-
業種・地域から探す
続きの記事
ファインバブル
普及進む 製品認証登録制度
第三者機関
ファインバブルは直径が100マイクロメートル未満の非常に小さな気泡であり、肉眼では見えづらい。そのため、「本当に存在しているのか」「本当に性能が発揮されているのか」を消費者が直接確認することは難しい。独立した第三者機関が規格に基づいた試験を行い、認証することで、その製品がファインバブルを含んでいること、性能が一定の基準を満たしていることが客観的に証明される。これにより、製品・サービスの信頼性を確保でき、効果についての説得力が増す。
FBIAはファインバブル発生器やシャワーヘッドなどファインバブル技術を採用した製品の性能認証や、ファインバブル製品・サービスの登録制度の運営を行っている。
3項目を評価
FBIAの製品認証登録制度での審査では、①発生性能②ファインバブルの効果③製品の品質管理—の3項目を評価する。
①発生性能の確認では、ISO規格とFBIA規格に基づいた測定方法により、認証製品のファインバブル平均気泡径と個数濃度を測定する。測定はFBIAが指定する試験ラボで行える。FBIAはその結果を基にファインバブルの特性(個数濃度、粒径)と測定方法を確認し、製品に必要とされるファインバブルの存在を総合的に判定して、認証の可否を決定する。
②ファインバブルの効果の確認では、効果判定方法と判定結果の妥当性を確認する。
③の品質管理の確認では、製品のファインバブルの性能や効果の品質が一定の水準で均一に維持できる生産体制かどうかについて審査する。また原材料・製品の品質特性管理状況など管理状況についても確認する。
消費者に安心
-
FBIAから認証・登録された製品には、製品認証登録マークを表示できる
FBIAは①—③をすべて満たす製品・サービスに対し、認証・登録する。メーカーはそれら製品・サービスに「製品認証登録マーク」を表示できる。これにより、消費者は安心してファインバブル製品・サービスを選択し、使えるようになる。製品認証登録制度はFBIA会員だけでなく、非会員や海外企業でも利用できる。
同制度は15年に始まり、9月1日時点で累計61件の製品を認証している。FBIAの笠井浩専務理事は「海外でもファインバブル技術の実用化が急速に進んでいる。それとともに、認証へのニーズが高まってきている」と話す。
今後は「海外でも認証制度の体制をつくり、それを通じてグローバルにファインバブル技術の信頼度を向上していきたい」(笠井専務理事)ともくろむ。
ファインバブル最新動向 発信/洗浄総合展 12月3日—5日 東京ビッグサイト
-
5日にはFBIA主催のセミナーが開かれる(2024年会場) -
洗浄総合展には最新の技術が集まる(2024年会場)
「2025洗浄総合展」が12月3日から5日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は日本洗浄技能開発協会、日本産業洗浄協議会、日刊工業新聞社。
FBIAは会員企業12社とともにブース出展する。ファインバブルが持つ洗浄力の高さ、SDGs達成への貢献など導入メリットを来場者に訴求する。
最終日の5日に開催されるFBIA主催のFBIAセミナーでは、最新動向が知れる。13時からは「ウルトラファインバブル水による肌や歯の洗浄」をテーマに慶応義塾大学理工学部の寺坂宏一教授が登壇する。14時から16時までは出展企業による講演が行われる。
詳細は後日、洗浄総合展ウェブサイト内で公開予定。
聴講は無料。10月上旬から入場登録・セミナー聴講申し込みを開始。聴講申し込みは日刊工業新聞社6展合同サイトへ。
