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第43回 優秀経営者表彰
日刊工業新聞社が中堅・中小企業の優れた経営者を表彰する「第43回優秀経営者顕彰」の贈賞式が、22日、東京・大手町の経団連会館で行われた。同顕彰制度は優れた経営手腕により企業を成長させ、日本経済の発展と地域社会に大きく貢献したモノづくり関連の中堅・中小企業経営者を毎年、顕彰している。43回目を迎える今回は、最優秀経営者賞に輝いた関ケ原製作所の矢橋英明社長など30人を選出した。受賞者に、今後会社をどう発展させたいかを聞いた。
次世代イノベーション経営者賞/地域社会貢献者賞
【次世代イノベーション経営者賞】 阿部化学 代表取締役会長 阿部 裕之 氏
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阿部化学 代表取締役会長 阿部 裕之 氏
フロン処理の常識を「破壊から再生へ」、さらに「再生フロンの価値を新品フロン以上に高める」というパラダイムシフトに挑戦する。
2024年9月、北海道石狩市に道内で初めてのフロン再生プラントを稼働した。これまで、特有の気候や物流コストなどの問題から再生事業の計画が遅れていた。しかし地球温暖化による環境の変化・社会的風潮の変化、資源枯渇のリスクが顕在化してきた今、道内に本格的な再生プラントを設置し、地域の方々の協力をお願いし、地産地消を掲げることが可能な時期と判断した。
今後、再生フロンがより一層浸透し、地域にそして世界に貢献できる事業所を目指す。
【次世代イノベーション経営者賞】 岡本 代表取締役社長 岡本 隆太郎 氏
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岡本 代表取締役社長 岡本 隆太郎 氏
靴下メーカーとして、足もとからその可能性をさらに拓(ひら)いていきたい。自社ブランドが多くのお客さまに支持してもらえるよう開発などに注力し、国内ナンバーワンに成長することを目指す。
さらに、その先にある海外販売への挑戦に向けて、海外での市場調査を重ねていく。設備投資なども行い、創業100年を迎える2033年には、日本発のグローバルプレーヤーとして存在価値を発揮したい。
靴下は誰もが気軽に楽しめるからこそ、簡単に日々の生活をより豊かにする可能性を秘めている。経営理念である「企業を通じて社会に貢献しつつ企業の繁栄と社員の幸福を図る」の通り、三方よしの日本文化を強みに、日本から世界へ挑戦していきたい。
【次世代イノベーション経営者賞】 共立電機製作所 代表取締役社長 谷村 誠 氏
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共立電機製作所 代表取締役社長 谷村 誠 氏
「精密加工技術で社会に貢献する」が当社のミッションである。インコネルをはじめとした難削材の加工技術を磨き続け、世界で通用する日本の町工場として存在感を高めていく。
そのためには、失敗を恐れず挑戦し続けるというビジョン「和と創造」を実践し、全社員が豊かな想像力を持ち、自らの成長を実感できる環境を整えることが不可欠だ。どれほど機械が進化しても、工程を見極め、工具を選び、段取りから加工まで完結できる職人がいなければ品質は生まれない。若い人材への技術継承を最重要課題とし、社員一人ひとりが誇りを持って働ける会社を目指し、地域と社会に貢献したい。
【次世代イノベーション経営者賞】 染めQテクノロジィ 代表取締役 菱木 貞夫 氏
日本の社会インフラの多くが一斉に老朽化を迎えている。新素材および新工法の開発で躯体の劣化老朽化を防ぎ、かつ圧倒的な工期短縮費用削減を実現する。
【地域社会貢献者賞】 豊洋精工 代表取締役社長 清原 昌巳 氏
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豊洋精工 代表取締役社長 清原 昌巳 氏
東南アジアやインド辺りに拠点を設け、国内にある既存の4拠点と一緒にモノづくりをして発展させていきたい。カメラのユニット組み立てと自動車部品製造で多様なニーズに対応してきたが、振り返れば、ピンチになるたびに社員が踏ん張り、困難を乗り越えてきた歴史がある。
社員が一丸となり、技術向上や生産プロセスの見直し、さらには新たな市場を開拓することで状況を打開し、より強固で柔軟な企業体質になってきた。今後は社員がやりがいを感じるような企業風土をつくりたい。
不確実性が高まる現代においても、品質向上と技術革新に取り組むことで確かな信頼と実績を積み重ね、努力を続け、社員とともに成長する企業にしていきたい。
【地域社会貢献者賞】 中央コーポレーション 代表取締役社長 佐々木 史昭 氏
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中央コーポレーション 代表取締役社長 佐々木 史昭 氏
エンジニアリングメーカーとして、社会インフラの整備を永続的に担う100年企業を目指す。創立60周年設備投資計画を長期的・段階的に進め、隣地の取得、仮組みヤードの拡張、重量物に対応した第3工場の新設、生産性向上のための設備更新、工事部事務所の新設、本社事務所別館の新設などを計画的に実施していく。
健康経営「ブライト500」の認証を継続中。社員が明るく楽しく健康的に仕事に取り組んで、成長を実感してもらい、ともに発展していける会社でありたいと思っている。社員がプロフェッショナルとして技術・技能を高め、やりがいを持って仕事に取り組み、成長し続けることこそ、地方の豊かさへの王道と確信している。
【地域社会貢献者賞】 松岡紙業 代表取締役社長 佐藤 元彦 氏
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松岡紙業 代表取締役社長 佐藤 元彦 氏
企業コンセプト「紙は紙に還そう」の実現に向け、既存3事業の古紙再生と古紙から開発した油吸着材の製造販売、機密文書の保管処理をそれぞれ深耕し、さらに発展させる。
ペーパーレス化の逆風が吹く中で、紙や紙に関連する製造分野、繊維や素材関連領域で新規事業の検討も進める。すでに複数の事業案があり、市場規模を問わず、まずは事業化に向けて動き出している。油吸着剤「エコツー」「イーマット」に続く、当社の強みを生かせる、グループの1本の柱となる事業を目指す。
既存事業の維持・発展と新規事業の立ち上げのため、社内の連携を強化し、「目的や目標に向かって自走できる」組織づくりに突き進んでいきたい。
【地域社会貢献者賞】 マコト精機 代表取締役 古川 信吾 氏
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マコト精機 代表取締役 古川 信吾 氏
当社は「導入先の生産ラインを止めてはならない」という創業者の思いが根付いている。生産性向上のため定期的に設備投資を続けている。2025年に工場内で5面加工機を1台更新したほか、来夏には老朽化した熱処理設備のリニューアルを計画する。以前に比べ大型冷間ロール成形機の仕事が増えている。他方、工場内のキャパシティーには限りがあるため、将来的にはさらなる生産力強化が必要と感じている。
事業拡大には人材採用が不可欠であり、地域の学校を訪問し、子どもたちにモノづくりや社会人の心構えなどを伝えつつ、会社をアピールする活動も始めた。多くの仕事に応えながら、これからもお客さまの要望に応えられる体制を作っていきたい。
