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メカトロニクス京都2026
中東情勢を筆頭に世界は不透明な状態が続く。人手不足が顕在化する中で、自動化や省人化の設備投資ニーズは底堅く、企業は新たな事業開拓の取り組みを進める。京都のメカトロニクス業界でもAI(人工知能)技術の活用や、ヒューマノイドロボットの進化に対応した動きも目立つ。次世代技術に挑み、成長を図る意欲は強い。
企業トップメッセージ
イシダ社長 石田 隆英 氏/省人化への貢献続ける
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イシダ社長 石田 隆英 氏
ー2025年度の振り返りは。
「25年度は単体売上高が前期比8・7%増の1366億円、連結は売上高1900億円で増収増益の見込みだ。無人化・省人化に貢献するとして、国内は電子棚札が好調だったほか、国内外で商品を段ボール箱に箱詰めするオートケーサーも人手不足対策として好調だった」
ー26年度に力を入れれることは。
「引き続き省人化に貢献する包装機やオートケーサーなどを伸ばしたい。ただ、中東情勢の影響などで食品トレーやフィルムの価格が上がっている。当社が以前から手がけているトレーがなくても食品を包装できるノントレー軽量包装値付機や、フィルム使用量の削減に貢献する縦ピロー包装機など、原価低減につながる提案を強化していく」
ーメディカル関連事業の足元の様子は。
「子会社のイシダメディカル(京都市下京区)が手がける、尿量計測や血尿のレベル計測業務を自動化できる排尿量計測デバイス『ウロチェッカー』が米国で採用され始めた。現在検証中の大手総合病院もあり、収益にすぐに結びつかないが、地道に育成する。また、イシダメディカル財団を通じて、大学研究者の研究助成事業などへ毎年約2000万円寄附しており、続けていく」
ホリゾン社長 堀 英陽 氏/新規事業さらに伸ばす
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ホリゾン社長 堀 英陽 氏
ー紙折り機などの製本関連機器が主力です。足元の事業環境は。
「海外では中南米や北米、アジア、欧州で需要があり、大手や有力な印刷・出版業界からの引き合いも増えている。ただ中東情勢の影響で、調達コストの高騰や顧客の投資の後ろ倒しなども出てきており、不透明感が強いと感じている」
ー事業の柱を増やすため、新規事業にも力を入れています。
「新規事業の一つとして、他社の部品加工や他社製品の組み立ての請負業務を3ー4年前から始めている。当社工場の稼働率を引き上げるため、キャパシティーが余っている工程を使って部品加工などを行う。徐々に伸びてきており、今後も伸ばしていきたい。またアウトドア関連製品も手がけており、これも拡大しつつある」
ー2026年に創業80周年を迎えました。事業を継続できた理由や今後の意気込みは。
「電気器具の試作・修理で創業し、1973年から製本関連機器の総合メーカーとして事業を拡大してきた。印刷・製本業界のお客さまのニーズを聞き、市場に求められるモノづくりをしてきたことが事業を継続できた理由だ。今後も新しい事業の柱を構築しつつ、印刷や製本分野の産業をより発展させていくための手伝いをしていく」
カシフジ社長 樫藤 達郎 氏/増収傾向も原料高課題
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カシフジ社長 樫藤 達郎 氏
ー歯車の加工をするホブ盤などを手がけています。足元の事業環境は。
「足元は活況な受注があり、増収傾向だが、原材料などの値上げが課題と感じている。好調なのは引き続き中国で、産業用ロボットや人型ロボットなどに使う歯車の加工向けに使用する、ホブ盤やギヤスカイビング盤の需要が増えている。口コミで当社の機械を採用する企業が増えており、実績を伸ばしてきた。ただ、注文のスピード感が速く、品質を維持しながら製造するのに苦労している。この需要もどこまで続くか予想が難しいことに加え、中東情勢の影響も今後出てくるのではと懸念している」
ー国内の事業環境はどう見ていますか。
「自動車向けのCVT(無段変速機)生産に向けた機械の受注や改造の発注が出てきている。加えて、船舶向けの話が出ている。国内でも減速機メーカーが設備投資を検討しているといい、減速機の歯車加工用にホブ盤やギヤスカイビング盤の受注も増えるのではと期待している」
ー業務でAI(人工知能)を使った取り組みを始めました。
「開発期間の短縮や省人化などを狙い、設計や開発で取り入れている。まだ使い始めたところで、成果はこれからだが、期待している」
NKE社長 中村 道一 氏/一体化組織で受注強化
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NKE社長 中村 道一 氏
ー現在の経営環境をどう見ていますか。
「中東情勢の悪化が長引き、一部部材の調達難や原材料高など影響を受けている。こういう時こそ、受注活動を強化しようといっている。4月に従来の営業や技術、生産管理などの組織を一体化した。多くの部署がワンフロアに集まり、情報連携を密に活動を図る」
ー商品戦略を強化しています。
「新商品開発は当社の生命線。25年に投入した新商品二つは性能などを評価され、賞をもらった。従来比3倍の把持力で重量・体積は3分の1を実現したエアチャック『ウルトラフォース』と、チェーンコンベヤーに組み付けてメンテナンス頻度を激減できる搬送機器『オートテンション』だ。オートテンションは販売好調で、エアチャックも多業界での販売が期待できる」
ー新規事業や海外事業も推進中です。
「培ってきた自動化ノウハウを中核のFA(工場自動化)市場以外にも新規事業で展開したい。農業や介護、防災などを想定し、近く農業関係の新商品を展開予定だ。海外も中国子会社が独り立ちできる方向でタイとベトナムも続きたい。社内でAI(人工知能)活用も進め、開発支援のエンジニアリングデータベースや日々の業務改善に役立てている」
