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6月1日は「ねじの日」
地域で支える関西ねじ産業
ねじは幅広い産業分野で活用されていることから、モノづくりが盛んな地域でねじの生産が行われてきた。中でも関西はねじの材料となる線材を扱う高炉メーカーや、加工メーカーが集積しており、供給の一大産地の一つだ。そんな、ねじ産業が集積する関西では地域密着型のねじメーカー、商社の業界団体が、人材育成支援や業界内の交流促進などの取り組みを通じて、産業全体の振興に取り組んでいる。
大鋲協、社員教育サポート
大阪を中心とするねじ卸売業者の業界団体である大阪鋲螺卸商協同組合(大鋲協)は「FEセミナー」の運営や、外部機関を活用した体験学習の機会を提供。これらの活動を通じて会員企業の社員教育をサポートしている。
セミナーは難易度によって2段階に分け、「ジュニアコース」と「スタンダードコース」を設けている。ジュニアコースは入社2年目までの社員や事務職などの社員が対象で、1日のセミナーでねじの製造工程など基礎知識を学ぶ。
スタンダードコースは業界経験3年以上の社員が対象。2日間の集中講義の中で、ねじの材質をはじめ、機械的性質、熱処理、表面処理、品質管理など、専門的な内容を学べる。講師としてメーカーの社長や技術者が登壇する。昨年7月に開催した講義には42人が参加した。
またスタンダードコースの受講者を受検対象とした、独自の検定試験「FE検定」も実施している。試験内容は第三者認証機関としてNQA—Japanに監修を依頼。合格者が将来的に社内教育を担う人材となることを目指している。
さらに、体験学習を職業能力開発促進センターなどに委託して実施している。設計図面の見方や書き方、旋盤などの実機を使った加工体験が行える。
大鋲協の労務委員会の金田哲治委員長(カーマン)は、「特に小規模な商社にこそ、積極的に活用してほしい」と力を込める。自社で教育体制を整えることが難しい企業に対して、セミナーなどを通じて社員教育を支援する考えだ。
今後は、FE検定のレベルを保ちつつ、各コースの講義に必要な情報を取捨選択するなど、テキスト内容を精査し改良していく。
関西ねじ協組理事長に由良氏/結束強化が最優先
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第24回関西ねじ協同組合通常総会 -
関西ねじ協同組合理事長に就任した由良氏
関西ねじ協同組合は、5月27日に開かれた第24回通常総会で新理事長に嘉亀鋼業の由良宜彦社長を選出した。任期は2年。由良氏は新任時のあいさつで「組合員同士の結束強化が最優先のテーマ」とし、「変化の激しい時代だからこそ、いま一度、横のつながりを密にし、一体感を高めていかなければならない」と力強く語った。2期4年理事長を務めた日本鋲螺社長の西川倫史氏は、理事職を続ける。
同組合は2002年10月に関西のねじ関連団体5組合が統合し発足。正会員124社、賛助会員87社で構成(26年5月27日現在)。「技術開発委員会」や「人材開発委員会」「海外情報委員会」など、7委員会と「ねじづくりサポート会」「ドリルねじ分科会」などの4分科会を設けている。技能講習会や会員交流などを通じて、付加価値の創出につながる支援活動に取り組んでいる。
分科会のうち若手後継者を対象とした関西ねじ協同組合二世会「K—2」も積極的な活動を行っている。今年2月には大阪市中小企業診断士協会の津田敏夫会長を講師に迎えて「教養としてのM&A~基礎知識から事例まで~」をテーマに勉強会を実施するなど、経営課題についての情報共有を進めている。こうした勉強や交流の機会を継続的に提供している。
少子高齢社会により、人材育成や事業継承など、その影響が製造業全体で懸念されている。こうした背景から、ねじ業界全体の進展に団体の活動が重要性を増している。次代に向けた課題解決のためにも、業界団体活動への積極的な参画が欠かせない。
