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線材加工機と関連製品
線材加工機は線材に塑性加工を施し、任意の形状、製品に導く各種機械。加工機の種類は伸線機をはじめ、圧延ロール機、鋼線を撚(よ)る撚線機、曲げ加工を施すワイヤフォーミングマシン、たたいて径を細めるスエージングマシン、巻き取り機など多種多様で、各工程で重要な役割を担う。加工された製品は自動車や建設物、工作機械など幅広い業界で活用され、モノづくりの現場を支えている。
異形線加工で高付加価値/操作性や安全性も重要視
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多様な用途に合わせて活躍する圧延ロール機(アサヒ精機鉄工 提供)
線材加工機を通して生み出された製品は、ねじやクギ、バネ、ボルトといった機械要素部品をはじめ、自動車部品、工作機械、建設物、医療製品などに使われ、幅広い分野で活躍している。
主要な用途先の一つである工作機械業界では、回復基調が見られる。日本工作機械工業会(日工会)がまとめた2024年の工作機械の年間受注額(速報値)によると、前年比0・2%減の1兆4832億7400万円。2年連続の減少となったが、前年並みまで回復した。
24年12月単月の受注額は前年同月比11・2%増の1412億5900万円だった。3カ月連続で増加し、21カ月ぶりに1400億円も上回った。
このように線材製品は多種多様な用途で活用されているため、加工対象物(ワーク)の種類も千差万別。用途によっては、上下で断面形状が異なるものや、線径が極細のワークなどがあり、複雑な加工が求められることも多い。
加工機メーカーではこうした要望に応え、特殊な形状の加工に異形線加工で対応している。異形線加工は断面に溝をつけた圧延ロールに線材を通すことで、特殊な形状に加工する方法。任意の形状に加工できるため、付加価値の高い線材を生み出せる。
一方で、加工機のニーズとして、操作性や安全面での機能性も重要視されている。高齢化が進む日本では製造現場の人手不足対策が急務。加工現場では、熟練作業者によって対応できたリスクの対処法やノウハウの伝承が難しくなってきている。このような課題に対して、加工機も操作の簡略化や安全面への対応が求められている。
メーカーの中には安全対策として線材の送り出しや圧延加工の工程に安全カバーやセンサー付きの開閉の認証機構を備えている。加工機が正常に停止した際にカバーのロックが解除され、安全に開くことができる。これにより稼働中に手足を巻き込むなどの事故を未然に防ぐ。
こうした加工現場の課題解消に、加工機メーカーの製品・技術力が発揮される。