隆史 氏
2025年は「原点回帰。不断の改革と柔軟性で強靭化を図る年」にしていきたいと考えています。「強靭」とは物理的に強いだけでなく、壊れにくくしなやかで粘り強いというイメージを持っています。当社は質の追求にこだわった経営を志向してきており、機動的にチャレンジを重ね、しなやかで弾力性のある独自の強さ、たくましさを身につけなければなりません。
強靭化のためには「不断の改革」と「柔軟性」が必要です。2015年末に経営体制を刷新して10年、理念制定や社名変更、中長期成長戦略の策定と実行など経営改革を続けることで、挑戦のDNAが当社の持ち味として積層され、そこから差別化された独自性が生まれてきました。「改革を止めない」ことが当社らしい強さを作り上げてきた要諦と信じています。
「原点回帰」とは、製造業としての誇りに立ち帰ることです。すべての役員、従業員が切磋琢磨を続け、一人ひとりがこだわりと誇りをもって仕事に臨んでいきます。当社は今年80周年を迎えます。多くのお客さまに支えていただいてきたことの感謝の気持ちを胸に仕事に取り組んでいきます。
社会支える使命担い続ける/コベルコE&M社長 浅田 秀樹 氏
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コベルコE&M社長 浅田 秀樹 氏
当社は、広範なプラント設備の建設や保全に対応可能な「現場で培った幅広い技術」と、「匠の技能」を有するエンジニアリング会社です。近年は、お客さまの課題である「設備の老朽化」や「カーボンニュートラル」、「DX」などのご相談に対して、培ってきた知識と技術・技能を結集し、課題の解決に取り組んでおります。
社内では人事制度改革や福利厚生制度の見直し、職場環境改善の改革を推進し、社員やパートナー企業が最大限の力を発揮し、イキイキ、ワクワクと安心して働き続けられる環境作りを進めています。また、昨年度は、業務改革プロジェクトを立ち上げ生産性向上に向けた本格的な活動を開始致しました。
阪神・淡路大震災では、当社の親会社である神戸製鋼所が甚大な被害を受け、当社も復旧作業に尽力。お客さまの工場設備等の安定稼働に貢献すること、この考えは震災後30年を経ても変わりません。当社のミッションである「培った技術と私たちの挑戦が、全ての人々の安心を支え続ける」を心に刻み、お客さまが安心して生産活動を継続できるよう「設備の建設や保全」に力を注ぎ、社会基盤を支える使命を担い続けます。
新たな鉄源の創生にも注力/シマブンコーポレーション社長 木谷 謙介 氏
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シマブンコーポレーション社長 木谷 謙介 氏
阪神・淡路大震災当時は本社ビルの全壊など甚大な被害を受けましたが、地元企業として被災地で問題となった膨大な震災くずの回収と処理を率先して引き受けました。
当社グループは、1909年の創業以来、鉄鋼業界の“縁の下の力持ち”として、製鋼原料の収集・選別・加工・販売など、鉄を中心とした事業を幅広く展開。「ネットカーボンゼロ」の動きが加速している中、鉄は無限にリサイクル可能な材料で、鉄スクラップの利活用はCO2排出削減につながります。
当社は国内トップクラスの鉄スクラップの取扱量を誇りますが、国内における新たな鉄源の創生などにも注力し、鉄鋼業界のカーボンニュートラル達成に向けてさらに尽力していく考えです。また、現場作業者一人ひとりの体調をリアルタイムで把握し、異常の際は検知・通報できるシステム「デコブル」もさまざまな過酷職場を知る当社ならではの製品。昨年5月にはユーザーボイスを反映した2号機の販売も開始しました。今後もお客さまの安全レベル向上や人手不足の解決の一助になればと考えています。
事業者に寄り添い経営支援/兵庫県信用保証協会理事長 遠藤 英二 氏
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兵庫県信用保証協会理事長 遠藤 英二 氏
阪神・淡路大震災から30年。時の経過とともに震災の記憶は薄れつつありますが、被災された方にとっては忘れることのできない苦難の日々であったと思います。そのような中、再建を信じて経営努力を続けて来られた事業者の皆さまに改めて敬意を表します。
当協会では、本所の被災により仮設事務所に移りながらも、被災事業者を何としても守り抜くとの高い使命感を持ち、災害復旧融資の保証に全力で取り組みました。また、その後も、返済条件の変更等に柔軟に対応するとともに、経営改善を後押ししてきました。
現在、同保証の残高は大きく減少しましたが、原材料価格の高騰や人手不足の深刻化など厳しい経営環境が続いており、今後も事業者に寄り添いながら資金繰り支援や一歩先を見据えた経営支援を行うとともに、生活再建支援にも適切に取り組みます。併せて、来るべき災害への備えとして、災害時発動型予約保証「そなえ」の展開などを通して、事業継続計画(BCP)の普及・促進活動にも取り組んでいきます。
非価格競争展開を目標に/二六製作所社長 八田 明彦 氏
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二六製作所社長 八田 明彦 氏
創業80年を越える磁石専門商社として、豊富な品ぞろえやレスポンスの早さ、気配りの利いた対応で高評価を得ています。企業規模を問わず永続性の追求のため体質強化が重要視されています。
当社は付加価値創出から非価格競争展開を行動方針に掲げています。徹底した顧客フォローによる認知定着と新規案件の獲得や入・出荷管理の厳格化に向け、ISO各手順の厳守と人材育成など重点に取り組みます。
全従業員が「誠実なものづくり」の社風で培われた琴線に触れる対応を常に心がけ、今後もより広く専門的に磁石にこだわり、必要とされる企業であり続けます。