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FOOMA JAPAN(2024年5月)
日本食品機械工業会主催の「FOOMA JAPAN 2024」が6月4日から7日までの4日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟1―8ホールで開かれる。982社が出展し、食品製造現場で役立つ機械や関連機器、システム、技術などを披露する。開催時間は10時から17時まで。入場は完全事前登録制。登録者の入場は無料。
ビジネス・開発の情報発信
多彩な併催プログラム
FOOMA JAPANは多くの併催プログラムも見どころだ。ビジネスや研究開発のヒントとなる情報が発信される。
●出展社プレゼンテーションセミナー
会期中連日行われる「出展社プレゼンテーションセミナー」では、48件の講演が行われる。このうち24セミナーは、会期終了後に会場に来られなかった人でも聴講できる「アーカイブセミナー」を公開する。出展企業が自社の製品・技術・サービスなどについて詳しく紹介。異物混入や防虫対策、現場のデジタル変革(DX)、ロボット活用など、幅広いテーマのプレゼンが行われる。
●農林水産省セミナー
4日11時から行われる「農林水産省セミナー」では、農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課の阿辺一郎原材料調達・品質管理改善室長が「食品産業のスマート化の推進」をテーマに食品製造業における労働生産性の現状を概観し、ロボット・ITなどを活用した生産効率化に貢献するスマート化技術や、それを適用する上での食品の安全、国の関連施策について紹介する。
●フードテックセッション
4日13時半からは「日本発のフードテックを世界に―食の最前線・食産業のグローバル化―」をテーマに、セッションが行われる。食の多様な価値や食の選択肢への注目が高まっている中で、フードテックに注目しながら日本の食産業のグローバル化に向けて取り組むべきテーマ、アクションについて議論する。
●海外市場セミナー
5日13時からは農水省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課加工食品輸出班の吉田課長補佐による海外市場セミナー「加工食品輸出の現状と支援策等について」が行われる。加工食品は生鮮食品に比べて賞味期限が長く、季節変動が少ないため周年輸出がしやすい。日本は食品加工において高い技術を持っており、相手国の嗜好(しこう)や生活スタイルに合わせた付加価値をつけて加工食品を輸出できる。同セミナーでは農林水産物・食品の輸出拡大において有望分野である加工食品の輸出について紹介する。
●アカデミックプラザ
今回で32回目を迎える「アカデミックプラザ」では国内37、海外6の研究室が、東展示棟5ホール前ガレリアで「ポスターセッション」を行う。食品分野におけるファインバブルの活用や、機能性食品、代替食品、ハンドリング評価のための食品サンプルなど、これからの食を支える最先端の研究が集まる。会期中、計23件の口頭発表も行われる。
●機関誌「ふーま」の連載企画公開取材
7日13時から、タレントのhitomiさんをゲストに招き、日本食品機械工業会の機関誌「ふーま」の連載企画「テーブルトーク」の公開取材が行われる。和食好きで4児の母であるhitomiさんに、体調維持の秘訣(ひけつ)や食育などについて話を聞く。
●FOOMA東京バル
連日、東1ホールロータリーで、多彩な調理が楽しめる食のイベント「FOOMA東京バル」が開催される。東京ビッグサイトがある江東区の食事、台湾やシンガポール、ブラジルなど世界各国の料理を楽しめる。また「るーくる@FOOMA―江東区内障害者通所施設 自主生産品販売コーナー―」が開設され、障がい者通所施設で生産されたお菓子や軽食を購入できる。さらに来場者の投票によって決まる「キッチンカーグランプリ」も行われる。
このほかにもセミナーやシンポジウムが盛りだくさん。各種セミナーやシンポジウムの受講には事前登録が必要(「テーブルトーク」の公開収録は当日、先着順で整理券を配布)。各回定員があるため早めの登録がおすすめだ。
第3回FOOMAアワード 5日/優秀賞 一般公表
会期中、日本食品機械工業会主催の顕彰事業「第3回FOOMAアワード2024」の受賞製品が決まる。FOOMAアワードは食品機械の技術研究・開発の促進や、技術の普及を図るため、優秀な食品機械・装置を広く食品産業界に周知することを目的に、2022年に創設された。食品産業界における生産性向上、省人化などの課題解決、新たな食品開発、食文化・食品安全の一層の向上に貢献する。
応募資格はFOOMA JAPAN出展社で応募製品を製造し、かつ同展で製品(事情によってはパネル、動画などでも可)を展示する企業。応募対象製品は①食品を製造・加工する機械・装置および製造ライン②食品製造ラインに組み込まれる関連機械(包装機械、自動搬送システムなど)③食品製造プロセスに使用される計装・付属機器④食品製造を支援する各種システム(通信、管理システムなど)―で、発売後おおむね10年以内のものに限る。
有識者によって構成された「FOOMAアワード審査委員会」により、最優秀賞、優秀賞、FOOMAアワード審査委員会賞の3賞が決められる。今回は応募総数28件の中から、食品を把持・計量・搬送する機械や、真空フライ装置など6製品が最優秀賞にノミネートされている。
会期中、最優秀賞ノミネート製品は東展示棟2ホール前ガレリアにてパネルで紹介される。最優秀賞は6月4日に決定、メディアに向けて発表され、5日午前中に一般に向けて公表される。