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モノづくりフェア2025(2025年10月)
日刊工業新聞社は、産業総合展「モノづくりフェア2025」を10月15—17日の3日間、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で開く。自動化、省力化による製造業の生産性向上を後押しする最新の製品や技術、サービスを紹介する。モノづくりの今と、これからを体感する多彩な特別イベントも連日開催する。
つくるをつくる—現場が世界を変える
製造業支える最新製品・技術・サービス
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来場者でにぎわう「モノづくりフェア2024」の会場
モノづくりフェアは、今年で開催41回目を迎える。1985年にスタートし、成長する九州の産業界と呼応して徐々に規模を拡大してきた。
変化と進化を遂げる九州の製造業の、今とこれからを体感できる展示会として毎年開催している。
今回は国内外から669の企業・団体が参加する。イベント企画や商談会などを含めた参加企業数は過去最大規模となる。テーマは「つくるをつくる—現場が世界を変える―」だ。
九州は「カーアイランド」「シリコンアイランド」と呼ばれる産業集積地。基幹産業である自動車や半導体などのサプライチェーン(供給網)をはじめ、素材、部品、設備、システム、そして人材やサービスといった多様性あふれるモノづくり関連企業が幅広く集積する。
とりわけ半導体分野では、半導体受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に進出。量産を始めた。世界経済の動向を注視しつつ、国内外企業の旺盛な設備投資によるグローバルな半導体サプライチェーンの再集積が進行中だ。「新生シリコンアイランド九州」を目指したサプライチェーンの活性化に期待が高まっている。
一方で産業界はデジタル変革(DX)や脱炭素化、持続可能な社会への転換といった大きな変化の渦中にある。
いつの時代も「つくる」には必ず別の「つくる」が求められる。モノづくりフェアは「つくる」ことの連なりと重なりを体現し、次代を形づくる企業に寄り添うことを展示会の使命としてきた。
そうした意味で展示会は「つくる」に携わる人々のための、現場で手に取ることのできる新たな「つくる」を来場者に提供する場だ。
製造業の要衝である現場を変化に導くことは、産業と世界を変える起点となる。また共創と協働の観点から幅広い産業領域をカバーし多様な出展者が集う展示会だからこそ、予期せぬ出会いからビジネスチャンスをつかめるはずだ。
6コーナー 開発のヒント
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九州の自動車産業振興を図る生産車両の展示(2024年開催)
会場は「モノづくり」をはじめ「DX」「3次元設計・開発・プリンター」「サステナブル」「自動車生産推進」「産学官金連携・団体PR」の6コーナーで構成する。
「モノづくりコーナー」は金属工作、加工技術、材料ブロックでの出展が多い。福島市や鳥取県産業振興機構など、九州域外から支援機関・団体とともに出展する企業もあり、九州での販促に熱視線が注がれる。
中小企業省力化投資補助金事務局が推進する「中小企業省力化投資補助金」は、中小企業の売り上げ拡大や省力化、省人化を後押しする「省力化製品」の導入を国が補助するもの。ブースでは同補助金の制度内容や申請方法などをセミナー形式で説明する。
人気の「DXコーナー」は協働ロボットを活用したシステムやサービスを展示し、生産現場の生産性向上を提案する。「3次元設計・開発・プリンターコーナー」とともに設計、開発のヒントが見つかる。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)を意識した「サステナブルコーナー」も充実。空調などで作業環境を改善し、脱炭素社会の実現に貢献する方法を示す。
「自動車生産推進コーナー」は、九州の生産車メーカー各社が車両を展示する。地元企業の優れた技術力を紹介する自動車部品の展示コーナーを設け、電動車(EV)の分解部品も展示する。
15、16日には会場内で個別商談会「九州自動車部品等現調化促進商談会」を開催。16、17日は約300の受発注企業が参加する大規模商談会「九州・中国7県合同広域商談会」を開く。会期中は自動車関連産業への新規参入・取引拡大を後押し。機械加工や樹脂成形、製缶、溶接、板金といった機械要素部品を対象とした幅広いマッチングを支援する。
「産学官金連携・団体PRコーナー」は、九州各県の支援機関が共同で設けた展示ブース「九州まとまるパビリオン」がひときわ目を引く。コーディネーターが常駐し、半導体や自動車関連産業で培った機械、金型、板金、樹脂加工などのモノづくり、商業、サービス、革新企業をPR。販路拡大に向けて展示商談会を実施する。
今回も九州の産業界の今を感じる熱い3日間から目が離せない。
【開催概要】
■会期=10月15—17日/10:00—17:00(最終日16:00まで)
■会場=マリンメッセ福岡A・B館(福岡市博多区沖浜町)
■入場料=1000円 ※事前来場登録者は無料 ※事前来場登録は展示会ホームページから
■出展規模=669社・団体(イベント企画や商談会などを含めた参加企業数)
■来場者=2万5000人(予定)
■無料シャトルバス=会場⇔JR博多駅筑紫口(新幹線側)
■主催=日刊工業新聞社
■後援・協賛=九州経済産業局、福岡県など73団体
★最新情報…展示会ホームページ(https://www.nikkanseibu-eve.com/mono/)
