-
業種・地域から探す
続きの記事
兵庫・神戸産業界 特集
トップメッセージ(2)
魅力ある企業へ変革推進/神戸製鋼所社長 勝川 四志彦 氏
-
神戸製鋼所社長 勝川 四志彦 氏
阪神・淡路大震災で当社は製鉄所の高炉の損傷など多大な被害を受けましたが、多くの皆さまにご支援をいただいて企業活動を継続させることができました。KOBELCOはこれからも震災の教訓と、皆さまへの感謝を次の世代へ受け継ぎながら「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現に努めてまいります。
震災から30年の2025年は、神戸製鋼所創業120周年でもあります。今日に至る道のりにはさまざまな困難がありましたが、社員一人ひとりが「あしたにいいこと」を考え行動し、挑戦することでその困難を乗り越えてきました。足元も世界ではさまざまな変化が起きており、事業環境の不確実性はますます高まっていくと予想されますが、このような時にこそ多様な事業・技術・人材のかけ算で、KOBELCOらしさを発揮したいと考えています。これからもステークホルダーの皆さまにとって必要とされる企業であるために、2024ー26年度の中期経営計画で掲げた魅力ある企業への変革、「KOBELCO-X」を進めてまいります。
信頼大切に事業進める/大栄環境社長 金子 文雄 氏
-
大栄環境社長 金子 文雄 氏
当社は「未来は、信頼から生まれる。」をサステナビリティー基本方針として、人々の暮らしと社会にとって不可欠な存在であるために、地域の皆さまの信頼を大切にし、事業を進めています。阪神・淡路大震災では全体の3分の1の災害廃棄物処理に関わり、適正かつ迅速な災害廃棄物処理に努めることで地域の産業や暮らしの復興に携わりました。以降、2024年11月末時点で全国183の自治体と「災害廃棄物処理協定」を締結し、災害廃棄物発生時の協力体制を整備。これまでの実績を活かし「災害廃棄物処理計画」等の支援も増えてきています。
資源循環や脱炭素社会へのニーズは加速しており、廃棄物に対する社会や企業の意識も変化しています。「環境創造企業」を目指す当社グループにとっての成長の機会は更に拡大すると確信しており、26年3月期から始まる次期中期経営計画においては新たな目標を定めます。これらの取り組みは多様な社会課題の解決に寄与できると考えており、今後は自治体やメーカーと連携して、これまで以上にマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルを推進・挑戦し、サーキュラーエコノミーの実現を目指します。
課題解決・企業成長を両立/神栄社長 赤澤 秀朗 氏
-
神栄社長 赤澤 秀朗 氏
神栄は、「神戸の繁栄への願い」と「発祥の地である神戸の栄町」にちなんだ社名のもと、1887年の誕生以来、人々の暮らしを支える分野で事業を展開してきました。30年の節目を迎えた阪神・淡路大震災では本社屋が大きな被害を受けました。建て直しを余儀なくされるなど、幾多の試練に立ち向かいながら神戸とともに成長。「新しい価値の創造につとめ、豊かな社会づくりに貢献します」という経営理念に基づき、商事分野である「食品」・「物資」と製造部門である「電子」に加え、「事業開発」の各分野からなるハイブリッド型「モノづくり商社」として、さらなる社会課題の解決と企業成長の両立に取り組んでいます。
昨年4月より新たな中期経営計画がスタートしており、2027年3月期までの3年間累計の連結経常利益55億円以上という目標を掲げています。特に電子事業では、民生・家電用途から産業・物流・車載用途向けへのシフト、高付加価値の製品・システム・サービスの拡充、医薬品物流分野における安定的な収益基盤の確立など、収益力強化と将来の成長に向けた高収益事業モデルへの転換期と位置付けています。
備え生き、期待感大きい/ゼロ精工社長 佐藤 雅弘 氏
-
ゼロ精工社長 佐藤 雅弘 氏
主力の精密油圧機器業界の低迷や材料費、エネルギーコストの高騰で2024年は厳しい1年でした。ただ年末に航空機関連が動き始めたほか半導体関連は好調を維持し、新規分野拡大につながる話も入るなど明るい材料が多く、25年は期待感が大きいといえます。定期的な設備投資で体制も整っており、これまでの備えが生きてきています。
一方、マグネシウム合金が素材の金管尺八も完成に近づき、「大阪・関西万博」で披露できる見込みです。扱いが難しいマグネシウムを克服、これまで蓄積した技術力を生かしたことを万博で発信したいと思います。
阪神・淡路大震災では職場が大きな被害を受けましたが、総出で手分けして復旧作業を進めた結果、予想以上に早く回復できました。この経験はリーマン・ショックやコロナ禍などを乗り越える大きな力となりました。当時を知り、たくましさを身に付けた社員が残っていることも心強く思っています。
サステナ向上に貢献/MORESCO社長 両角 元寿 氏
-
MORESCO社長 両角 元寿 氏
MORESCOは震災を経て、創業66年を迎えました。
当社は経営理念である「ユーザーのための研究開発」をモットーに、モノとモノが触れ合う境界領域のスペシャリストとして、特殊潤滑油、ホットメルト接着剤、流動パラフィン、太陽電池封止材など多様な製品を手がけ、自動車、衛生材料、化粧品、デバイス材料、太陽電池など幅広い分野においてグローバルに事業展開を図ってまいりました。
当社はこれからも「地球にやさしいオンリーワンを世界に届けるMORESCOグループ 未来のために もっと化学 もっと輝く」を旗印に、持続可能な社会の実現と事業の付加価値の向上の両立を実践するとともに、お客さまのサステナビリティー向上にも引き続き貢献してまいります。