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スマートエネルギーWEEK
「スマートエネルギーWEEK」と「サステナブル経営WEEK」が17日から19日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はRX Japan。開場時間は10時から17時まで。入場は無料だが事前登録が必要。2展の入場用バッジは共通で、相互入場できる。
エネルギーの総合展 最先端技術が一堂に
スマートエネルギーWEEKは再生可能エネルギーや省エネルギー、蓄電池などの関連技術が集まるエネルギーの総合展。
「水素・燃料電池展」「太陽光発電展」「二次電池展」「風力発電展」「スマートグリッド展」「バイオマス展」「ゼロエミッション火力発電EXPO」の7展示会と、特別企画「BIPV WORLD」で構成される。
水素・燃料電池展
水素と酸素を反応させて得られる水素エネルギーは、使用時に二酸化炭素(CO2)を排出しないクリーンなエネルギーだ。水素は再生エネ由来の電力や、化石燃料、下水汚泥、廃プラスチックなどの資源を使って製造できる。資源に乏しい日本にとって、水素エネはエネルギー安全保障の観点からも期待されている。
しかし水素を安定供給できるだけのインフラが十分に整っておらず、関連製品や技術のさらなる開発・生産強化が求められている。
水素・燃料電池展は水素を「作る」「運ぶ」「ためる」「使う」ためのあらゆる技術が集結。水電解装置のほか、電解質や電極などの各種材料・部品、水素貯蔵タンク、水素ステーション、評価・分析装置などが紹介される。
太陽光発電展
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太陽光発電展内で、太陽電池と建材が一体となったBIPVを扱う特別企画が開催される(前回の展示会=RX Japan提供)
政府は2040年度の電源構成の4—5割程度を再生エネが占め、最大電源となると見通している。その中でも太陽光発電が占める割合が1番高くなると予想されている。
太陽光発電展では太陽電池、パワーコンディショナー、太陽電池部品・材料、施工・管理システム、施工用設備などが展示される。
また同展内では、建材一体型太陽光発電(BIPV)技術に特化した展示やカンファレンスを行う特別企画、BIPV WORLDも開催。BIPVは屋根材や外壁、ガラスと太陽電池が一体となっており、スペースの確保や建物の耐久性などの問題で設置が難しい場合でも太陽光発電システムを導入できる可能性が広がる。軽くて薄く、柔軟性を持つペロブスカイト太陽電池の活用などが注目されている。
二次電池展
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二次電池展には、再生エネやEVなどの普及のカギとなる二次電池の製造関連機器などが集結(前回の展示会)
二次電池は再生エネや電気自動車(EV)などの普及において重要な役割を果たす。二次電池の主流であるリチウムイオン電池(LiB)は、エネルギー密度や出力密度が高く、繰り返し(サイクル)寿命が長いといった特徴を持つ。
また電解質を含む全ての材料が固体で構成された全固体電池は、より高性能かつ小型で、温度変化に強く安全性が高いとされ、次世代二次電池として量産化が期待されている。
二次電池展では二次電池に関する素材や製造装置、試験装置・サービスなどを扱う企業が、最新の製品・技術を提案する。
風力発電展
風力発電展には風車や風力発電所の建設から、保守・運用まで、風力発電に関するあらゆる製品・技術が集まる。
日本は国土が狭いうえに山が多く、陸上で風力発電に適した土地は多くない。そこで、日本の四方に広がる海域を利用する洋上風力発電の導入拡大が期待されている。
同展では人材育成に関する二つの特別企画も行われる。17、18の両日、世界洋上風力フォーラム(WFO)と産学連携洋上風力人材育成コンソーシアム、長崎大学海洋未来イノベーション機構は「洋上風力人材育成フォーラム」を開く。産学官で取り組む最新の人材育成に関する取り組みを紹介する。
19日はWFOが大学生・大学院生向けに「Offshore Wind Student Day」を開催。洋上風力発電業界における幅広いキャリアの可能性について発信する。
スマートグリッド展
スマートグリッド(次世代送電網)はICT(情報通信技術)を用いて、電力の需要と供給をリアルタイムで双方向通信・制御し、最適化する次世代の電力網のこと。
スマートグリッド展では再生エネを効率よく活用するための仮想発電所(VPP)やデマンドレスポンス(DR)に関する技術、エネルギーマネジメントシステムなどが披露される。
バイオマス展
バイオマス展はバイオマス燃料から発電システム、熱利用技術まで、バイオマス発電を支える製品・技術が集まる。
バイオマス発電は木くずや食品廃棄物、家畜ふん尿、農業残渣(ざんさ)などのバイオマスを燃料に発電する。バイオマスは燃焼時にCO2を排出するが、原料である植物は光合成により生育途中にCO2を吸収するため、カーボンニュートラル(温室効果ガス〈GHG〉排出量実質ゼロ)実現や循環型社会の形成につながる。
ゼロエミッション火力発電EXPO
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ゼロエミッション火力発電EXPOでは、水素やアンモニアを燃料とするゼロエミッション火力に関する製品や技術が披露される(前回の展示会=RX Japan提供)
ゼロエミッション火力発電は化石燃料ではなく、水素やアンモニアを活用する。燃焼時にCO2を排出しないため、環境に優しい。現状、電源構成のうち火力発電が高い割合を占める日本において、電力の安定供給と脱炭素化の両立を実現するための技術として注目される。
ゼロエミッション火力発電EXPOでは、火力発電システム、プラント部品・設備、プラント監視・制御システム、タービン、ボイラ、発電機などが披露される。
サステナブル経営WEEK 同時開催
同時開催されるサステナブル経営WEEKは「脱炭素経営EXPO」「サーキュラー・エコノミーEXPO」の2展示会と、特別企画「SCMワールド」で構成される。
脱炭素経営EXPO
脱炭素経営EXPOでは、環境経営に関する各種コンサルティングのほか、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)、GHG排出量・電力の見える化システム、次世代空調・照明・省エネルギー設備など、多様な脱炭素ソリューションが提案される。
脱炭素企業経営は単なる社会貢献ではなく、取り組むことで経営リスクの低減やコスト削減、企業価値の向上などのメリットがあり、大企業のみならず中小企業にも広がっている。
サーキュラー・エコノミーEXPO
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サーキュラー・エコノミーEXPOではサーキュラーデザイン、サステナブルマテリアル、PaaSなどが紹介される(前回の展示会=RX Japan提供)
サーキュラー・エコノミーEXPOではサーキュラーデザイン、サステナブルマテリアル、PaaS(製品のサービス化)、資源回収・リサイクル技術、水処理などが紹介される。
PaaSは需要者が供給者からモノを買って所有するのではなく、需要者がサービスとして利用する考え方で、サブスクリプションやリース、シェアリングなどの形態を言う。需要者は必要な期間だけ製品を利用できるため初期投資を抑えられる。供給者は返却された製品をメンテナンスや修理して再利用することで、製品寿命が延びて廃棄やライフサイクルにおけるCO2排出量を減らせるほか、仕入れ原価や製造コストの削減にもつながる。
SCMワールド
サプライチェーンマネジメント(SCM)は原材料の調達から製造、流通、販売、消費までのプロセス全体を最適化する管理手法。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などのITを活用し、各プロセスの情報を共有し合うことで、在庫管理の適正化やリードタイムの短縮、コストの削減などを実現する。
サステナブル経営WEEKでは、SCMに特化した特別展のSCMワールドも行われる。
