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メカトロニクス京都2026
中東情勢を筆頭に世界は不透明な状態が続く。人手不足が顕在化する中で、自動化や省人化の設備投資ニーズは底堅く、企業は新たな事業開拓の取り組みを進める。京都のメカトロニクス業界でもAI(人工知能)技術の活用や、ヒューマノイドロボットの進化に対応した動きも目立つ。次世代技術に挑み、成長を図る意欲は強い。
AI活用進む
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Genzo AIの画面イメージ
AI(人工知能)技術を社内業務や製品開発に生かす取り組みが加速している。京都のメカトロニクス業界も多くの企業がAIを使いこなしている。
島津製作所は、知財関連業務に生成AIを活用するため、知財業務自動化プラットフォーム「Genzo AI」を開発し、2023年から利用を開始した。社内業務で活用し、25年度には年間8000万円の外部委託コスト削減のほか、発明届出業務の工数50%削減など大きな成果が出た。また、新入社員も配属直後から一定の業務水準で知財業務に従事できるなどの効果もある。
知財関連業務で大きな成果
知財業務に携わる現場から生まれた自動化プラットフォームのため、多くの企業に注目され「社内だけにとどめておけない」として外販に乗り出した。IP Agent(東京都新宿区)と共同で知財関連業務の自動化プラットフォームを提供する新会社「Genzo AI」を4月に設立。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)形式で提供を始めた。同社の川村亮太社長は「日本の知財力を底上げするインフラになりたい」と意気込む。
食品ラベル貼り間違い防止
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イシダとイオンビッグが共同開発したAIシステムを導入。イオンビッグ畜産部門での作業
スーパーのバックヤードでAIを使った製品を提供するのはイシダ。ディスカウントストアを運営するイオンビッグ(名古屋市中村区)とAI画像識別技術を使った食品ラベルの貼り間違い防止システムを共同開発した。自動で商品を計量して包装、値付けをする自動計量包装値付機「WMーAI LX」にAI画像識別技術を搭載する。商品情報を設定した自動計量包装値付機の内蔵カメラで商品を撮影した後、AIが商品情報と商品が一致しているかを判定。異なる場合はラベル発行を止める。システムの販売や、標準でAIを搭載した自動計量包装値付機の販売は6月末頃を計画している。
スーパーのバックヤードは、多種多様な商品を人手で計量しており、見た目が似た商品へのラベルの貼り間違いが課題だった。AIシステムにより、貼り間違い防止や作業員の負担軽減につなげる。
新拠点相次ぐ
2026年は新拠点の開設も相次ぐ。製本関連機器を手がけるホリゾンは、建設していた新本社(京都市南区)が秋頃に完成する。人材獲得につなげ、分散していた拠点を集約することでコミュニケーションをより強化し、モノづくり力を高める。新本社には開発施設も設置。展示場としても活用する。
人材獲得などモノづくり力向上
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ニデックドライブテクノロジーの滋賀県栗東市の新工場
ニデックドライブテクノロジーは、主にコネクターやモーターコアの加工用プレス機を生産する新工場を滋賀県栗東市に建設し、稼働した。加圧能力330トンまでの大型プレス機の国内生産を可能にし、地政学リスクの影響を抑えて安定供給を図り、国内顧客の需要にも応える。
新工場は同じニデックグループで工作機械メーカーのニデックマシンツール敷地内で稼働し、調達面や人材面などの相乗効果を見込む。ニデック機械事業本部の二井谷春彦共同経営責任者は「市場変化が激しい中で互いのリソースをシェアしたい」と強調する。
ヒューマノイドロボに注目 世界市場、拡大の見通し
労働力不足やAI(人工知能)技術の発展などからヒューマノイド(ヒト型)ロボットが世界的に注目されている。富士経済によると、ヒューマノイドロボットの世界市場は、2035年には25年比で50倍になるとの見通しを示している。京都の企業・団体もヒューマノイドロボットなどの拡大の流れを捉え、製品開発などに力を入れている。
京都企業も開発に力
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ヒューマノイド SEIMEI
テムザックや村田製作所、ロームなどが参画する国産ヒューマノイドロボットの開発を目指す「京都ヒューマノイドアソシエーション(KyoHA)」はヒューマノイドロボットの検証機「SEIMEI(セイメイ)」を開発した。同検証機は企画や、構成部品などを含む開発を国内で行った。全長約140センチメートルで重量は49キログラム。動きは限定的だというが、今後の技術実証や社会実装のためのロボットにする。
今後、セイメイをベースにパワー系と俊敏系の2モデルの開発を26年度中に進める。企業や大学が技術を出し合って開発を進めることで、国内でのヒューマノイドロボット産業を構築していく。
自社開発した製品をヒューマノイドロボット向けの部品として提案を進める京都企業もある。自動化関連機器や機械工具などの商社であるサカノシタは、国産の差動式ローラーネジを開発した。ローラーネジは海外製が主体だが、国内製造を可能にして低コストにしたほか、長寿命でスムーズな駆動も特徴。ヒューマノイドロボットの関節アクチュエーター向けでの採用を狙い、アピールに力を入れる。
カシフジでは、中国向けに歯車を加工するホブ盤などの販売が増えている。ロボット向けの歯車加工に同社の装置の需要が広がっており、中国での需要は拡大中だ。不透明な環境下ではあるが、ロボットの需要は着実に増えるとして、装置品質を維持しながら対応していく。
