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業種・地域から探す
トップが語る―未来へ向けたわが社の成長戦略
秋山シャーリング社長 吉川 成次氏/積極的設備投資で賃上げ実現へ
当社は1964年の創業以来、鉄・非鉄金属鋼板の販売と加工を手がけてきた。原材料などの価格高騰が続く中、全鋼種の豊富な在庫や充実した設備、蓄積した技術を基に、当社にしかできない製品の販路を拡大し、他社と区別化することでこの局面を乗り越えていきたい。
大切にしている言葉として、近江商人の活動の理念でもある、買い手よし、売り手よし、世間よしの「三方よし」の精神がある。その精神の下、お客さまの立場をまず考え、使い勝手のよい製品供給を心がけるとともに、同業他社が断るような手間のかかる仕事も受け入れる努力を行っている。
そうした積み重ねのおかげか、今では関西だけでなく関東の企業からも注文が入るようになった。今後も積極的な設備投資を行うことでお客さまの信頼に応えるとともに、業績を向上して社員の賃上げにつなげられるよう尽力していく。
「2025年大阪・関西万博」の開催が近づいてきた。個人的には万博跡地の活用方法について興味を抱いており、ぜひ跡地に工場を誘致してもらいたい。工場誘致することで関西のモノづくりが再興し、直接的な雇用を発生させることができる。さらに消費も活発になり、地域経済の活性化につながるとみている。
近畿刃物工業社長 阿形 清信氏/製品と技術追求で顧客に感動を
5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、日常生活や経済活動が平時に戻りつつある。スポーツ、音楽イベントや展示会などは入場制限なく開催され、街中や観光地は日本人だけでなく多くのインバウンド(訪日外国人)でにぎわいを見せている。
産業界にもコロナ禍の“生き残り”から“反転攻勢”をかけるべく活発な動きが見られる。パンデミック(世界的大流行)や自然災害はこれからも起こりうること。ウクライナやイスラエル・パレスチナ情勢などの世界経済に大きな影響を与えかねない懸念材料もある。想定外の事態が起きたときに対応できるよう、会社のさらなる強靱(きょうじん)化に取り組んでいきたい。
当社の経営理念は「安心して眠れる会社、笑って働ける会社」。私や社員が幸せで笑顔でないと顧客満足は実現できない。社員全員が楽しんで仕事に取り組むことで、お客さまがファンになってくれると信じている。今後も社員やその家族、お客さま、地域の方々が笑顔でいられるよう経営者として可能な限り努力していく。
これまで事業を継続してこられたのは、段ボール加工用刃物製造にこだわる愚直さにお客さまが共感してくれたからだ。少しでも良い製品を少しでも早く製造することの追求が、会社を成長させる要因だと思っている。今後も、お客さまに感動してもらえる製品を提供するため、技術の深掘りに注力していきたい。
三洋金属工業社長 下大川 丈晴氏/社員とともに成長し力を高める
当社は一貫して、モノづくりを一気通貫で行える会社を目指し、技術を蓄積、継承しながら、社員が意欲を持って働ける環境を整えてきた。M&A(合併・買収)で数社を傘下に収め、モノづくりの幅も広げてきた。そうすることで社員が成長し、グループ全体の力を高めることができると考えており、それがようやく軌道に乗ってきた。これからは大阪・関西の中小企業連携プラットフォームの中核企業となり、地域の発展に貢献することを目指している。
これからは、経営者として会社を継続、発展させ、良い状態で次の世代にバトンタッチすることを念頭に置き、5年、10年先を見据えた戦略を考えている。
単に顧客から言われるがまま部品をつくって納めるのではなく、提案型企業として製品設計段階から参画できる会社を目標に、自社製品の開発にも取り組んでいる。
また、ベテラン社員の雇用を維持しながら人材採用を継続し、技能・技術の継承を進めてきたことで若手社員が育ち、会社全体の力が高まってきた。
厳しい環境の中で決して余裕があるわけではないが、経営者の責務として常に周囲の状況を見ながら次の一手を考え、社員のモチベーションを維持し前を向いて進んでいきたい。

