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福井のグッドカンパニー2026
フクイノベーション②
日華化学/化粧品事業の成果に期待
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日華化学社長 江守 康昌 氏
―事業環境は。
「2025年12月期は売上高、営業利益ともに過去最高を達成した。トランプ米政権の関税政策や、物価高による美容サロン向けヘアケア製品の販売減少、国内外での人件費上昇などマイナス影響はあったが、新規の売り上げ増などでカバーできた。化学品事業は海外向けが好調で、特に中国で繊維用薬剤や高付加価値品が伸び、新規ビジネスも獲得できた。ヘアケア製品を手がける化粧品事業は、ODM(相手先ブランドによる設計・生産)事業が好調だった」
―化学品事業では環境、健康、デジタルの英語の頭文字を取った「EHD領域」を伸ばす方針です。
「化学品事業の成長にはEHD製品の拡大が一丁目一番地だ。同事業におけるEHD製品の売上高比率は45%だが、30年12月期に55%に高める。自動車のコーティング剤用水系ウレタンや、スポーツウエア向け有機フッ素化合物(PFAS)フリー撥水剤、半導体ウエハーのカッティングや研磨、洗浄向けクーラント剤などを伸ばしていく」
―化粧品事業の展望は。
「国内の賃上げが進み、美容サロン向けヘアケア製品の販売が回復基調だ。高級ヘアケア製品市場の拡大も追い風に販売を伸ばしていきたい。ただ美容サロン向けの当社製品シェアは、まだ低い。以前は営業活動において効率を重んじたが、2年ほど前に営業人員を増員して販売量やシェアを拡大する方針へとかじを切った。26年からは新たな営業人員の戦力化も見込まれるため、結果が表れてくるだろう」
フクビ化学工業/高付加価値製品に人員配置
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フクビ化学工業 森 克則 氏
―事業環境は。
「2026年3月期は前期より増益での着地見通しだが、28年3月期までの5カ年中期経営計画で想定していた成長ペースから遅れている。主力の建材が国内新設住宅着工数の減少というトレンドに引っ張られたうえ、人件費や物流費、材料費上昇の影響を受けた。断熱材や再生木材を使った建材、医療用モニター向け反射防止フィルムなどは伸びたが、補いきれなかった」
―建材の成長戦略や、収益性改善に向けた取り組みは。
「施工を省人化できる建材など、建築現場のニーズを捉えた新製品を投入していく。新製品の種は現場に転がっているため、社員にはいま一度基本に立ち返り、現場を見て発想しようと呼びかけている。また、汎用建材のコストを下げるため、国内で生産する汎用建材の約25%を1年から1年半ほどかけ、原材料や人件費が安いタイとベトナムに移管する。国内で人員確保が難しくなっており、高付加価値製品に人員を振り向けて中長期の成長につなげる狙いもある。海外ではポテンシャルの高い米国市場に期待している。日系ハウスメーカーが相次ぎ進出しているため、現地の営業人員を増員する方針。日系ハウスメーカーのニーズにきめ細かく対応し、当社製品の販売を伸ばす」
―OEM(相手先ブランド)事業も伸びています。
「自動車や住設などの分野で、当社の成形技術を生かして事業展開している。収益率の高い製品へのリソースシフトを進め、ここ1―2年で収益貢献するようになってきた。この取り組みを継続したい」
エイチアンドエフ/自動車業界の設備投資見込む
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エイチアンドエフ社長 山田 烈史 氏
―足元の事業環境や今後の見通しを教えて下さい。
「企業の設備投資は、新型コロナウイルス禍の停滞から回復し、足元は好調だ。2025年度の受注額は過去最高を見込んでおり、収益面でも急激な物価上昇が落ち着いたことなどから、24年度よりも良いと予想している。メーンの顧客である自動車業界は、系列を超えて仕事を受注する流れが増え、それに伴う設備投資のほか、拠点の統廃合による設備投資や老朽化更新の需要も出てくると見ている。26年度は不透明感を感じているが、この流れを生かし、受注を獲得していきたい」
―アマダグループに入って5月で1年になります。シナジー効果は。
「アマダやアマダプレスシステム(神奈川県伊勢原)と技術や調達、営業などの機能別の分科会を開催し、PMI(買収後の統合作業)を進めている。効果はこれからだ。レーザー関連では、当社もレーザーを用いた装置を手がけており、技術を融合できると考えているほか、自動化装置関連のグループ会社との協業もできると考えている。プレス機関連は、アマダと共同で中間レンジのプレスにも注力していく方針だ」
―今後の設備投資計画は。
「事業継続計画(BCP)対応や効率化、職場環境改善に向けた投資をしていきたい。本社工場(福井県あわら市)では、空調が完備できていないところもあるため、夏までに完了したい。また、以前から進めている熊坂工場(同)も含めた工作機械の更新や集約も引き続き進めていく」
恐竜王国・福井!万博の勢い産業発展に
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大阪・関西万博の福井DAYで恐竜王国をアピール -
来場者数が2500万人を突破して大盛況だった2025年の大阪・関西万博で、福井県は恐竜王国を前面に押し出しつつ、県のさまざまな魅力をアピールした。
産業面で新しい繊維技術で未来を示すなど、多くの企業や大学も参加、福井の食や観光、伝統工芸なども広く発信した。
26年は北陸新幹線が福井県まで延伸してから3年目。関東方面からを中心に福井県を訪れる人が増え、各観光地もにぎわいを取り戻しつつある。
この流れを持続し、さらなる産業の発展にも結びつけられるかが、今年は試される年となりそうだ。
