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兵庫・神戸産業界
新たな視点で課題を突破
あらゆる業界で人手不足が大きな課題となる中、さまざまな生産現場でこれまで以上の省人化や作業効率アップが求められている。樹脂成形部品の製造を主に手がけるフルヤ工業と、環境改善型プラスチック関連機器の設計・製造を主事業とする甲南設計工業の取り組みを紹介する。
フルヤ工業/射出成形金型用ガス抜きピン開発
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スリットパズルピンは3種類のパーツに分解できるためメンテナンスが容易
プラスチック成形品の開発と製造を手がけるフルヤ工業(兵庫県丹波篠山市、降矢寿民社長)は、新たな事業に乗り出す。
射出成形時に金型内部に発生するガスや空気を効率的に外部へ排出するガス抜きピン「SLIT PUZZLE PIN(スリットパズルピン)」を開発し特許を取得した。金型メーカーや射出成形品メーカー向けに8月をめどに販売を開始。初年度1000本の出荷を目指す。
スプルーブシュ直下や金型のゲート部手前、最終充填位置などに配置している既存のエジェクターピンと交換するだけ。ピン径サイズによって異なるが、3種類のパーツに分解できるため樹脂やガスの付着状況を目視で確認でき、完全除去が可能となる。使用する樹脂材料に応じてエアーベント量も調整できる。
エジェクターピンタイプとコアピンタイプの2種類を用意し、それぞれ直径2ミリ—10ミリメートルに対応する。森本和良取締役は「ガス抜けが悪いとガス焼けやショートなど、不良品の原因となる。同製品は分解洗浄できるのが最大の特徴で、メンテナンスが容易。交換の必要もなくなるため、品質と生産性の向上につながる」と強調。同製品の販売事業を同社の2本目の柱に育てたい考えだ。
甲南設計工業/停止位置精度高い自動搬送・装着ロボ開発
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ロール状に巻き付けたフィルムシートなどの重量物を次の工程に正確に搬送する自動搬送・装着ロボット
環境改善型プラスチック関連機器の製造を手がける甲南設計工業(兵庫県三木市、山本真由美社長)は、停止位置精度補正システムを搭載した「自律型自動搬送・装着ロボット」を開発した。主力製品である「全自動2軸ターレット式巻取機」など同社製プラスチックシート関連設備と連携させた提案で、生産現場での重量物運搬や危険を伴う作業などを効率化する。
同自動搬送・装着ロボットは独自開発の停止位置精度補正システムを採用し、停止位置誤差がプラスマイナス0・1ミリメートル。ゴムタイヤで走行する一般的なAMR(自律走行搬送ロボット)に比べ高い停止位置精度を誇る。不二鉄工所の全自動梱包(こんぽう)装置を対象モデルとして、同社と連携して開発。顧客の生産現場に応じてカスタムメイドしていく。
これまで全自動2軸ターレット式巻取機で巻き取ったプラスチックシートの取り出しや、梱包セクションへの移動、抜き取ったエアシャフトの巻き取り機への再装着などはこれまで人手で行っていた。同自動搬送・装着ロボットは巻き取り工程から梱包工程、最終工程など各工程間での搬送を自動で正確に行うため、生産現場の無人化を実現する。
白木欣哉会長は「スペースが限られた生産現場で、各工程の設備を効率的に配置できるため省スペース化にもつながる」と強調している。
中小企業展示商談会 盛況裏に閉幕
神戸市は6月6日、神戸サンボーホール(神戸市中央区)で「第17回神戸ものづくり中小企業展示商談会」および「第7回今すぐ使える!IoT・AI・ロボット展」を開催した。新産業創造研究機構(NIRO)が事務局として運営を担った。
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会場はビジネスチャンスを探る来場者で賑わった
同展示商談会には神戸市内を中心に拠点を置く86社・団体(うち出展企業79社)が出展。自慢の技術や製品、サービスなどをアピールした。製造業の課題解決や、次世代のDX人材育成に向けた特別講演のほか、出展企業によるプレゼンテーションや関連セミナーなど多彩なプログラムで実施。ビジネスチャンスを求める来場者が真剣に耳を傾け、盛況のうちに幕を閉じた。
同展示会は毎年開催しており、多くのビジネスマッチングの機会を提供している。
