-
業種・地域から探す
続きの記事
東大阪支局特集
出会いからつながる“新たなモノづくり”/テクノメッセ東大阪開催
過去最多101社・団体が一堂に
-
昨年度のテクノメッセ東大阪会場 -
テクノメッセ東大阪特別展示のVR災害体験 -
テクノメッセ東大阪で特別展示する自動配送ロボット「Hakobase」
東大阪産業展「テクノメッセ東大阪」は、1988年の初開催以来、今年で37回目を迎える。東大阪市域企業が持つ新しい技術や柔軟な発想を、ビジネスに繋ぐためのアピールの場として定着し、近畿圏を中心に関心を集めている。入場無料で、今年も8000人を超える来場者を見込む。
「生産財」コーナーにはロブテックスやフセラシ、オージーケー技研、ユタカなど76社が出展し、工作機械・作業工具や、自社の部品、加工技術を展示する。また「消費財」コーナーでは山本光学や松よし人形など、15社がさまざまな製品、サービスを披露する。大学や行政、金融機関などの「ビジネスサポーターズ」コーナー10社と合わせ、過去最多となる総計101社・団体(107小間)が一堂に会する。
特別企画では、製造現場、建築現場で発生する労働災害を仮想現実(VR)上で追体験できる災害体験コーナーや、熟練溶接工の技術を再現し、手元をまねることで溶接技術の早期習得が可能な溶接体験コーナーを設ける。また、東大阪市で実証実験に成功した自動配送ロボット「Hakobase」の実演走行や、大阪産業大学とコラボし、VR上で能登観光が楽しめる観光列車乗車体験コーナーなども展示する。
加えて、2025年大阪・関西万博の開催を見据え、万博出展企業の紹介ムービーを会場内で放映する。さらに、当日は万博公式キャラクター「ミャクミャク」との記念撮影会も実施予定だ。
独創的な製品アピール/テクノメッセ実行委員会 中西 英二 氏
-
テクノメッセ実行委員会 中西 英二 氏
東大阪商工会議所は11月6、7日の両日、第37回「テクノメッセ東大阪2024」をマイドームおおさか(大阪市中央区)1階展示場で開催する。同産業展実行委員会の中西英二実行委員長に、今回の展示会の見所や意義、大阪・関西万博への思いについて聞いた。
ー展示会の歴史、実績について教えてください。
「当展示会は1988年の第一回開催以来、モノづくりの街、東大阪が誇る高い技術力や独創的な製品をアピールし、ビジネスパートナーを発掘する機会として役立てられてきた。長い歴史も相まって、新たなビジネスに繋がるイベントとして、府内外の各企業には認知されていることと思う。2023年は4年ぶりのコロナによる制限のない開催だったということもあり、9254人もの来場をいただき、出展者の満足度も9割を超えた。改めて東大阪への期待、関心の高さを再確認する機会となった」
ー今回の展示会における見所は。
「仮想現実(VR)体験の特別展示を行う。製造現場で働く作業員の目線で労働災害を追体験できるコーナーや、熟練工の溶接技術をバーチャル上で再現し、学ぶことができるコーナーを設ける。また、東大阪市で実証実験に成功した自動配送ロボット『Hakobase』の実演なども行う。その他、各大学とも連携して、生成人工知能(AI)やロボットなど、最新技術に触れることができる体験型のブースを多数設ける予定だ」
ー万博にかける思いについては。
「今回は東大阪市からも80社を超える企業が出展することになっている。私も70年万博の際はリアルタイムで見に行ったが、思い返せば当時夢物語と思われていた技術などが、今では現実のものになっている。今回の万博も新しい未来を創出する起爆剤になることを期待するとともに、万博のパワーを国内外の方々に伝えることで、東大阪市域経済を活性化させるチャンスだと考えている」
ー来場者や出展者に向けたメッセージをお願いします。
「今回は前回を上回り、過去最多となる101社・団体の出展を得た。ここでしか見ることのできない「未来」の技術、製品を体感いただける場になっていると思う。来場・出展をいただいたからには、それ以上のものを持ち帰ってもらえるよう、我々も力を尽くす。是非ともご来場をお待ちしている」