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第20回キャンパスベンチャーグランプリ東北(CVG東北)
「第20回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東北」実行委員会と日刊工業新聞社、東北地区3産業人クラブは2024年12月17日、仙台市内で最終審査会を開催した。厳正な審査の結果、最優秀賞はじめ5組の入賞者を決定。2月4日、東北3産業人クラブ新春講演会などと併催の表彰式で受賞者に賞状と賞金、記念品が贈られる。
事業プラン5件表彰
最優秀賞に長谷川さん/CVG全国大会に出場
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今大会も最終審査に進出した全5組を入賞とした -
審査委員からは細かいアドバイスや叱咤激励が飛んだ
東北6県の学生によるビジネスプランコンテスト「CVG東北」の今大会には、大学・高校専攻科9校から18件のエントリーがあり、うち6校の14プランを有効と認めた。そのうち予備審査をくぐり抜けた5組が最終審査会に進出。当日は各組の代表者らが7分間のプレゼンテーションと8分間の質疑応答に臨んだ。
行政・産業団体や経営者など官民を代表する有識者9人が審査委員として出席。学生の真剣な発表に耳を澄ませるとともに、質疑応答では質問だけでなく、細かい指摘やアドバイス、叱咤激励が飛んだ。また、後援団体の関係者もオブザーバーとしてプレゼンや審査委員とのやりとりを見守った。
その後の審査で最優秀賞に秋田県立大学・長谷山直飛さんの「鳥獣被害対策ロボット『かみやぎ』の実践的運用によるクマ・イノシシ対策」を選出した。長谷山さんはここ数年、各地で深刻化している市街地へのクマの出没や、イノシシなど野生動物による農作物被害の対策として、四足歩行ロボットを考案。秋田県阿仁地域のマタギにヒアリング調査するなど地域の事情を考慮した開発姿勢や、「30年までに全国のクマ被害の死者数を0にする」といった意欲的な目標設定などが評価された。長谷山さんは2月25日に大阪で開かれる全国大会へ出場する。
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各組とも制限時間ギリギリまで質疑応答が交わされた -
東北工業大からは2組総勢7人が登壇した(遠藤さんのグループ)
特別賞の東北経済産業局長賞には、岩手大学・齋藤朱里さんらの「~共創を生み出す、育てる、進化させる~共創のスマート化ツール『共創リンク』」が選ばれた。同じく日刊工業新聞社賞には東北福祉大学・南川七海さんの「LB flower」が選ばれた。
さらに東北工業大学・遠藤悠吏さんらの「冠婚葬祭DXプラットフォーム Celebration Stream」、および同大学・千葉なほ子さんらの「Task Master Pro」にも奨励賞の授与を決定。今大会も本審査に進んだ全5組が見事、受賞を果たした。
【ごあいさつ】東北の未来に新たな希望の光ともす
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CVG東北実行委員会委員長 宮本 保彦
CVG東北実行委員会委員長 宮本 保彦
今回で20回目を迎えましたキャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東北には、東北各地の大学・高校専攻科から計18件のエントリーがあり、昨年12月開催の最終審査会にて、最優秀賞の秋田県立大学・長谷山直飛さんをはじめ計5件の入賞者が決定しました。受賞された皆さんには心からお祝いを申し上げます。
さて、東北地方においては、人口減少や若者の流出といった社会課題への懸念が高まっています。これらの課題は地域の経済活動やコミュニティーの維持に影響を及ぼしており、特にこれからの地域社会を担う皆さんの世代にとっては避けて通れないテーマとなります。そのため、皆さんが今回提案されたビジネスプランや地域活性化のアイデアについても、これらの課題克服に向け、実践につなげていくことが求められます。
一方で、東北の産業界には明るい話題も数多くあります。近年、半導体や自動車産業の集積が進み、地域産業の基盤がさらに強化されています。仙台市では次世代放射光施設「ナノテラス」が稼働を開始し、最先端の研究開発拠点として大きな期待が寄せられています。さらに、東北大学が初の国際卓越研究大学に認定されるなど、東北の地から世界へ向けた技術革新が進んでいることも誇らしいニュースです。
加えて、日本海側では洋上風力発電の新規プロジェクトが相次ぎ、福島でも水素など新エネルギーインフラの社会実装が進み、脱炭素社会の実現に向けた最前線として位置付けられています。これらの取り組みは、東北の持つ可能性をさらに広げるとともに、持続可能な社会の実現に大きく寄与し、今後皆さんが活躍していくフィールドの一つになり得るものです。
本大会を通じて、皆さんが発揮された創意工夫とチャレンジ精神は、東北の未来に新たな希望の光をともすものです。皆さんが多くの人々を巻き込みながら自身のアイデアを実現していく過程で成長を遂げ、これからも大きな成果を上げていかれることと確信しています。私たちも全力で皆さんの挑戦を応援してまいります。
あらためて、このたびの受賞、誠におめでとうございます。皆さんの未来に期待しています。
第20回CVG東北実行委員会(敬称略)
〈委員長〉
宮本 保彦(東北経済連合会副会長・東経連ビジネスセンター会長)
〈委員〉
佐竹 佳典(東北経済産業局長)
浅倉 俊一(東北ニュービジネス協議会会長)
鎌田 充志(みやぎ工業会理事長)
梶原 功(宮城産業人クラブ会長)
伊藤 明彦(山形産業人クラブ理事)
太田 光一(福島産業人クラブ会長)
斉藤 伸介(日刊工業新聞社東日本支社長)