-
業種・地域から探す
続きの記事
ロボットテクノロジージャパン2026 開幕迫る
いよいよ来週、6月11日から開かれる「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2026」の開催に合わせ、日刊工業新聞ではロボット業界や自動化技術の今とこれからをテーマにした特集紙面を実施する。Biz-Novaではその内容を一部先取りで掲載。全貌は6月10日発行の日刊工業新聞、または会場で配付する特集号で。
2026年06月03日 掲載
中部のトップSIer集結、これからの自動化語る
中部地域のSIerは、国内の自動化をリードする自動車産業を中心に技術を蓄積してきた。工場の生産形態やニーズ、環境が変化する中、SIerは自動化にどう取り組むのか。またAI活用やヒューマノイドなど、先進技術とこれからの自動化システム構築の在り方について、同地域で中心的な役割を担うスターテクノの瀬川裕史常務、近藤製作所の近藤茂充社長、豊電子工業の成瀬雅輝専務に聞いた。
-
4月に完成したスターテクノのショールームに三者が集った(左から成瀬専務、瀬川常務、近藤社長)
自動車産業を中心に自動化技術を発展させてきたSIerだが、近年は電気自動車(EV)化の進展により従来型設備投資が減少する。一方で、物流分野の自動化需要は拡大した。特に自動化業界の変化として豊電子工業(愛知県刈谷市)成瀬専務は「人手不足対策中心だった自動化の目的が、現在ではサプライチェーン変化への柔軟対応へと移行し、変更・成長できるシステムが求められている」と語る。
しかし自動車・半導体以外の分野では自動化導入が遅れており、試行錯誤が続く。大手企業は設計段階から自動化を織り込みやすいのに対し、中小企業は製品ありきのため工程設計に難しさがあり、コストや運用面での課題も大きい。「困難な取り組みではあるがスターテクノ(同大口町)瀬川常務は「SIerの知恵のしぼりどころだ」と自信を見せた。
近年引き合いが増加した物流分野ではAIによる標準化が進む。物流以外にも今後、ロボットや自動化設備にAIは欠かせない存在となるだろう。しかし、AIの進歩は飛躍的で適切な利用には人材教育も欠かせない。「“何をしたいか”を考え、構築できる人材の育成が重要になるだろう」と近藤製作所(同蒲郡市)近藤社長は指摘した。
また、最新技術として注目されるヒューマノイドについて、産業分野では将来的に危険環境などでの活用が見込まれるが、製造現場への本格導入には時間がかかるというのが三者の見解だ。RTJでは急速に進歩する技術の中、SIerらがどう技術を現場に落とし込むかが注目される。
