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JASIS 2024(2024年9月)
『測る』が支える未来の社会
「JASIS2024」は幕張メッセをメイン会場に、科学・分析機器および関連製品・技術の実機展示や実機によるデモンストレーション、トピックスセミナーなどが行われる。隣接する会場では出展企業による新製品や新技術を紹介する説明会が催され、分析・科学機器に関するさまざまな講演会とセミナーが開催される。ウェブ上でも情報発信を行うオンライン展は、今回で8回目を迎えた。JASISは常に新しい試みと課題解決につながる新製品や新技術を提供している。
アジア最大級 総合展/407社・団体 1214小間
「JASIS」はJAIMA主催の「分析展」とJSIA主催の「科学機器展」が、2010年に「分析展・科学機器展」として共同開催。12年に名称をJASISに統一し、米国のピッツコン、欧州のアナリティカと並ぶアジア最大級の研究・分析・試験・検査に関する総合展として存在感を高めている。今回の展示会規模は407社・団体、1214小間。前年実績比48・9%増の2万4000人の来場を目指している。
科学機器や分析機器は、製薬、ライフサイエンス、新素材などの最先端の研究・開発などに欠かせない重要なツール。こうした中、展示会は「『測る』が支える未来の社会」をテーマに掲げ、科学機器や分析機器・装置をはじめ、分析機械部品、コンポーネント、試験機器・装置、環境機器や工業用計測器、生産プロセス機器・装置などを紹介する。
JASISスクエア
「JASISスクエア」は主催者企画の展示コーナーとして、会場内に設けた情報発信拠点となる。21年に初めて試みた「JASISトピックスステージ」を、22年から「JASISスクエア」として来場者にメッセージを届ける。今回はプレゼンテーション用のステージを2カ所設置し、「特別企画LabDX展示ゾーン」「研究機関・学協会コーナー」「インターナショナルオーガナイゼーションエリア」などのエリアで分けて効率的に情報収集・意見交換できる場とした。
さらに「JASISコラボレーション」「JASIS School」「スタートアップコーナー」という三つの新企画と、社会実装ステージへの転換期を迎えた研究室のデジタル変革(DX)に取り組む企業を紹介する「LabDXコーナー」などの特別企画を用意した。
JASISコラボレーションは研究者や分析機器のユーザー、分析産業を担う技術者などのさまざまなコミュニティーをつなぐ架け橋となる新企画。主催団体のJAIMAとJSIAが、英国王立化学会や日本分析化学会などとコラボレーションして、国際会議場で会期中に実施する講演会とセミナー。
スタートアップコーナーは、大学発ベンチャーやスタートアップなど最先端の研究から生まれたビジネスの芽と、分析機器と科学機器産業の持つポテンシャルの融合を目指したオープンイノベーションの場として7ホール特別エリアに新設した。
新技術説明会
出展企業の技術者が、新製品や新しい技術などについて最新情報を発信し、毎年好評を得ている「新技術説明会」が国際会議場とTKP(旧アパホテル&リゾート)東京ベイ幕張ホールで行われる。
3日間で92社312セッションが用意され、新製品や新技術、分析・測定に関する基礎からノウハウまで、分析・理化学機器に関わる情報が紹介される。
JASIS関西
JASIS関西が2025年1月29日から31日まで、大阪市北区のグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催される。関西地域の開催は3回目となる。
JASIS School/人材育成
三つの新企画の一つ「JASIS School」は人材の育成に着目し、学生や新入社員など科学・分析機器に関連する業界の初心者を対象とした。今回は前処理、機器分析、測定値関連などに関わる基礎編の講演を予定している。また、薬品取り扱いや機器分析、計測結果に関する教育としても役立つ。