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半導体産業
高水準成長続く 半導体製造装置
日本市場、最高更新/大手ファウンドリー投資相次ぐ
25年度販売30%贈1・5兆円
SEAJは日本市場販売額についても需要を予測している。
政府による補助金効果や大手ファウンドリーの投資が堅調な一方、慎重な投資姿勢に転じたパワー半導体などの状況も考慮し、24年度は前年度比7・0%増の1兆2232億円を見込んだ。
25年度は日本国内において複数の大手ファウンドリー投資が重なり、またメモリーへの投資の大きな復活、AIへの投資増が期待される。24年度見込み比で30・0%増の1兆5902億円と予測した。26年度も高い伸びで投資が継続されるため、25年度見込み比20・0%増の1兆9084億円と予想する。
SEAJによると1兆円超えは00年度が1兆153億円、06年度が1兆241億円、07年度が1兆694億円。22年度は大手メモリーメーカーの投資が活発化するなどして、15年ぶりに1兆超えとなり過去最高の1兆1432億円となった。23年度以降も過去最高の販売額を更新し続けていくと見通す。24年度から26年度までの日本市場販売額における年間平均成長率は18・6%を予想している。
世界、初の6000億ドル
米国半導体工業会(SIA)が7日(現地時間)に発表した24年(24年1月-12月)の世界半導体産業の販売額は、過去最高となる前年比19・1%増の6276億ドル(約95兆円)となった。これまでの過去最高記録は22年の5741億ドル(約87兆円)であり、今回、初の6000億ドル超えとなった。
セグメント別販売額のトップはロジックで、前年比19・1%増の2126億ドル(約32兆円)となり、2位のメモリーが同78・9%増の1651億ドル(約25兆円)となった。
SIAは25年において2桁の市場成長を見込んでいる。半導体デバイスが医療機器、通信、防衛アプリケーション、AI、先進輸送などで最新技術を可能にしており、業界の長期的な見通しは非常に明るいとする。
半導体の販売が世界的に増加するにつれ、米国は32年までに国内の半導体製造能力が3倍になると予測しており、サプライチェーン(供給網)を強化し、高まる世界的需要に対応できる強力な立場に立つことになるという。
SIAは米国内外の主要な半導体関連企業が加盟しており、米国半導体業界を代表する団体と位置付けられている。世界中の主要な業界関係者と連携してイノベーションを加速し、ビジネスを推進し国際競争を促進する政策を奨励することで、半導体の製造や設計、研究のリーダーシップを強化することを目指している。