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TECHNO―FRONTIER2024(2024年7月)
エレクトロニクスとメカトロニクスに加え、生産技術に関連する領域の最新技術と製品が集結した展示会「TECHNO―FRONTIER2024」が、24日から26日までの3日間、東京ビッグサイト東展示棟で開かれる。主催は日本能率協会(JMA)。電源やモーターといった要素技術、電磁環境適合性(EMC)対策などのソリューションや技術のほか、スマート工場によるカーボンニュートラル(CN、温室効果ガス排出量実質ゼロ)など、展示やセミナーを通じて横断的に幅広く紹介される。また「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024」が同時開催される。開場時間は10時から17時まで。入場は事前登録(無料)が必要。
電気系モノづくりYouTuber イチケンさん/日本能率協会 会長 中村 正己 氏インタビュー
電気系モノづくりYouTuberのイチケンさん/展示会の楽しみ方
電気系モノづくりYouTuber(ユーチューバー)のイチケンさんは、電子工作の面白さを動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」で発信している。チャンネル登録者数は約40万5000人。TECHNO―FRONTIER公式アンバサダーに就任し、展示会の楽しみ方について語る。
◇ ◇ ◇
TECHNO―FRONTIERは技術に特化した展示会だと考えています。展示会の構成は、電源システム展、モータ技術展、EMC・ノイズ技術展、パワーエレクトロニクス展など合計22の展示会で構成されています。ブースには各社の技術力を示す展示が数多く見受けられます。研究開発、設計、生産技術の業務を担当している多くの技術者が〝学べる・楽しめる展示会〟です。
展示以外にはセミナーが豊富にあることも特徴です。業界の第一線で活躍する専門家や研究者が登壇するので、最新技術の解説や応用事例のインプットが可能です。特に今回はEV関連のセミナーが多数あります。すべて聴講料は無料ながら有料級の内容で、展示と合わせてセミナーにも参加していただければと思います。
また公式アンバサダーとして「試験用安定化電源・電子負荷」「オシロスコープ」「パワー半導体」をテーマに各社の担当者と私、イチケンとの対談企画を用意しました。
特に試験用安定化電源・電子負荷、オシロスコープ対談については出演交渉の結果、国内外の主要企業のほぼ全てに参加いただけることになりました。イチケン独自の視点で各社製品の特徴、保有している技術を引き出します。業界のトレンドや各社の情報を、一挙に入手できる大変貴重な対談です。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
日本能率協会 会長 中村 正己 氏/本音で対話できる場提供 人も組織も〝つながる〟展示会
TECHNO―FRONTIER2024やメンテナンス・レジリエンスTOKYO2024を主催する日本能率協会(JMA)は、1942年に創立。人材を核とする経営革新の推進に力を注いでいる。「時代の半歩先を読むこと」を重視し、産業界で必要とされる事業を創出している。中村会長にTECHNO―FRONTIERについて語ったもらった。
◇ ◇ ◇
―TECHNO―FRONTIER2024が開幕します。
「注目を集める中国のEVの実機展示をはじめ、多彩なセミナー、技術を集結した製品や技術を紹介する企業ブースから、新しい潮流を提案する。同展のはじまりは『モータ技術展』として東京の池袋で開催したのが最初。そこから歴史を重ねて43回目となる。中小・中堅企業が持つモーター関連技術を発信した。モーターに関連し、『電源システム展』や『EMC・ノイズ展』などが構成された」
―名称について教えてください。
「モーターを稼働させたりする技術、モーターから発生するEMCやノイズ課題解決に向けた要望が高まった。モーターに関する要素技術『モーション・エンジニアリング展』が加わり、〝点〟として、個別にイベントを開催する不便さを感じていた。そこで『TECHNO―FRONTIER』の名称で、個別展示会を集約し一堂に披露できる場を設けた」
―今回は22の専門展やパビリオンで構成されています。
「〝面〟になったと実感している。最初はモーターの技術展であったが、欠かせない技術を集約。さらにメカトロニクス制御、熱対策などにひろ技術展などに広がり〝線〟となり、つながりが強くなった。そして来場者の課題解決のため生産する現場にフォーカス。現在では工場の見える化やIoT(モノのインターネット)利活用、デジタル変革(DX)を構成している。JMAは人を核に、つなぐということで変化する時代に貢献したい。『人と人』『人と組織』『組織と組織』をつなぎ、企業や立場を超えて人々が集い、本音で対話できる場を提供していく」