-
業種・地域から探す
続きの記事
住宅産業
こだわりの住まい提案
ハウスメーカー新商品・新技術
ハウスメーカー各社は多様化するニーズに応えるため、商品ラインアップの拡充や提案力の強化を進めている。オーダーメードを希望する顧客に対しては、豊富な知識と経験を生かし、デザインや品質にこだわった住まいを提供する。また、環境負荷の低減に貢献する商品の開発を推進し、省エネルギー化を加速させている。AI(人工知能)を活用し、最適なプランを提案するサービスも注目を集めている。ここでは、各社の取り組みや新商品を紹介する。
大和ハウス工業/AIが最適なプランを提案
-
AIが住宅プランを提案する「AIプランコンシェルジュ」
大和ハウス工業とAIスタートアップ企業の燈(東京都千代田区)は共同で、AIが一戸建て住宅プランを提案するサービスを大幅にアップデートした「AIプランコンシェルジュver・2」を開発した。新バージョンでは、敷地全体を含めた一戸建て住宅の空間構成情報をベースとしたプラン検索機能を実装した。これにより、敷地図上で玄関やLDKの位置を直感的に配置し、その構成に合致したプランをAIが瞬時に導き出し、顧客に提案することが可能になる。
また同社は「酷暑でもエコで涼しい暮らし」を実現するために、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)水準を上回る「断熱等級6」を一戸建て住宅で標準化し、「GX ZEHシリーズ」に備える。2・72メートルの高い天井高で、より快適で開放感のある住環境を提供する。
住友林業/木質空間との調和重視
-
天然鉱物を使った高級感のある洗面化粧台
住友林業は「住友林業の家」を建築する顧客向けに開発したブランド「Germoglio(ジェルモーリオ)」シリーズから、オリジナルのキッチンと洗面化粧台を発売した。両製品の天板には美しい意匠と高級感を併せ持つ天然鉱物を含んだ「シーザーストーン」を標準設定。傷や汚れが付きにくく手入れが簡単になっている。
カラーバリエーションは高品質なオリジナル部材「PRIME WOOD」との調和を重視し、ウォールナットやオークなど床材の樹種に合わせて選定した。キッチンと洗面化粧台の色や天板の素材をそろえることで住まい全体の一体感を高め、木の品質の良さと美しく調和する仕様となっている。
同社では木を軸とした事業をグローバルに展開中。「ウッドサイクル」を回すことで、社会全体の脱炭素化に貢献することを目指す。
旭化成ホームズ/CO2収支ゼロ目指す
-
住宅の生涯CO2収支ゼロを目指す
旭化成ホームズは住宅の生涯二酸化炭素(CO2)収支ゼロを目指す新商品「earthーtect(アーステクト)」を発売した。建築から改修・廃棄までの累積CO2排出量を算出。また、ヘーベルハウスから生まれた再生可能エネルギーを、同社グループの電力サービス「へーベル電気」を介して循環させることで、60年間でのカーボンニュートラル達成を目指す。
外壁材「ALCコンクリート・へーベル」と断熱材「ネオマフォーム」による二重の断熱構造に加え、太陽光発電や大型蓄電池、おひさまエコキュートの組み合わせにより、省エネ・創エネ・蓄エネを最適化する。さらに重量鉄骨構造による高い耐震・耐久性能と、築後60年先までの無料点検などの長期サポートで、安全で環境負荷の少ない暮らしを実現。専用アプリで邸別のCO2削減効果を可視化し、脱炭素社会実現への貢献を進めていく。
積水ハウス/住戸ZEHで入居者売電
-
ZEH仕様の賃貸住宅「シャーメゾンZEH」
積水ハウスはZEH仕様の賃貸住宅「シャーメゾンZEH」を展開する。その最大の特徴は、各住戸に太陽光発電を直接接続する「住戸ZEH」によって入居者売電方式が可能であることだ。入居者自身が利用することはもちろん、余剰電力の売電が可能。快適に過ごしながら経済的なメリットも享受できる「入居者ファースト」の視点が魅力の一つとなっている。
高断熱材や高断熱サッシ、高効率設備を採用し、季節を問わない快適な暮らしを実現。さらに、停電時でも晴天時なら最大1500ワットが使用可能な非常用電源や、太陽光と連動した専用電気自動車(EV)充電設備を整備するなど、防災力と再生可能エネルギー利活用の最大化を図っている。1月31日時点でZEH採用率は77%、累計実績は約7万1000戸に達した。住むだけで地球にやさしいエシカルな暮らしを提案する。
積水化学工業/低価格・高性能の木質住宅
-
「グランツーユーFR」の外観
積水化学工業は25日に、木質系一戸建て住宅「グランツーユーFR」を発売する。同商品は高い住性能を維持しつつ、2階建て商品の中で最も低価格帯に位置付け、コストパフォーマンスを追求した。
特徴の一つは同社木質系住宅として初めて採用したフラットルーフ。屋根に関する作業をできるだけ工場内で行い、生産・輸送工程を効率化することで、建築コストの削減や運転手不足への対応、CO2排出量の削減に寄与する。屋根上の太陽光発電システムの大容量化も可能となり、大容量蓄電池、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)と合わせ、光熱費軽減と災害時のレジリエンス(復元力)性を確保する。
また、鉄骨住宅で長年採用してきた独自の空調システム「快適エアリー」を、木質系住宅に初めて搭載。一年中快適で心地よい住空間を提供する。
ミサワホーム/時間と心に余白生み出す
-
デザイン思想を結集した「MISAWA DESIGNERS’ CODE MARGE」
ミサワホームは独バウハウスのデッサウ移転100周年を機に、そのデザイン思想を広めるべく、木質系住宅「MARGE(マージ)」を「MISAWA DESIGNERS' CODE(ミサワ デザイナーズ コード)」のラインアップに加え、3月に発売した。
同社はバウハウスのデザイン思想に共感し、デザイン思想「シンプル・イズ・ベスト」として取り入れている。ドイツ語で「余白・ゆとり」を意味するMARGEは、多忙な共働き世帯をターゲットに、時間と心に余白を生み出す住まいを提案。
最大の特徴は北側に大きく開いた窓と外構パネルで、プライバシーを確保した「ノースガーデン」だ。直射日光を避けつつカーテンを開けたまま開放的に過ごせる設計になっている。住む人が自分らしい暮らしを描ける、新しい時代のスタンダードとなる住まいを提供する。
