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日本の主要港
日本は国土の周りを海で囲まれている海洋国家である。海の玄関口である港は、外国貨物の取り扱いや国内物流の基盤として機能し、エネルギー資源貯蓄のほか、自動車、電子部品、工作機械などのモノづくりに欠かせない。コンテナ船の大型化対応のためのコンテナターミナルの整備や物流の2024年問題の対応など、物流拠点としての港湾の取り組みがさらに重要になっている。
名古屋港
海・陸・空一貫の拠点 物流の要衝 隣接
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名古屋港に寄港するコンテナ船(名古屋港管理組合提供)
名古屋港は開港110年以上の歴史を持つ。日本の中央に位置し、港内に五つのインターチェンジを有した伊勢湾岸自動車道を通して、東名高速道路、名神高速道路などの陸上輸送の要衝と接続することから、ロスのない海・陸一貫輸送の拠点として地域産業の発展に大きな役割を果たしてきた。
これらに加え、中部国際空港と連携して海上輸送と航空輸送を組み合わせた複合輸送サービス「シーアンドエアー」も行われている。航空機の主翼、胴体などのパーツを名古屋港経由で中部国際空港へ運搬し、そこから貨物専用機で空輸できるため、最適なスピードとコストを兼ね備えた物流を実現している。
また臨港地区は、東京港と横浜港を合わせた面積よりも広く、日本最大規模を誇る。この広大なエリアを生かし臨海部では、穀物や鉄鉱石などの原材料のほか、エネルギー源として液化天然ガス(LNG)、原油、石炭などの輸入も盛んに行われている。1977年以降、製造品出荷額全国1位の愛知県産業の物流面を支えている。
名古屋港/「ものづくり中部」支える
名古屋港は1907年に開港し、浚渫(しゅんせつ)と埋め立てを繰り返して拡大。今では4市1村(名古屋市、東海市、知多市、弥富市、飛島村)にわたる広大な陸域(4298万平方メートルで日本最大)と水域(8167万平方メートル)を有し、その総面積は名古屋市の面積のほぼ3分の1に匹敵する。
2023年の総取扱貨物量は1億5784万トンと22年連続日本一、貿易額は22兆5123億円と国内第2位。さらに自動車輸出台数は145万台と45年連続日本一を記録。
約170の国や地域を結ぶ、わが国を代表する国際貿易港として、自動車をはじめ工作機械・航空宇宙などの各種産業が集積する「ものづくり中部」を支えている。暮らしの必需品から電気・ガスのエネルギーまで、中部圏の豊かな暮らしに貢献している。
また、コンテナ、バルク、自動車をバランスよく取り扱う国際総合港湾として、背後地域の高付加価値を生み出す「ものづくり産業」を強力に支援する「国際産業戦略港湾」の実現を目指している。
コンテナや完成自動車の取り扱い機能の強化などに取り組み、集荷拡大や産業立地を進めるなど、利用者へのサービス向上と利用促進を図るとともに、脱炭素化の推進に向け、水素をはじめとする次世代エネルギー利活用など、カーボンニュートラルポートの形成に向けた取り組みを進めている。
さらに、安全・安心を支える港として大規模災害に対処するため、耐震性・耐津波性能の向上に向けた対策や、来港者の避難対策など、ハード・ソフトの両面から防災機能の充実強化を推進している。