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第63回技能五輪全国大会/第45回全国アビリンピック(2025年10月)
10月17日から20日までの4日間、愛知県国際展示場(愛知県常滑市)を主会場に「第63回技能五輪全国大会」が開かれる。愛知県内の6会場と県外の6都県9会場で選手たちが技能を競い合う。同時開催で「第45回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)」が17日から19日の3日間、愛知県国際会議場で開催される。技能五輪は2028年に開催が決まった国際大会まで愛知県での全国大会の開催が決まり、ますます盛り上がりを見せている。
若手技能者の祭典、愛知で 新たに介護競技を実演
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技能五輪全国大会は23歳以下の若手技能者を対象とした技能競技大会。地方予選などを勝ち上がった23歳以下の若手技能者が日頃の鍛錬の成果を競い合う。厚生労働省と愛知県、中央職業能力開発協会(JAVADA)が主催し、23年から国際大会前年の27年まで5年連続同県での開催が決定している。愛知県国際展示場を主会場に、元愛知県立常滑高等学校(愛知県常滑市)、愛知県立愛知総合工科高等学校(名古屋市千種区)、中部職業能力開発促進センター(愛知県小牧市、ポリテクセンター中部)、春日井市落合公園体育館(同春日井市)、豊田自動織機の福利厚生施設シャインズ(同刈谷市)の県内6会場を中心に全国15会場で熱い戦いが繰り広げられる。
今回は42職種に1025人の選手が参加する。26年度の全国大会から正式に競技となる「介護」職種のエキシビションが新たに実施される。
競技は「機械組立て」「プラスチック金型」「精密機器組立て」「機械製図」「旋盤」「フライス盤」「試作モデル製作」「自動車工」「時計修理」「構造物鉄工」「電気溶接」「自動車板金」「曲げ板金」「車体塗装」「タイル張り」「配管」「左官」「家具」「建具」「建築大工」「造園」「冷凍空調技術」「とび」「メカトロニクス」「電子機器組立て」「電工」「工場電気設備」「自律移動ロボット」「ITネットワークシステム管理」「情報ネットワーク施工」「ウェブデザイン」「貴金属装身具」「フラワー装飾」「美容」「理容」「洋裁」「洋菓子製造」「西洋料理」「和裁」「日本料理」「レストランサービス」と「介護」の42職種。一部の職種では、26年9月に中国・上海市で開催する国際大会に派遣する日本代表選手の選考を兼ねる。
メイン会場となる愛知県国際展示場では「機械組立て」や「試作モデル製作」など全27職種を実施。このほか元愛知県立常滑高等学校では「造園」、愛知県立愛知総合工科高等学校では「旋盤」、ポリテクセンター中部では「フライス盤」、春日井市落合公園体育館では「自動車板金」、シャインズでは「レストランサービス」をそれぞれ実施する。
フィンランド大会の選考会兼ねる 障がい者雇用の理解向上へ
同時開催されるのが、障がい者が職場で培った技術や技能を競う競技会、全国アビリンピック。主催は高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)と愛知県で、27種目445人が参加する。技能職種は「洋裁」「家具」「DTP」「機械CAD」「建築CAD」「電子機器組立」「義肢」「歯科技工」「ワード・プロセッサ」「データベース」「ホームページ」「フラワーアレンジメント」「コンピュータプログラミング」「ビルクリーニング」「製品パッキング」「喫茶サービス」「オフィスアシスタント」「表計算」「ネイル施術」「写真撮影」「パソコン組立」「パソコン操作」「パソコンデータ入力」「縫製」「木工」の25職種。さらに飛行ロボット(ドローン)の操作技術を見せる「ドローン操作」と、プログラムの作成や修正をし、処理動作の安定性や速度を競い合う「RPA」の技能デモンストレーションも実施する。また一部の競技は27年5月にフィンランドで開催される国際大会に派遣する選手の選考を兼ねる。
アビリンピックは「アビリティ(能力)」と「オリンピック」を合わせた愛称。1972年に全国障害者技能競技大会として始まり、現在の正式名称は全国障害者技能競技大会。技能を競い合うことで互いの能力を高め合うだけでなく、企業や一般社会が障がい者への理解を深め、雇用の促進を図る目的で開催されている。
【ごあいさつ】 愛知県知事 大村 秀章
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愛知県知事 大村 秀章
いよいよ明日17日から「第63回技能五輪全国大会」と「第45回全国アビリンピック」をメイン会場の愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)を始め、県内外15会場で開催します。両大会は、2023年度から27年度まで5年連続、愛知での開催が予定されており、さらに28年には技能五輪国際大会(日本・愛知大会)が決定しています。
また、今大会は、一部の競技で26年技能五輪国際大会および、27年国際アビリンピックの日本代表選手の選考が行われます。
今年度は、技能五輪全国大会に1025名、全国アビリンピックに405名と、計1430名の選手が技能レベル日本一を競います。そのほか、国際アビリンピックへの出場を目指す、過去の全国アビリンピック等で優秀な成績を収めた40名の招聘(しょうへい)選手が参加します。選手の皆様には、これまでの厳しい訓練の成果を存分に発揮していただくことを期待しています。
メイン会場では、見学者を対象とした競技解説や、地元グルメを提供するキッチンカー、モノづくり体験、無料シャトルバスの運行などを行います。
週末には是非会場へ足を運んでいただき、競技に取り組む選手の姿を通じて、技能の素晴らしさや障がいのある方への理解を深めていただくととともに、選手へ温かい応援をお願いします。
