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電源「マンガ」で解説/菊水電子工業
菊水電子工業はマンガでわかる直流安定化電源「俺の後輩が可愛いのはたぶん何かの間違いだ」(略称ハイカワ)を、オンラインで無料配信している。
物語はロボット系ベンチャー企業を舞台に、“俺”であるエンジニアが、後輩の新人女子エンジニアを相手に、さまざまなエピソードを織り交ぜ直流電源の基礎知識を手引きしている。回路図や専門用語の使用を回避しており、電気・電子工学の若手エンジニア、化学やバイオテクノロジーなどエレクトロニクスとは異分野の人でも直流電源の基礎をやさしく学べる。
ハイカワは全10話と番外編で構成されている。
新社屋の番地「八」にこだわった日本法人/クロマジャパン
クロマジャパンは台湾の致茂電子(桃園
市、クロマATE)の日本法人。2009年、直流電子負荷の発売を機に日本市場に本格参入した。
日本法人として日本のモノづくりを支えるべく本格稼働して6年が経過。同社は近隣の社屋を購入し、大幅なリフォームを行い、現在の地(横浜市港北区新羽町888番地)港北区に移転したのは15年12月。住所の番地は、顧客と同社の発展を意識し「末広がり」の「八」にこだわった。
16年1月に、販売代理店を招待した社屋披露目会を開催。致茂電子の黄欽明社長は「自社の社屋でビジネスを展開できることは喜ばしい。日本法人の役割は大きい」とあいさつした(当時)。社屋にはデモルームを設け、顧客の技術相談に応じる体制を構築。実機による評価や測定が行える。
クロマジャパンは、今では直流と交流の電子負荷や安定化電源に加え、ウエハーやデバイスのテスターや評価ボードなど国内の幅広い産業に製品や技術を提供している。グローバル企業の強みを生かした日本国内での販売やサービス・サポートに加え、カスタマイズ化に対応している。
水素時代の電源創出/NF千代田エレクトロニクス
NF千代田エレクトロニクスはエヌエフホールディングス(HD)のグループの中核として、直流電源を中心にビジネスを展開している。直流の安定化電源のほか、めっきやアルマイトなどの表面処理向け直流電源を手がける。過酷な環境に応える専用の組み込み電源として、欠かせない存在となっている。
こうした特殊用途の電源は同社によると「内燃機関を応用した燃料電池車(FCV)の研究や水素製造プラントの水電解用など、新しい産業に広がりを見せている」という。
この水素製造用直流電源は、脱炭素化の切り札の一つである水素への期待とともに注目を集めている。
水素製造などの水処理の現場で使用される電源装置は、腐食などに対する耐環境性能が求められる。同社は水素の精製量に応じた小容量から大容量まで、水素製造装置の仕様や設置環境に合わせた提案ができる。
特にNF千代田エレクトロニクスは、海水電解、純水製造、貴金属回収などの水処理向けに豊富な実績を持ち、培ったノウハウを強みに新市場を創出する。
2025年 ブランド20周年―飛躍期す/テクシオ・テクノロジー
2025年はテクシオ・テクノロジーのブランド「TEXIO(テクシオ)」が決定してから、20周年を迎える。本社の固緯電子実業(台北市、GWインステック)は、創業50周年となる。
テクシオ・テクノロジーはケンウッド(現JVCケンウッド)の計測部門が分社し、1996年にケンウッドティー・エム・アイとして設立された。2005年、産業で欠かせない計測器を扱う企業としてブランドを刷新。「先進技術でオンリーワン商品を創出し、お客さまの成功の手助けをしたい」という意志が込められている。
このブランドは「Technology First」と、スペイン語の成功や好結果、ヒット商品を意味する「EXITO」をイメージした造語。
高岡秀臣テクシオ・テクノロジー社長は「ブランドが、多くのお客さまに愛されてきた。これからも測定器と技術で顧客のモノづくりに貢献していく。記念年の前年である24年は、飛躍の年に位置づける」と抱負を話す。
テクシオ・テクノロジーは12年にGWインステックのグループとなった。