日刊工業新聞社が運営する注目の製品・技術・サービスと出会える。業界トレンドも分かるWebサイト。

株式会社アクロエッジ

〒573-0164 大阪府枚方市長尾谷町1−70−1

Caisitsプラズマ処理後の表面改質度合いをリアルタイム定量的に可視化

  • プラズマ処理、コロナ処理、UV処理などの手法によりぬれ性を改善向上させ、その後の接着性向上、高機能付加性を向上させる高機能製品が多く存在します。

    スマートフォン、モバイルPCなどの電子機器、医療用のステントなどに代表される医化学製品、自動車、航空機等、あらゆ産業分野において表面処理は行われていますが、表面処理の有無、状態観察の方法、技術は進んでおらず、液滴を滴下する接触角法、ハジキを感覚的に観察する、ぬれ性ペンなどが主流です。

    分析手法ではXPS法などにより表面分子の観察が行われています。

    一方、生産現場においては、すべての製品のぬれ性の定量測定が可能になれば歩留まりの改善、製品の安定化に寄与します。Caisitsは、蛍光観測により、計測できる技術です。非接触で測定が可能なため、インラインで全数検査が可能です。

Caisitsは表面改質された物質の表面に励起光(微弱な紫外線)を照射し、物質の表面から放射される蛍光光量を測定する装置です。その光強度により改質の有無、定量性の測定が可能となるものです。プラズマ処理やコロナ処理の表面処理前と処理後を蛍光の変化により定量測定を行うことにより、処理レベルや処理ムラなどを検査することが可能になります。すでに自動車メーカー・フィルムメーカー・半導体メーカーなどさまざまな大手企業で運用が始まっております。Caisitsは小型で軽量なため、はロボットに付けたり、流れていくフィルムの一端に装着するなど、様々な運用がなされています。