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オシロスコープ
商社・レンタル モノづくり支える AI・自動車けん引―高水準の成長続く
オシロスコープなど電気測定器を中心に取り扱う商社はメーカーとユーザーの架け橋として非常に大切なポジションにあり、ユーザーのモノづくりの要望に応えている。レンタル会社においても最新鋭のオシロなどを貸し出し、研究・開発から生産、保守・メンテナンスまでユーザーの事業活動を支援している。AI(人工知能)や量子コンピューターといった新しい分野のほか、継続してオシロやプローブの需要が見込まれる車載関連分野などへの提案に注力する。
販売商社
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日本電計は自動車・車載関連分野の展示会に出展(横浜市=24年)
日本電計は航空・宇宙・防衛産業が好調に推移。特に量子コンピューターやAIなどの研究・開発分野がけん引し、2024年度のオシロとプローブの国内販売実績は前年度比約9%増を予想する。25年度も研究・開発、防衛、自動車・車載関連の分野に重点を置く。パワー半導体関連や酸化ガリウムの実用化などにも注目したいとしている。
東日本電子計測(仙台市泉区)では、高性能オシロや光絶縁プローブなど引き合いは増加傾向にあり、また、コンパクトサイズのオシロの人気が高まった。25年度は半導体関連分野に高電圧や差動、光電流センサーなどのプローブを提案し、地域の潜在需要を取り込む。
東洋計測器の25年度売り上げ目標は、IoT(モノのインターネット)や近距離無線通信規格「Wi―Fi(ワイファイ)6」などの通信関連分野へ広帯域オシロを提案し、前年度比10%以上の増加を目指す。
穂高電子(横浜市港北区)では、24年度のオシロ需要は足踏み感の中、パワーエレクトロニクスや先端技術の分野で引き合いが活発化。25年度は高電圧化・大電流化が加速するエネルギーや車載関連分野に、オシロと高機能プローブを組み合わせて提案する。
遠藤科学(静岡県駿河市)の24年度のオシロ受注は、EV開発と半導体製造装置に支えられ前年度並みを見込む。25年度はバッテリーやモーター・電動駆動装置「eアクスル」といった車載関連や半導体製造装置は好調を維持すると考え、拡販に注力。また、農業用ロボットや水電解による水素生成、ペルチェによる省電力発電、また核融合発電など省人化・新エネルギー分野を新たなターゲットに捉え、オシロのニーズを探る。
マックシステムズの25年度施策は第6世代(6G)通信技術やIoT、自動車産業、AI関連の分野を重点分野として注目し、高精度、高帯域幅、低ノイズのオシロを提案する。
国華電機の24年度オシロ需要は、研究機関における量子コンピューター関連で広帯域が、大学向けでは高機能と汎用が、企業では生産用途にMSOのモデルが売り上げを伸ばした。
九州計測器の25年度施策は、高電圧化や大電流化が進む車載関連やパワエレの分野に高機能オシロとプローブを提案する。九州という土地柄を生かし、半導体関連企業へのアプローチを増やす。
レンタル
オリックス・レンテックは24年度、車載や鉄道、宇宙産業分野、パワー半導体関連でオシロだけでなく電流や高電圧差動のプローブニーズが売り上げに貢献。25年度はモビリティーやパワエレ分野に、垂直高分解能や多チャンネルのオシロ、絶縁タイプなどのプローブを拡販する。
SMFLレンタル(東京都千代田区)は、インバーターやコンバーター需要のほか、関連したモーターの評価用途でも多チャンネルオシロがけん引。24年度のオシロの売り上げは前年度比約15%増加を予定する。高周波(RF)デバイスの解析向けに高速オシロの引き合いも増加傾向が見られた。25年度は車載モーターに加え、DCモーターやステッピングモーターなどの評価需要を取り込み、光絶縁タイプや電源レール上(パワーレール)の電源ノイズを計測するプローブ類を含めたオシロ関連でさらに15%増の売り上げを目標とする。
横河レンタ・リース(同新宿区)はインバーターやモーター、車載関連の設計と評価向けにミドルクラスのオシロが需要をけん引。広帯域オシロは半導体やRFデバイス、高速シリアル通信の設計・評価用途での需要が中心となった。25年度においてはハイエンドからコストメリットの高いローエンドのモデル、プローブなどのアクセサリーを含めてラインアップを拡充。また、オシロの比較情報や計測技術、校正などの付帯業務を含めた運用管理サービスを提供する。