-
業種・地域から探す
続きの記事
東大阪支局特集
東大阪市・八尾市・大東市 3市長コメント
活性化がまちづくり・日本の成長に
東部大阪地域は全国有数の産業集積地帯として知られる。中でも東大阪市、八尾市、大東市の3市は、市内企業と連携したプロジェクト事業や、開催間近に迫る大阪・関西万博とのコラボイベント、地域一体型のオープンファクトリーなど、地域産業を活発化させるべく独自の施策を推進する。各市とも産官学で連携し、地域一丸となって経済発展を目指す姿勢だ。それぞれの市政を担う3市長に、市内産業と絡めた今後の施策に関して聞いた。
医工連携プロジェクト推進/東大阪市長 野田 義和 氏
-
東大阪市長 野田 義和 氏
本市では、市内企業の技術を医療・健康・介護などの成長分野に広げていく取組みとして、2016年度より医工連携プロジェクト事業を推進しています。これまで1000件以上もの加工依頼等の相談を受けたほか、新たな連携の動きとして、6月に大阪中之島で開業された未来医療国際拠点 NakanoshimaQross(中之島クロス)との共創を図るとともに、8月には大阪歯科大学、東大阪市歯科医師会と医療現場の課題解決を目的として、「市内モノづくり企業による機器開発等に係る連携協定」を締結いたしました。引き続き、市内企業の高度な技術やノウハウがさまざまな分野で生かされる仕掛けづくりを進めていきます。
また、大阪・関西万博やワールドマスターズゲームズ2027関西など、大阪に国内外から多くの観光客が訪れる機運の高まりを的確に捉えるべく、3月に「第2次東大阪市観光振興計画」を策定しました。「ひがしおおさか体感まち博」などの着地型観光を定着させ、「住んでよし、訪れてよし、稼いでよし」の持続可能な観光地域づくりを進めてまいります。
万博でモノづくりの魅力発信/八尾市長 大松 桂右 氏
-
八尾市長 大松 桂右 氏
本市では市の産業振興部門と合築で開設した商工会議所会館を拠点として、商工会議所と連携した産業施策を展開しています。八尾市内を中心としたものづくり企業が一堂に会する総合展示商談会「ビジネスチャンス発掘フェア」をはじめ、次代を担う経営者を育成する「環山楼塾」、商店の活性化を目的とした「やお買いものまつり」など、商工会議所と連携・協力を密にしながら産業施策を進めています。加えて、数々の産官学連携や公民連携にも積極的に取り組んでいます。
2025年は大阪・関西万博が開幕します。本市は自治体で唯一大阪ヘルスケアパビリオンに出展し、万博会場で9月16日から1週間、「OPEN FACTORY CITY YAO」をスローガンに八尾市内13社と共創し、ファクトリズムなどの先駆的な産業振興の実績を可視化し、八尾のものづくりの魅力を発信します。
万博は全世界に向け、八尾のブランドを発信する絶好の機会です。引き続き、全市的な機運醸成を図りながら、本市経済の発展と活性化につなげてまいります。
オープンファクトリー開催/大東市長 逢坂 伸子 氏
-
大東市長 逢坂 伸子 氏
大東市は「ものづくりのまち」として、製造業が非常に盛んです。市内には家電製品や機械部品を製造する多くの企業があり、これらの企業の魅力を伝えるために「オープンファクトリー」を開催しています。このイベントでは、製造現場を一般公開し、来場者にものづくりを体験してもらうことで、地域の魅力を再認識してもらうことを目的としています。
また、大阪・関西万博の開催を視野に入れ、地域製造業の可能性を世界に向けて発信するとともに、万博の大阪ウィークに市内製造業の企業が出展し、その魅力や可能性を国内外からの訪問者に示すことで、地域経済の活性化につなげていきます。
このような取組に加えて、城東工科高校の生徒が市内製造業を訪問して職場実習を行う事業などをはじめとして、学生・若者に製造業の魅力を伝える実習の機会を提供し、新たな産業人材の育成に取り組みます。
以上の取り組みを通じて、「製造業のまち、大東」の再認識と誇りを市民一人ひとりに感じていただき、大東市の持続的な成長と製造業の更なる発展につなげていきます。