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粉体技術
粉体技術は、産業の根幹を支える重要な分野だ。粉砕、分級・ふるい分け、計量・計測、造粒・粒子設計など、さまざまな単位プロセスを包含し、その応用範囲は食品や医薬品といった生活必需品のほか、省エネルギー、脱炭素社会の実現に向けた先端産業にまで及ぶ。近年は技術革新が加速し、粒子の微細化などに関する研究が進展するとともに、装置やシステムの高度化も著しい。デジタル変革(DX)やAI(人工知能)の導入でプロセスの効率化や品質管理の精度が格段に向上している。自動化・ロボット化と相まって、産業界全体の発展をけん引する重要な要素となっている。粉体技術の進化が産業の付加価値向上を支える。
2026年度活動を決定 工業技術協会
AI効果・恩恵、会員企業に普及
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POWTEX2025(大阪開催)初日の会場
日本粉体工業技術協会(京都市下京区)は5月26日、東京都内で定時総会を開き、2026年度の事業計画を決めた。今年度は27年度末までの「第4期中期運営計画」の2年目にあたり、中計で掲げた重点活動目標をベースに取り組みを前進させる。さらに総会後の理事会で大阪大学の内藤牧男名誉教授を新会長に選出した。
調査・研究事業では技術分野ごとに設置している分科会の組織と運営を支援し、各分科会活動の基盤強化を図る。粉体ハンドリングや粉砕、粉級ふるい分けなど20の分科会が置かれており、それぞれ見学会や技術講習会などを開催する。
また技術委員会ではAI技術利用委員会が設立6年目となり、第2期活動をスタートする。産業界でのAI(人工知能)利用の拡大に向けて実用化事例などを収集し、粉体関連機器・技術が一堂に会する同協会主催の展示会「POWTEX」のAI技術利用セミナーで公開する。また27年度からAIの効果、恩恵を会員企業に普及させていく考えだ。
人材育成事業では今年度、粉体基礎講座を新設。入門レベルをクリアし、さらに専門性を追求する技術者向けにカリキュラムを組んだ。このほか粉体入門セミナーや粉体技術者養成講座なども引き続き開講する。25年度は合計12回の講座を開き、425人が受講した。
海外交流事業は今年度もPOWTEX2026で海外情報セミナーを開催する。医薬分野の連続生産システムについて日本だけでなく、アジアや欧州からも講演者を招く計画だ。また韓国での「KOREA CHEM」、中国・上海での「IPB 2026」、ドイツでの「POWTECH TECHNOPHARM 2026」にも相互協力契約に基づいて出展する予定。
日本粉体工業技術協会は粉体関連技術の開発や普及を通して関連産業の発展に貢献することを目的としており、法人、個人合わせて400以上の会員を抱える。新中計は分科会や各種セミナー、粉体関連技術の展示会「POWTEX」の進化などを通して会員企業の満足度を高めるほか、広報普及活動を強化して協会の知名度を向上。組織や人材面などで運営を強化することを目標にする。
「POWTEX2026」11月開催
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POWTEX2024(東京ビッグサイト)は大勢の来場者でにぎわった(日本粉体工業技術協会提供)
日本粉体工業技術協会(京都市下京区、内藤牧男会長)は11月25―27日の3日間、東京都江東区の東京ビックサイトで「POWTEX2026—国際粉体工業展東京」を開く。「未来をつくる PX(パウダー・テクノロジー・トランスフォーメーション)」を引き続きメーンテーマに掲げる。
POWTEXは粉砕、ふるい分け、混合・混練などの製造プロセス機器や、計装・測定、ラボ機器などが一堂に会する。今回は従来のオンライン展を「オンライン紹介」としてリアル展への来場を前提にした見せ方に一新。出展内容などのほか問い合わせや面談申し込みなど、来場前の情報収集、来場時の行動計画に役立つ機能を盛り込んでリアル展の付加価値を高める施策を巡らす。
出展企業の採用情報コーナーなど新設
PXフォーラムなどの併催行事に加え、特別展示では「粉体・関連材料ゾーン」を刷新。「電池製造ゾーン」を新設する。また人材採用が年々困難となる中で出展企業の採用情報コーナーを新設。人材確保の機会を提供するとともに、粉体業界に対する学生の理解を深め、企業と学生が交流できる企画を試験的に実施する。
25年に大阪で開いた「POWTEX2025」は203社・団体、638小間の出展規模で開催した。期間中約8400人が来場した。
日本粉体工業技術協会の会長に就任した内藤氏
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日本粉体工業技術協会 会長 内藤 牧男 氏
内藤牧男氏(ないとう・まきお)82年(昭57)名古屋大院工学研究科修士修了、同年細川粉体工学研究所(現ホソカワミクロン)入社。87年名古屋大院工学研究科博士修了、02年大阪大接合科学研究所教授、23年大阪大名誉教授。日本粉体工業技術協会は18年理事、24年副会長。山梨県出身。68歳。
