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JASIS 2024(2024年9月)
最先端科学・分析システム&ソリューション展
最先端科学・分析システム&ソリューションの総合展「JASIS2024」が9月4日から6日までの3日間、千葉市美浜区の幕張メッセと近隣の施設で開催される。主催は日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)。開場時間は10時から17時まで。さまざまな社会課題を科学技術の観点から解決することに焦点をあてたセミナーのほか、「科学・分析機器総覧2025」が無料配布される。また10月31日まではオンラインで「JASIS WebExpo」が開催されている。リアルとオンラインによるハイブリッド展示会として、新製品・新技術、新しい情報を広く発信する。入場はウェブによる事前登録制。
リアル展示への意識高める
日本分析機器工業会 会長(堀場製作所社長) 足立 正之 氏
いよいよ、幕張メッセでJASIS2024が開幕します。今年の出展規模は昨年より1ホール増加した4ホールで、科学機器と分析機器に関する技術や情報を発信します。隣接する国際会議場とTKP東京ベイ幕張ホールでは、各企業から約320テーマに及ぶ新技術説明会を開催し、新製品・新技術情報などをお伝えします。
今年も「Come Touch JASIS」を合言葉に、より一層リアル展示への意識を高めました。新企画として「JASISコラボレーション」「JASIS School」「スタートアップコーナー」を立ち上げます。また、特別企画として早稲田大学、日本生物工学会の連携企画を実施します。日本分析機器工業会(JAIMA)は24年、早稲田大学との連携・協力に関する包括協定を締結した記念行事となります。
スタートアップコーナーは大学発ベンチャーなどのスタートアップ企業と既存の分析機器、科学機器産業の融合を目指したオープンイノベーションの場として新設。約10社が出展。さらに展示コーナー前の「JASISスクエア」内で、スタートアップ企業が各社一押しの製品を短い時間で紹介するフラッシュプレゼンテーションを実施します。
特別企画「早稲田大学×JAIMA次世代研究人財育成に向けて」は、社会で活躍する計測・分析人材の育成や、産学連携の推進などの幅広い相互協力を目的とした特別講演会。4日14時半から国際会議場で開催します。
また「JAIMA/日本生物工学会共働ピッチ・ネットワーキング」ではアカデミア、産業界、または異業種間でアライアンス可能なテーマを模索するためのショートプレゼンと交流会を、5日18時からTKP東京ベイ幕張ホールで実施します。
「JASIS WebExpo」はJASISオフィシャルサイトの統合を図り、さらなるアクセス向上を目指し刷新しました。今年は過去最多の約300社の出展社情報が入手可能となり、会期後の9月中旬からは、今年の人気講演・セミナー動画が加わります。ぜひ、来場前の情報収集にご利用いただきたいと思います。
技術者に対面で課題 相談
日本科学機器協会 会長(英弘精機社長) 長谷川 壽一 氏
最先端の科学機器と分析機器の総合展示会であるJASIS2024が明日から開催されます。テーマは「『測る』が支える未来の社会」 です。
昨年は新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、来場者は2022年比で約1.3倍となる約1万6000人が足を運んで下さいました。今年は2万4000人の来場を見込んでおります。
リアル展の良さは最新の科学機器や分析機器に触れたりデモを見学したりして、技術者と対面で情報交換や課題解決に向けた相談ができることにあります。さらに、多くのセミナーを通じて、最新の科学機器・技術の知見と理解を深めることができます。
今回は「JASISコラボレーション」「JASIS School」「スタートアップコーナー」の三つを新たな企画として立ち上げました。特にJASIS Schoolでは、人材育成に特化したセミナーです。会期中の5、6日の10時半から、「科学機器入門セミナー」を6ホールで開催いたします。聴講いただいた皆さまには科学機器業界の教科書「科学機器入門(第三版)」を無料で進呈いたします。科学機器入門は、200機種以上の科学機器の基礎知識を学ぶことができます。
また、科学機器のバイブルとして毎年、来場者から高い評価をいただいている「科学・分析機器総覧2025」の印刷版とDVD版を無料配布いたします。“理化学機器”や“実験用器具・消耗品“など14項目の大分類と詳細な中分類に仕分けにより、机上や本棚に置き、手軽に調べ物や製品・性能比較にご利用いただけます。
私どもの日本科学機器協会(JSIA)は科学技術の基盤を支え、日本のモノづくりに貢献しています。全国10地区の科学機器協会で構成し、会員企業数は1000社を超えています。大きな特徴は販売商社が会員の約半数を占め、エンドユーザーの声やニーズに直結している点です。
日本科学機器協会は2025年に、創立80周年を迎えます。これからも科学産業発展に寄与してまいります。
リニューアル/WebExpo
JASISのオンライン展「JASIS WebExpo」はJASISオフィシャルサイトと一体化しリニューアル。約1万2000人の閲覧を見込んでいる。
新しいサイトはJASISオフィシャルサイトの「WebExpoログイン」をクリックし、登録。ログイン状態にすることで、オフィシャルサイトの出展社一覧の詳細コンテンツや、セミナー、新技術説明会のオンライン動画を閲覧できる。
WebExpoは7月5日から開催されている。期間は10月31日まで。JASISのオンライン展は業界に先駆けて17年から開催され、常に新しい挑戦と進化を重ねて集客力を高めている。コンテンツは講演を約60本用意する。約300社・団体が製品や技術を詳細な情報や動画などを通じて紹介している。
23年は1万1950人が、コンテンツを延べ約4万9581回、閲覧した。
科学・分析機器総覧2025
JSIAが発行する「科学・分析機器総覧2025」は5、8ホールのエスカレーター前で、書籍版とDVD版が無料配布(数量限定)される。新入社員教育の資料としても活用されている。長年にわたり日本の研究開発、製品開発に貢献してきた。
同総覧は14項目の機種分類に分けられている。14項目は①理化学機器②実験用器具・消耗品③実験室設備④ラボ用分析機器⑤自動化関連機器・情報処理システム⑥その他分析関連事業⑦環境分析・計測機器⑧作業環境用・保安用分析機器⑨ライフサイエンス関連機器⑩物理量・物性・工業量計測機器⑪試験機器⑫分野別専用器⑬プロセス用・現場用分析機器⑭医用検査機器・システム。
18年には海外への普及を目的に、英語版掲載会社紹介サイト「SORAN」を開設した。