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第36回 読者が選ぶネーミング大賞
ビジネス部門
【ビジネス部門 第1位】 踏めルンです/三邦コーポレーション
三邦コーポレーション(福岡市城南区、齊藤卓史社長)の「踏めルンです」は、ポリエチレンなどの袋の口を熱溶着し密封する足踏み式のシーリング補助装置だ。同社が販売する手作業式の卓上シーラーを、足踏み式装置にセットするだけで使える。簡単に足踏み式シーラーに転換できるのがポイントだ。
開発のきっかけは「手作業を長時間続けるのは負担」というユーザーの声だった。垂直に踏み込む足踏みペダルと圧着レバーを独自機構で連動させた。電動式は制御や同期が複雑になる。そこで簡易的な構造を目指した。足踏み式は腕への負担が少ない。両手が使えるため作業効率や品質の向上が期待できる。
ネーミングには、そういった作業時の装置操作の意外性や喜び、さらには楽しく「ルンルン」な気分で作業ができるようにとの思いを込めた。1980年代に一世を風靡(ふうび)したレンズ付きフィルムのネーミングへのオマージュでもある。
[喜びの声] 三邦コーポレーション 社長 齊藤 卓史 氏
今回のような立派な賞をいただけるとは夢にも思っておらず、ただ驚いている。ネーミングが皆さまにご支持いただけたことは、自分の感性が認められたようで大変うれしい。
当社のような零細企業が特許を取得できたことにも驚いたが、特許査定が認められた連絡を弁理士から受けた直後に受賞の知らせを受け、びっくりしてひっくり返りそうになった。
商品化にあたって、何か良い愛称をつけた方が良いと思い、いろいろ考えていたある日、ふっと思い浮かんだのがこの名称だ。今後も、たくさんの現場で多くのお客さまの仕事のお手伝いができ、親しまれる製品に育っていくことを願ってやまない。
【ビジネス部門 第2位】 カッターマン/アイ・ティー・ケー
アイ・ティー・ケー(岐阜県羽島市、岩田真太郎社長)の「カッターマン」は、工事に邪魔な屋根から突き出たボルトを立ったまま切断できる。工場などの老朽化したスレート屋根にガルバリウム鋼板をかぶせる補修工事用だ。ニッパーを使って中腰で行う従来の切断作業に比べ、作業者の負担が少ない。
カッターにボルトが干渉しないよう設計を工夫し、てこの原理によって支点とカッター部の距離を縮めた。
これにより小さな力でボルトを切断できる。軽量で屋根の上でも容易に扱える。カッターは交換でき、本体は長期間使用できる。
[喜びの声] アイ・ティー・ケー 会長 岩田 勝美 氏
モノづくりの基本は困り事を解決すること。当社の存在を聞きつけた工事業者に「スパッと切れる工具を」と開発を依頼された。スレート屋根の補修工事では、ボルトを切断する中腰の作業で腰痛になる作業者も多いという。電動式や油圧ジャッキ式も試作したが、試行錯誤の末、軽く、作業時間も早いこの方式にたどり着いた。「カッターマン」は屋根の上で切断作業を担う人をストレートに表現した。商標も取得している。
【ビジネス部門 第3位】 オストリッチ台車/インスピリア
インスピリア(東京都葛飾区、畠中威一郎社長)が開発した台車アシスト装置「オストリッチ台車」は、使用者の歩く方向や速度を自動で検知してモーターが作動し、荷物運搬時の負担を軽減する。キャスター型のモーターは多様な台車に取り付け可能で、汎用性が高い。省エネルギー性を高め、連続稼働時間は約6時間と長く持つ設計とした。マキタの18ボルトリチウムイオン電池(LiB)で駆動する。
営業活動を通し、人手不足に悩む企業を目の当たりにしてきた。省力・省人化を支援するため、電動で運搬をアシストする製品の開発に踏み込んだ。
[喜びの声] インスピリア ヒラメキシンジケーツグループ グループリーダー 濱出 拓弥 氏
当社はオストリッチ以外の製品も名前にこだわってきた。それが認められたようで大変うれしく思う。製品名は英語で表すと「オストリッチ」であるダチョウのスマートさと「押すとリッチ」な気分になれることをかけた。デザイン担当者の案で、親しみやすくもとがった名前だ。今後は社外にも名前を浸透させていきたい。ラインアップを拡充してオストリッチをシリーズ化するほか、ダチョウをモチーフとしたロゴの作成を考えている。
