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タイヤ産業 ~4月8日はタイヤの日~
4月8日はドライバーにタイヤへの関心を喚起しタイヤの正しい使用方法を啓発することで、交通安全の対策に取り組む「タイヤの日」。5月の連休(ゴールデンウイーク)を目安に、冬タイヤから夏タイヤへの交換時期を迎える。主要メーカーは安心・安全なドライブに向けて、スポーツ多目的車(SUV)や軽自動車などのタイプに向けて最適なタイヤを提案している。
安全・安心なクルマ社会実現 流通最前線
オートバックスセブン/EV-重量化・高性能化に対応
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偏摩耗などのタイヤチェックや空気圧の調整を通じて、安全・安心なクルマ社会の実現に貢献 -
25年1月にリニューアルオープンした宮崎市の「オートバックス宮崎大塚店」
オートバックスセブンの2024年度は社会の物価上昇により、ユーザーニーズが価格の安い商品へ流れる傾向が多くみられた。その一方で、高価格帯商品の販売は引き続き堅調に推移し、全体的には二極化の傾向が続いている。特に付加価値の高いプレミアムタイヤの売れ行きは継続して堅調に推移している。その背景には、バッテリーを搭載するEVに見られるように車両の高重量化や、高性能化により求められるタイヤ性能が向上したことが主要因にあると分析する。新車に搭載されたタイヤをベースにしたタイヤ選びが浸透しており、より良いタイヤが選ばれることが多く、25年度もこの傾向は続くと考える。
来店するユーザーのタイヤニーズについては、直近ではオールシーズンタイヤの認知度が高まり、需要が拡大している。EV車に適応したタイヤが新発売されたこともプレミアムタイヤの販売好調の一翼を担っている。
特に同社では、来店するユーザーのニーズのヒアリングを大切にしており、一人ひとりにあった最適な提案を心掛けている。店舗におけるタイヤ交換時には、エアゲージやデジタルデプスゲージを活用し、可視化された数値に基づいたタイヤ無料安全点検とユーザーへの啓発実施している。また、新人スタッフ教育にとどまらず、経験の長いスタッフも改めて点検基準やオペレーションを再確認の上、安全点検に努めている。
「令和7年春の全国交通安全運動」に合わせ、4月6日から15日まで、全国のオートバックスグループ店舗(一部店舗を除く)で無料安全点検キャンペーンを実施。
同社は「日頃よりタイヤの状態チェックをはじめ、空気圧を正常に保つことは、安全・安心なドライブをする上で大変重要だ」と考え「これからもタイヤの無料安全点検を通じて、安全・安心なクルマ社会の実現に貢献する」と話す。
イエローハット/専門スタッフーサポート万全
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生誕日が8月10日でタイヤが特徴のマスコットキャラクター「ハットにゃん」がお出迎え -
3月27日にオープンした「イエローハット神戸垂水店」
イエローハットの2024年度タイヤ販売は、自動車の利用頻度の増加と車齢の伸びに伴い、夏タイヤを中心に好調な販売が続いた。冬季には各地で降雪があり、スタッドレスタイヤの販売も堅調に推移。25年春はスタッドレスタイヤの履き替えを促進することで販売を強化し、豊富な価格バリエーションの展開で安定した販売を見込んでいる。年間を通した25年の販売見通しは、消費財の物価が上昇傾向にあるものの、ユーザーニーズに対応した商品を充実させることで引き続き好調に推移すると考える。
同社は「タイヤは車社会を支えるインフラの一部として全国680店舗以上のネットワークを生かし、ユーザーが快適なカーライフを過ごせるようにユーザーの身近で『安全・安心』を提供することに日々努めている」と語る。タイヤ販売の専門スタッフを在籍させ、ユーザーの車の使用状況やニーズに合った最適なタイヤ選びとタイヤ交換だけで終わるのではなく、購入後も安心して使用できるサポート体制を整えている。
その一環として、タイヤ購入後のタイヤの取り付けナット(ボルト)の緩みを防ぐため、1回無料で締め付けトルクの確認と空気圧点検を実施している。タイヤをより長く経済的に使用できるようにタイヤローテーションも1回無料で行っている。
また、有料オプションの「タイヤパンク補償」では、万が一のパンクでも、期限内であれば新品タイヤに交換する。全国で対応し、帰省先や外出先でも安心して利用できる。
消費財全体の物価高に伴い、消費者の負担が増し安価な商品や耐摩耗性の高いタイヤへのニーズが強まりをみせている。
一方で、ハイブリッド車(HV)の増加や、軽自動車をファーストカーとして使用する傾向が高まる中、静粛性の高いタイヤや雨天時の性能を重視するユーザーも増えている。これらの特徴をアピールすることで、購買に結びついている。オールシーズンタイヤの認知度も向上しており、問い合わせも増加している。